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置き去り  作者: 大和香織子
第一章 京崎奈々
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京崎奈々2

 秋保は部活内でまず弱い物から順番にいじめて行きました。

 そうですね、具体的にはと言うと、細かい事までは覚えていませんが例えば、制服のスカートが皆より1センチだけ短い子がいたとします。

 当時、うちの学校ではスカートの短いのは先輩の許しが必要でしたから、スカートが誰かよりも短いと言うのは致命的だったのです。


 そして、権力が欲しい秋保は、同級生の一人の子を「スカート短いよね?先輩の許可取ってないよね?」そう言って、その子をのけ者にしました。


 秋保は先輩とも仲が良かったりしたこともあって、誰も秋保に逆らう事ができなかったのです。そして、秋保はそのやり方で一人ずつ順番に仲間外れにしていきました。

 勿論私も虐められました。

 何もしていないのに、ある日朝練に行くと部活の挨拶をしても皆無視するのです。何が起きたのか分からないでいましたが、すぐに秋保が皆に何かを言ったんだと思いました。

 勿論私にも悪い所があったのでしょう、そこは全てを否定しませんが、ただ、人間である以上、誰だって失敗はあるのではないでしょうか。


 そして、人は人である以上、合う人間と合わない人間があって当然なのではないでしょうか?

 分かりやすく言えば、フルーツのリンゴだって、好きっていう人と嫌いって言う人と、どちらでもないって言う風に分かれるのですから。

 私が一つのやり方をして、それが秋保に気に入らない方法だったからといって、秋保にはその事を責めるだけの権利があるのでしょうか。


 それも、面と向かって、言ってくるのならば分かりますよ?

 ですが、そうではありません、本人に指摘しないどころか、陰で悪口を言った上に全員を見方につけて一人にする。


 そんな陰険な人なんですよ、秋保という人物は。


 それからもう一つ、秋保が皆に強く出ることが出来た理由、それは朝倉トウヤのお蔭だったと思います。


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