No.005 行動再開の前に
ノア:(小声で)前回、第4話「誕生、そして動乱」までのあらすじ
勉強が嫌だと喚くコイツをひっとらえて世界史を勉強させた。そして途中で寝やがった。以上。
おい、そろそろ起きろ!
『……ろ……。
……きろ……。
起きろ。
全然起きねぇ。
置いてこ。』
おい待てぇい!
寝てる人(しかも他所から来た人)を置いていこうとするな!
しかもおいていけないでしょ、私に宿っている? んだから。
『さっさと体欲しー。
ってか、多分作れるだろ、お前。』
え? 私が? どうやって?
『スキル、獲得しといて。』
いや、どうやったらできるのさ。
《わかった。……。該当スキルがないから、スキルを作成するね……。できたよ。クリエイトスキル:身体複製を手に入れたよ!》
あー、ちょっと待って。なんかできたけど。
実はセレナのお陰だけど。
『やはりか。転生者はスキルを獲得しやすいと聞いたことがあるが、本当だったのか。』
いや待って待って。
ちょーっとどこからつっこめばいいか分からない。
その1、スキル名かっこよすぎ!
こういうの求めてたんだよ。なんで他にこういう名前のスキルがないの?
『いや、それは』
その2、スキルって、作れんの!?
なんだ。スキル作れるなら先に言ってよ。それでマップも手に入れられたじゃん。
『あー。』
その3、なんか強くなった気ぃする!
『……。それでツッコミは終了か?』
うん、スッキリした。
『《……。》』
『ちなみに言っておくが、お前のいうかっこいい名前のスキルは、クリエイトスキルやスペシャルスキルの一部と、レジェンドスキルだけだ。』
ん?なにそれお
『美味しいの?とか言うなよ?』
はい。
《……。スキルには5つの種類が存在して、基本的に弱い順に、ノーマルスキル、スペシャルスキル、レジェンドスキル、そして強さがまばらなクリエイトスキルがあるんだよ。基本的には、このスキルはノーマル、このスキルはスペシャル、のように決まってるけど、レベルが上がると変わるスキルもあるよ。》
(おー。わかりやすい解説ありがとう。)
『スキルには幾つか種類があってだな……。』
あっ、はーい。
セレナから聞いたから分かるんだよな〜。
『人の話聞けや。ってか、とっとと分身体出せや。』
(あれ、そういえば、地図は完成したの?)
《……うん。とっくのとうにできてるよ。》
(えー。なんで教えてくれなかったのさ。)
《……。君に黙れと言われたのでね。》
(ああっ。思い出した! それは本当にごめんって。)
《ついでにコトが推定Lv.B+の機械之覇者を獲得したことも黙ってたよ。》
(えっなにそれ! めっちゃかっこいい!
なんか絵面もいいし、当て字も良い感じなのでは?)
《……それはともかく、身体複製を利用してノアに憑依させてはどう?》
なんかセレナにスルーされた気がするんだけど。
《……身体複製を起動してよ。》
……。あっ、私?
『……はやくしろ。ただ意識するだけで発動できる。』
へー。そうなんだ。
身体複製!
……でいいのかな?
その瞬間、感じたことのない感触の直後、隣に私が現れた。
うぇぇ!? なんか感触きもっ!
でも、なんかうまく魔法使えたー!
《コトの複製体に、ノアを憑依させたいんだけど……。あー残念。失敗だ。》
……大丈夫なの?
《……再挑戦……。おっけ成功したよ。》
おお! やった!
《複製体の変形を……。いけるいける。早速始めるかぁ。》
おお、今度は一発で。
どんな姿になるのかな?
向こうで寝てよーっと。
***
10分後
《さ、変形終わったよ〜。》
(おっ、ご苦労ご苦労。)
さーて、ノアのお披露目だーっ!
そしてノアの方を見ると、そこには美青年が存在していた。
……。
「え、理想像?」
「いや、前世の体を再現しただけだ。」
「嘘つくな、ノアがこんな姿な訳ねーだろー!」
「いやマジで。」
《ノアの前世の記憶を元に複製体を変形させたよ。ホントだよ。》
くっ……。セレナがそういうのなら間違いないんだろうけど……。
「なんで信頼低いんだよ。とりあえず、先へ進むか。」
「チェッ、なんでこんなイケメンの中身がこうかなぁ。」
「……。置いていかれたいか?」
「はい、ついていきます……。」
琴音:次回、第6話「行動再開」!
ノア:さ、これで好き勝手できるな。
琴音:お手やわらかに……。




