No.010 琴音とテスト勉強と仲間と
琴音:前回、第9話「勉強と労働」までのあらすじ!
宿に着いたはいいけど、勉強はいや〜!
ノア:俺だって頑張って働いてんだからお前も勉強しろ。
琴音:(もうなんかやる気出ないし外行こっかな)
散々あいつにテスト勉強しろとは言ったものの、俺もテスト受ける必要があるし、対策する必要あるよな、一応落ちる可能性もなきにしもあらずだし。B+対策の参考書でも買うか。
◇◆◇◆◇◆
……。
…………。
………………。
飽きた〜!
あーもうなんか今日ダメな日っぽいな。
ねえ〜セレ〜、なんかいいのない?
《それじゃあ、気晴らしに外にでも出よう!スマホあるし、迷わないっしょ。私もいるし。》
いやそれ……。
いいじゃん!
よし、外でよでよ!
***
よっし!どこ行こうかな〜。
スマホのマップじゃ、今の状態だと地形しか見れないもんなー。
あっ!なにこの宝石、きれい!
《魔エネ石って言って、魔根を少し注ぐと魔エネを大量に放出するんだよ。それをMPに変換して魔法を使うってわけよ。》
何それー、なんかすごそう。
あっ、こっちにもなんか凄そうなのが!
あっ、この服かわいい!ノアが買ってきた服、可愛くないんだよね〜。
えっ、この世界にもアイドルとかいるんだ。すごっ。イケメンアイドルいないかな。
………………。
…………。
……。
***
迷った〜!
ねえ、泣いていい?
《……。めんどくさい女子じゃん。》
あーひど!ノアの性格感染ったんじゃないの?
《いや、それもなかなかに酷いと思うけど。》
で、どするよ?
誰か手を差し伸べて〜!
すると、そこに手が差し伸べられた。
「どうかしましたか?」
……誰?
「あ、いや、迷子になっただけなので大丈夫です。」
「それ、大丈夫っていうのでしょうか……?」
「んー、多分言わないね。」
というような感じで話していると、
「おーい、何してんの?」
「あっ、お兄ちゃん⁉︎ この人、迷子なんだって。」
なんだ人を迷子呼ばわりして。
《事実なんだからしょーがないでしょ。》
それもそうか。
「そうかー。ところで、宿はどこだ?」
《……。ねえコト、この人には頼らない方がいいよ。》
えっ? 何で?
《今さ、『宿はどこ』って聞いたじゃん。》
? だから?
と、よくわからず困惑していると。
「ああ、宿はどこっていう聞き方が良くなかったね。ごめん。推理を教えてあげるよ。
まず、君は迷子だ。しかも、幼児ではない。よって、君はここの住人であるという線は薄い。
次に、君の服装だ。その服は服屋ではなく萬屋のものだろう。しかもタグがつけっぱなしだ。だから、最近服を調達したのだろう。おしゃれよりも安さ重視。動きやすさ重視。引越しだとしても服は新調しないだろうし、それなら服屋で買えばいい。萬屋で何かを買うついでに服も買ったのだろう。
そして最後に、君は言葉が訛っていない。この都市で生まれた人たちは少し訛るんだ。
以上を総合して、君が冒険者だという確率が一番高かったから、思わず『宿は』と聞いてしまったんだ。」
……。うぉぉぉなんかすごい。よくわからんけど。
《生粋の天才かな?》
まあいいや、この感じなら信じれそうだよね。
「えっと、確か宿は……。」
***
着いた〜!
「ありがとう〜! このままあそこで朽ち果てるとこだったよ。」
「どうってことはないよ。」
「……。ねえ、お兄ちゃん、……。」
「……。それでいいか。」
なにやら2人がヒソヒソ話をしている。気になるな〜。
「どうかした?」
「えっと、さっき道中で、2人で旅をしているって言っていたけれど、それに僕ら2人も加えてくれないか?」
唐突にどうした?
「うーん、私は別にいいんだけど、ノアがどう言うかな。」
と、迷っていると、
バン!
急にドアが開いた。
「何をしている。」
いやー、これ(キレ気味のノア)を初見でみたら、結構怖いと思うな。私に関してはもうけっこう慣れてるからいいんだけど。
「あっノア、ちょうどいいところに。なんかこの2人が一緒に旅したいそうなんだけど。」
「……。いいぞ。」
「うん、やっぱだめだって……、えっ、いいの⁉︎」
てっきり慎重毒舌気難しキャラのノアのことだから断ると思ったんだけど、いいんだー。
えっ、いいんだー。
そしてなんかノアに睨まれてるんだけど。慎重毒舌気難しキャラって口に出してた? 顔に出てた?
「ただ、このバカに魔検を受検させるから出発は春ごろになるが。それでいいならいいぞ。」
まーた毒舌でたよ。
「いいんですか? ありがとうございます!」
さあ、そんなこんなで、私、雨月琴音とノアに、クール兄系のレオン、癒され妹系のルナが仲間になった!
ドラ◯エにこんなのなかったっけ?
ノア:で、何お前は勝手に外出てたんだ?
琴音:あ、えーっと、それはですね……。
ルナ:まあまあ、ノアさん、ちょっとくらい許してあげてください。
ノア:いや、こいつこの2日間ほとんど参考書進めてないぞ。このままだと旅の出発が遅れそうだな。
レオ:よし、今すぐ勉強を始めよう。手取り足取り教えてあげよう。
琴音:やっぱ迷子になってた方が良かったかも……。
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これで第一章 転生・向上編はおしまいです!
閑話・設定集などを挟んで第二章に進む予定です。
今後とも、この作品(タイトル・呼称募集中!これが決まらないとやりづらくって。誰か〜!(他力本願))をよろしくお願いします!




