今1番虹の近くにいる
キーンコンカーンコーン
ガラガラ(先生が入ってくる)
うーーし授業始めるぞ〜
あれ?紅葉の席空いてるな...?
今日休みだったか?
さっきの授業いましたよ。(クラスメイト達が言う)
あれ〜?紅葉どこ行ったんだろう?
チラチラ(廊下を覗く)
うーん.....まぁそのうち戻ってくるだろ
先に授業始めちゃうか
えーーそれじゃあテキスト〜ページを開いて〜・・・
(紅葉ちゃん...どこ言っちゃったの...あれ空が...)
隣の空席を見るいちご.....それを見たと同時に外の景色も目に入った。
空に浮かぶ黒い影が...
ビューー(強い風が吹く)
8月も終わり9月に入ったこの頃...少しは涼しくなるかと思いきや何も変わらない。
それどころかもっと暑くなっている気がする。
今日もそんな何も変わらぬ日常...太陽に暑いと文句を言いたくなるような日々だったが今は違う。
さっきまでら青々とした快晴だったが空がいつしか雲に覆われ暗くなる。
ぐすん...ズーー...(花をすすり泣いてる青葉)
カサカサ...
はい、青葉ティッシュ使いな
(ポケットティッシュを取りだした紅葉)
ん、ありが.....(貰おうとして手が伸びたが直前で固まる青葉)
.....?なにしてるの
ん!!(顔を前に出す青葉)
紅葉が私の鼻をかんで!!
え、嫌だけど...汚いし
んーもう!!ペシッ...(ポケットティッシュを奪い取る)
チーーン(鼻をかみながら喋る青葉)
いいかい?いい恋人っていうのは女の子にハンカチを差し出せる人と
恋人の鼻をかんであげれる人なんだよ?わかった?
何言ってるのよ聞いたことないわ。
全く...紅葉ったらそんなことも分からないなんて!!ガミガミ(ぶつぐさ何かを言っている)
で(青葉の小言を遮り話し始めた紅葉)
いい加減話してくれないかしら。
ふーーーんだ!
もっと甘やかしてくれたら喋って上げないこともないよ?(煽る青葉)
貴方ねぇ...さっきまでの心配返して欲しいんだけど...(呆れる紅葉)
ピタ.....
ん?(2人でハモる)
ピタピタ.....
な、なんの音?
ピタピタ...パチ.....
ひゃっ!!(首になにか当たり驚く紅葉)
なにこれ水...?
ピタピタピタ.....バチバチバチ!!
わ!やばいよやばいよ!!
これ夕立だよ!!
紅葉急いで中に.....べシッ...グハ?!
な、何?なんか当たって.....
バチバチバチ!!
ん?これ雹じゃねぇか!?
紅葉怪我する前に早く中に...
アベヂッ...(後頭部に1ヒット)
も、紅葉はやく中に...
ビジッグ(頬に2ヒット)
も...紅葉私を置いて早く...行け...
ボジッバ(おでこに3ヒット)
ヒューー.......バタン!(気絶して倒れ込む青葉)
うへえ.....雹にいいのもらったぜぇえぇぇ...
なに遊んでんのよバカ青葉!
早く立ち上がりなさいよ!!(倒れ込んだ青葉を引きづる紅葉)
ゼェゼェゼェ.....はぁはぁ.....
ま...全く酷い目にあった.....
(なんとか青葉と避難できた紅葉)
んもう!!いつまで倒れてるのよ青葉起きなさいよ!!
早く起きろバカ!(青葉を揺らす)
んひゃあぁ.....(揺らされてる)
・・・はっ!?ここは!(目覚めた青葉その先に)
oh......【BIG...MOUNTAIN】((訳)でっかい山)
たゆんたゆん...揺れてますねぇ.....
それに透けていけとてもえっちですねぇ...
もしかしてこれが天国てやつなのでしょうかぁ...
最高じゃない.....
目の前にあるなら触らない訳には行かないでしょぅ...
モミモミ...パフ.....
oh......これがthis is 桃源郷.....
私の捜し求めていたのはこれでしたァ...
べシッ!!
イタッ!?(突然ビンタされて驚く青葉)
あんたねぇ.....さっきから何してんのよ.....
(明らか怒ってる紅葉)
あっ...わりぃ俺死んだ
幽霊でも死ぬとかあるのかな...(馬鹿なこと考えてる青葉)
貴方絶対変なこと考えてるでしょ。
はぁ...もう(ため息をつく)
バタッ.....(青葉の膝に倒れ込む)
えっ!?紅葉さん!?
ど、どうしたのぉ!?
うるさい...膝ぐらい貸してよ.....
うぇっ!?いいけど...(珍しくてびっくりする青葉)
(どうしたんだろ紅葉...こんなこと初めてだけど.....1人考え込む青葉)
バチバチバチ!!(雨や雹が当たる音)
(うーーん...ほんとにどしたんだ紅葉?)
バチバチバチ!!
(私との会話で呆れて何も言えないとか...?)
バチバチバチ!!
(ったく雨うるせぇよ!!集中出来ないだろ!!)
.....雨?(ボソッ)
(下を向く青葉)
もしかして紅葉雨怖い?
・・・(無言の紅葉)
(何やってんだ私!!紅葉が雨ダメなことぐらい知ってただろ!!
あぁ.....こんなに雨でびちょびちょになって.....
私が馬鹿みたいなことやった際で.....)
ポタ....
ご、ごめん...紅葉...
私のせいで...
(顔を上げる紅葉)
ん...もう...
なんでまた泣いてるのよ...
だ、だって私のせいで紅葉が雨に濡れて...
紅葉雨嫌いなのに...
私が...私が.....
はぁ.....バカね
(青葉の膝の上に乗って抱きしめる紅葉)
私が勝手にやったことなんだから貴方が気に病むことなんてないわ
放置でもして風邪でもなったら困ると思っただけよ
ううぅありがどう゛(大泣きの青葉)
まったく.....
貴方の涙でもっと服濡れちゃうじゃない...
ごべーーん゛!!
もう.....青葉落ち着いて...
ギュッ...
青葉聞こえる?
んえ?な、なにが
いいから静かに.....
.......ドクン.....ドクン.....
心臓の音が聞こえる...
動物とかペットって飼い主の心音が好きらしいの
それを聞いて感じると安心するらしいわ。
そうなんだ.....
(目を閉じる青葉)
ドクン.....ドクン.....
青葉...貴方が何で悩んでいているのか
なんとなくだけど分かる
ただ私は分かるだけでその不安を取り除ける程の器も人間性も
何もかも足りてないわ...
ただ...そうね...これは前も言った気がするけど
私はずーと貴方のそばに居る
貴方の手を離さない...
だから.....
外の雨の音より遥かに小さい紅葉の心音と声...
だけど私はそれ以外の音が耳に入らなかった
ピヨ...ピヨピヨ!(小鳥の声)
いつ頃だろう...もう雨の音もしなくなっていた
私たちは2人だけの世界にしばらく入り込んでいたようだ...
屋上の階段.....窓越しに陽の光が私たちを照らす...
いつの間にか雨...止んでたね...(青葉が言う)
そうね...気づかなかったわ(紅葉が答える)
んしょ...(紅葉が立ち上がる)
ガチャン...青葉見て!!(屋上の扉を開けて話しかける)
ん?どうしたの?(振り返る)
わ.....すご.....虹だ
(青葉の瞳に虹が映し出されている。
その姿をみて紅葉は微笑んだ)
すげぇ雨だったけどすぐ止んじまったなぁ...
お?虹かかってるぞ(先生が言う)
ギーギー...(机から身を乗り出して見る生徒たち)
わ!!すごい!!
でっけぇ!!
俺も今まで見た虹で1番綺麗で大きいかもなぁ
キーンコンカーンコーン
お?ちょうど授業も終わったなぁ...
それにしても紅葉のやつどこいったんだ?
綺麗だねぇ...
そうね...
私たち今虹に1番近いところに居るんじゃないか
かもしれないわね。
ガヤガヤ...ガヤガヤ...
あ...授業終わったんか...
そう見たいね...
紅葉大丈夫?
授業途中で抜け出しちゃったけど...
大丈夫よ...
けど...万が一、怒られたらその時は一緒に居てよね。
うん!!任せてよ!!
(外から帰りの話し声が聞こえる)
私たちも帰りましょうか...
そうだね!!
ガチャリ...(屋上の扉を閉める)
先生に見つからずに帰りたいわね...
わーー紅葉ワル生徒だ〜
誰のせいよ...
えへへ...ごめんちゃい♡
可愛くしてもダメよ
え〜?ダメなの〜?
てか紅葉私のこと可愛いと思ったんだぁ〜
馬鹿なこと言ってないで行くわよ(手を差し出す紅葉)
は〜い♪̊̈♪̆̈(その手を繋ぐ青葉)




