始まりの物語〜中幕〜
その昔とある国が戦乱狂乱の坩堝に
人々は扇動されていた、
扇動していたのは
【初代皇帝 鮮乱公 】
【ヒュッケバイン=エルシュナイデ】
彼の者は
人々が愚鈍に英舞に、正常に異常に
狂気に正気に
侵攻し争い壊し破壊の限りを尽くす様を
其の眼に映し、歪に歪んだ微笑みを浮かべて
悍ましい盟約と共に
子供達の未来を捩じ伏せる
そんな【選帝戦を国の制度とし提案した】
初代皇帝の唯一隣に
最期の刻迄仕えて居たのは
1人の【獣人族】人間とは違い
永遠なる程の
そんな刻を生きゆく【獣の従者】
エルシュナイデが最後を迎える前一言
その従者に告げた
エルシュナイデの残酷ながら
エルシュナイデらしい言葉
『お前が死する刻迄、次代皇帝に
付き従うがいい…
それが【私の最期の命令だ】』
エルシュナイデは笑いながら
次代皇帝に切り裂かれた
【獣の従者】ビルトシュバイン は
その願いを今でも叶え続けている
それは現皇帝
【カイザー・アインザムハイト】に対しても
彼女は死を望んでいた
彼女の願いは叶えた筈だった
何かを間違えたか…?
ビルトシュバインには、獣人族として
唯一、蘇生魔術や魔術が使えた
神官や魔術師が使える物も
だが【其れには代償が必要】だった
叶えて対価を受け取った刻
彼女は壊れてしまっていた
【心】も【身体】も
teach me.teach me.
【教えてください皇帝様】
貴方は、どうしたら【直るのか】
貴方の【願いは叶った筈】
?どうして使えなくなったのだろう?
『嗚呼…
早く次代皇帝様が、いらっしゃって
貴方を殺しに【壊しに】
きてくれるといいですね』
無機質な広く冷たい部屋に
響く、獣人の聲、言葉は
初代皇帝の面影を残し
呪いの様に、次代皇帝達に
纏わり付くのだろう
重い重い呪いだ




