亀の悪魔 ガメニフィール
盾に入ったひびがどんどん大きくなっていく。
次の瞬間、盾が砕け散った。
すぐに、新しい盾を作るが一瞬でひびが入る。
このままだと、死ぬと思った。
強度が低下すると耐えることが出来なくなる。
何とかみんなで逃げなきゃと思った。
「やばい、またすぐに壊れる。合図したら飛んで回避しよう。」
「おう」「うん」「はい」
ひびが大きくなり砕ける瞬間。
「今だ!!!!」
合図と同時にみんなが飛び出した。
僕と慶次が近くにある建物の屋上に、
優斗と快が廃墟の屋上に移動した。
「慶次、あいつの核の場所とか感じ取れる??」
「ごめん、核がどこにあるか全然分からない…空も分からない??」
「うん、分からないんだよね。」
「俺も全然分からん。快はどう??」
「うーん、私も分からないです。でも、多分あの悪魔を放出してる甲羅周辺とかに隠してる気がしますよ。」
なるほどなと思った。
「流石、快だね。てか、いつからこっちに来てた…??」
「はあ?そんなの今どうでも良いだろが!!で、どうする??攻撃してみるか??」
「周りの雑魚を僕と慶次、快で倒すから、優斗は甲羅を狙う感じはどうかな??」
「分かった、やってみよう。」
「少し不安ですが、やってみますか。」
「任せろ、ぶっ壊してやるよ!!!!
まあ雑魚はお前1人でも何とかなるやろ、空。」
「自信はそんなにないけど頑張るよ。」
「もっと自信持てやお前は!!」
そんなことを言いながら、準備をした。
鎧を作り戦闘モードになる。
雑魚の所に飛んで行き、腕に作った盾を使用して雑魚悪魔を倒して行く。
死角になる所は、屋上にいる慶次と快の援護をしてくれる。
意外とこの連携は上手く行くことはみんなで訓練をしている時に分かっていた。
みんなに言われたことを思い出した。
空は近接を鍛えれば優斗以上になるかもって。
その時の優斗は少しムスッとしてたけど。
確かにレーナとも戦闘訓練したら時に強いと言われた。
雑魚悪魔が少なくなってきた。
亀悪魔まで近づけるようになった。今がチャンスだと思った。
「優斗今だ、行け!!!!」
「任せろ!!」
その瞬間、優斗が一気に飛び出して亀悪魔まで近づいた。
思いっきり剣を振ったのが見えた。
そして、剣が砕け散った。
何が起きたのか分からなかったが、
優斗の方に悪魔が一斉に向かっていたのが見えた。
盾をすぐ作り投げて悪魔を吹っ飛ばしたが、
全ての悪魔を吹っ飛ばすのは間に合わなかった。
優斗も剣を再度作ったが目の前まで悪魔が数匹来ていた。
その瞬間、快が物凄いスピードで優斗を連れ去って行った。
快のオーバードライブだった。
オーバードライブは各々が訓練をして身に付けた現段階での僕たちの最終必殺技みたいなものだった。
快の場所は、一定時間回復することが出来なくなる代わりに限界を超えたスピードで飛ぶことができる。
屋上に移動した。僕も屋上に向かった。
「快…てめぇ……すまん…」
「いえいえ、大丈夫ですよ。けど、この後回復することは出来なくなってしまいました。私こそ申し訳ありません。」
「空、これは僕たちもオーバードライブするしかないかもよ。」
慶次が駆け寄ってきた。
「俺と慶次のオーバードライブでギリやれるかだな。お前はオーバードライブをするなよ。」
「えっ?なんで僕だけ??」
「お前がオーバードライブすると動けなくなるだろうが!!
もし俺と慶次でもダメだった時にお前まで動かなかったら俺たち全員が死ぬだろーが。けど、お前が動ければ何とか生きて帰れるかもしれないだろ。だから、オーバードライブするな。」
「私もそう思います。なるべくやらない方が良いです。」
「うん、そうだよ。だから、空はやらないで。」
「分かった、けど、もしもの時はすぐに…するから。」
「そんな時はないと思えよ!!」
みんな、覚悟を決めた。
慶次と優斗がオーバードライブをした。
「うおおおおおおおおおおお!!」
「おおおおおおおおおおおお!!」
「行くぞ、慶次!!!!」
「うん!!!!」
慶次のオーバードライブは、
一定時間無数の矢を作り出し全ての矢を思い通りに動かすことが出来る。
そして、1本だけ物凄く硬い矢を作ることができる。
優斗のオーバードライブは、
一定時間パワーを数十倍にも上げる。
そして、大剣を作り出すことができる。
大剣に全て力を込めることができ、その一撃は核兵器並の火力だと聞いている。
2人が飛び出した瞬間。
雑魚悪魔が居なくなった。全て倒していた。
言い方がおかしいかもしれないが、地獄かと思った。
目の前が矢でいっぱいだった。
亀悪魔の悪魔が放出される甲羅近くに優斗がいた。
大剣を振り上げていた。
そして、大剣に力が込められているのが分かる。
「てめえは大人しく消えろぉ!!!!!」
優斗の最大火力攻撃が甲羅に当たった。
大爆発だった。核兵器並と言われる理由が分かった。
甲羅が砕け散ってのが見えた。
そして、優斗が気絶して近くの壁に倒れているのも見えた。
その瞬間に核の場所が感じ取れるようになった。
やっぱり甲羅の内に隠していた。
「…流石だね、慶次」
核に矢が突き抜けて行くのが見えた。
核が壊れて、亀悪魔が塵になろうとしていた。
亀悪魔が口を開けて優斗の方を見た。
そして、黒く光始めた。
「ふざけんな…」
僕はすぐに飛び出した。
オーバードライブする時間がなかった。
「くそーが!!!!!」
スピードが足りないと思った瞬間、
自分のスピードが上がった。
少し懐かしい感じがした。ルカの気配を感じた。
多分気のせいだと思う、けど、間に合う。
亀悪魔の口から放たれた瞬間、
優斗の前に最大強度の盾を作り出した。
時間にして数秒だった。
塵になった瞬間、ビームも消えていった。
死ぬかと思った。守れて良かった。
優斗の元に駆け寄って行った。
快もすぐに来た。
優斗が目を開けて、少し笑ったのが見えた。
少し経ったら慶次が飛んで来た。
「慶次、お疲れ様!!」
「・・・」
「慶次??どうしたんですか??」
「あなたがヒールですよね?見てました、1番厄介です」
慶次が快を蹴り飛ばした。
「慶次、てめえ何してんだ!!」
「慶次??あー、この体の名前ですかね。
いや、この体は実に馴染みますね!!素晴らしい!!
そうそう、ペットのガメニフィールが殺されてしまったので、
代わりに体を貰いました!!」
その瞬間、僕はアンとの座学を思い出した。
上級悪魔《人を支配する悪魔 メモタリス》のことを。




