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僕は天使に守られている。  作者: 嵐鳥夢花
12/19

弓の継承者

自己紹介タイムが始まった。

「はいはいー!!じゃあ、まず私から!!」

とレーナが無邪気に言ってきた。

「いや、レーナはいいだろう。

どうせ、さっきしたんだろう??」

「大地!!!!酷いじゃんかー!!

そんなこと言うなよ!!」

「ってことで、俺は結城大地だ!!

槍の継承者で、2日前から悪魔とも戦い始めたところだぜ!!宜しくな!!」

「では、次に私から自己紹介致します。

初めまして、アンと申します。

基本的には悪魔に対する座学の講師役です。

盾の天使ですので、盾の事で聞きたいことがあったら遠慮なく聞いて下さい」

「じゃあ、次は僕かな。

僕は、新里空って言います。ここに来てまだ2週間とちょっとだから君とあまり変わらないと思います!!えーと、盾の継承者です。

これから宜しくお願いします」

「レーナも自己紹介したかったな……

まあいっか!!今度の訓練でやろうっと!!

じゃあ、ケイジもしちゃって!!」

そう言われて少し恥ずかしそうに自己紹介をし始めた。

「えーと、初めまして。

菅原慶次と言います…弓の継承者?です。

何が何だか全然まだ分かってないです…

悪魔とかも本当にいるんですか??

トキは本当に消えてしまったんですか…??」

慶次は動揺していた。

まあ無理もない。僕もそうだった。

「悪魔はいるよ!!昨日も倒してきたからな。

空も見たことあるんだろう??」

「うん、一瞬だったけどね。レーナが助けてくれなかったら死んでたかも…」

「レーナに感謝しない空!!」

「レーナさんは少し黙ってた方が良いですよ??」

「でも、慶次、消えたってのは少し違うかな。

ずっと俺たちといるよ、セナたちは。

だから、慶次のここにもトキ?はいるよ!!」

大地は慶次の胸に手を当てて言っていた。

自己紹介も終わり解散する流れになった。

慶次とレーナは飛ぶ練習をすると言って先に出て行った。


「あっ、レーナに聞きたいことあったけど忘れてたわ……まあ明日で良いや!!

じゃあ、今日はもう戻るわ!!

またな、空は座学頑張れよ!!」

「うん、気を付けてね!!」

大地とも別れ、アンと2人きりになった。

「じゃあ、アン勉強しよっか!!」

「そうですね、始めましょうか」


そこから2時間程アンから悪魔の姿に関して学んだ。

悪魔にも様々な姿をしている奴がいる。

僕が前に会った悍ましい姿の悪魔は良くいるらしい。

レーナも下級とか言っていた気がする。

その他にも人型の悪魔や動物の姿をした悪魔がいるらしい。

人型の悪魔は上級以上だからすぐ逃げるようにと言われた。

悪魔の倒し方も教えてもらう。

主な倒し方は核を破壊し消滅させることらしい。身体のどこかにある核を破壊しない限り悪魔は再生し続けるみたいだ。

核の場所は一見分からないとアンは言った。

「じゃあ、手当たり次第に殴るしかないってこと??」

「いいえ、良く見てください。そうすると、僅かに輝く箇所があります。それが核です。

悪魔によっては庇ったり隠そうとする者がいます。そしたら、庇っている箇所に核があることが多いですね!!」

「分かった、ありがとう!!」

「核を破壊できるのは、天使の力を纏っている攻撃か天具のみです。空さんの場合ですと、

拳に力を溜めるか天具の盾で核を破壊する感じですね」

「じゃあ、盾でやろうかな。

形を少し変えれば壊しやすそうだし!!」

アンもそれが良いですねみたいな感じで頷いてくれた。

「あれー?まだやってたの??」

そう言いながらレーナと慶次が部屋に入ってきた。

「レーナさんの方はもう終わったのですか??」

「うん、慶次はセンスあるよ!!

空と近いかもね!!」

「僕と近い??」

「うん、慶次もトキちゃんと絆が強いんだと思うよ!!!!」

慶次は少し照れていた気がした。

「そうだ、アン少し良い??

神様の所に一緒に来て!!」

「分かりました、空さん慶次さんではまた明日」

レーナとアンは部屋から出て行った。

慶次と2人きりになった。

少し気まずい空気が流れた。

勇気を出して話しかけようと思った。

「菅原くんは、」

「新里さんは、」

と同時に話しかけた。

2人で顔を見合わせて少し笑った。

「タイミングバッチリだね(笑)

空でいいよ!!同じ歳だし!!」

「…うん、そうだね(笑)

分かった、空。僕のことも慶次で良いからね」

そこから慶次と話をした。

僕はルカとのことを、慶次はトキのことを。

それから自分たちの話もした。

驚いたのは高校が近く家も近かったことだ。

「そんなに近かったのに全然知らなかったよ!!」

「最近引越して来たからね…でも、トキは気付いていたよ。良く継承者が近くにいますねって言ってたから」

「そうだったんだ…まあ継承する前に会わない方がいいか……」

「そう…かもね…」

少し暗い空気が流れてしまった。

「あれー!?まだいるの!?!?時間平気??」

レーナが顔を出してきた。

「えっ??そんなに時間経った!??」

「うん、2時間ぐらいかな??」

僕と慶次は顔を合わせて驚いた顔をして笑った。

その瞬間だった。

「どうしたの?大地???大地!?」

レーナが大声を上げた。

「アン来て、大地が大変!!!!

人型の悪魔と遭遇して戦っているみたい。強くて1人じゃやばいかも。早く行かなきゃ!!!!」

「レーナ、僕も行くよ」

「分かった、けど、無理はしないでね。

私とアンは先に行くから。場所は送るね…」

そう言うとレーナとアンは急いで出て行った。

頭に場所のイメージが入ってきた。

「空…僕も行ってもいいかな…??

なにも役には立たないけど……」

少し悩んだ。レーナの慌てようからするに本当にやばい悪魔かもしれない。

そんな所に慶次を連れて行って良いのか。

でも、慶次は真剣な顔をしていた。

覚悟を決めた顔にも見えた。

「分かった…でも、近くには行かないようにね」

慶次は頷いた。

僕と慶次は翼を広げ、飛んで行った。

慶次は今日飛べるようになった割には飛ぶのが上手かった。


レーナから送られて来た場所は隣町だった。

近づくに連れて嫌な空気が漂っていた。

嫌悪感が凄かった。

今すぐにでも引き返したいと思う程に。

慶次の方をチラッと見たが震えているように見えた。

その瞬間、頭に叫び声が聞こえてきた。

「いやぁぁぁーーーーーーーーー!!」

レーナの声だった。嫌な予感がした。

僕は速度を上げた。

慶次も必死に付いて来た。


目的地に着いて僕と慶次は止まった。

飛び込んで来た光景に言葉を失った。

そこには、レーナとアンが倒れていた。

唸っているのが見えるから死んではいなかった。

彼女たちの近くに黒い人型の悪魔が立っていた。

あいつは手に何かを持っていた。

それは赤く肉の塊みたいな物だった。

そして、僕は悪魔が何を持っているか気が付いた。

「あれ……心臓か……」

そう呟いたと同時に、慶次の唾を飲む音が聞こえた。

人型の悪魔の後ろからもう1人出てきた。

そいつは悪魔ってより人みたいだった。

契約者かもしれないと思った。

顔を隠しているせいで良く分からなかった。

「そろそろ帰ろう。この天使は置いていこう。

槍の継承者はあそこに置いておいた」

「弱かったな、これなら余裕だな。

お前も良くやってくれた。あの頃とは多い違いだな」

「いつの話してんだよ…行くぞ」

2人は一瞬で消えた。

そして、僕は声を上げた。

「大地!!!!!!」

悪魔のせいで見えてなかったが、大地が悪魔たちがいた後ろの木に張り付けられていた。

胸には穴が空き、心臓がなかった。

すぐに木から剥がし、地面に寝かせた。

信じられなかった。

あんなに強い大地がそんな訳ないと思いたかった。

「おい、大地……頼むよ…目を開けてよ…

冗談だよな…ねぇ…大地………」

返事はなかった。慶次が僕の肩に手を置いた。

受け入れたくない。嫌だった。


大地は、死んだ。


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