人形の歴史について 土偶からこけしまで history of dolls 人形は子供の玩具などではなかったという事実 私の人形試論
人形の歴史なんてたいそうなタイトルですが
要するに人形についての私のごく、私的な雑感です。
日本の人形の歴史は土偶に始まる、
土偶とはそもそもまじない的な呪物であり、
決して子供の遊び道具なんかではありえません。
人形とはきわめて呪術的な発祥を持ついものであることを知らなければなりませんね。
土偶は豊作を祈ったり、子宝を祈願したり、、祈祷の対象物です。
古墳時代になると、盛んに埴輪が作られました。
これも古墳の埋葬者への祈祷、、魔よけなどの意味があります。
決して単なる「お飾り」で墳丘におかれたわけではありません。
平安時代になると、「ひとがた」という木製の板に墨で顔を描いただけの
簡素な人形?が現れましたが
これももちろん子供がこれで遊んだわけではありえません。
詳細は不明ですが、これは呪いのために呪文を掛けて、埋められたりした
やはり呪物のようですね。
さて以上みてきたように、人形の起源は極めて
呪術的な色合いが濃厚なものなのです。
決して子供のお遊びではないのです。
中国の、唐三彩の人形も死者への慰霊のために埋葬された物ですものね?
人形とは「ひとがた」であり、
それは
人の代わりをするものです。
つまり人のシンボルというか、アバターですね。
クローン?みたいなものでしょう。
ですからそれに思いや念が込められやすいのですね。
したがって人は人形 (にんぎょう)を作って
祈り、あるいは呪い、
その願いを呪いを具現化しようとしたのですね。
さて
では人形が子供の遊びの対象物になったのはいつからか?
それは平安時代に宮中で
行われた「ひいな」の節会であると言われています。
もちろん庶民になどは全く関係の無いことですが。
庶民にまで雛人形が広まったのは
江戸時代の中期以降です。
庶民といいましたが、それは富裕な庶民のみです。
長屋のくまさん、はっつあんには何の関係もないことですね。
おひな様がこうした富裕な町衆によって飾られるようになったのです。
有職雛。次郎佐衛門雛、享保雛などが作られてきたわけです。
宮中では平安時代以降に
姫様が遊んだ?のが
「頭大」とも言われる
御所人形 です。
これは江戸時代に盛んになりました、
これらは姫宮様が大名家になど降嫁される際は
ひな人形セットとともに嫁入道具として持っていかれました。
で、大名家などに伝来していることが多いわけですね。
また結婚しないで尼となった姫宮様もたくさんいたのです。、
そういう方は、門跡寺にはいられて門跡様(尼さん)になり、
そのお寺に持っていかれて
京都の有名な門跡寺院には
こうした貴重な 御所人形がたくさん残されていますね
有名なところでは京都の
宝鏡寺があります。
ここには由緒正しい御所人形がたくさんあります。
さて
では人形が一般大衆。庶民にまで広まったのはいつからでしょうか?
明治になると庶民階級にも
多少はゆとりが生まれてひな人形なども裕福な家では飾られましたがまだ一般的ではなかったのです。
たとえばひな人形が一般的に普及したのはいつでしょうか?
それは戦後の高度成長期です。
高度成長で一般人もひな人形が買えるようになったのです。
そのころから爆発的に普及したのですね
そして
そのほかのお人形も買えるようになったわけですね。
リカちゃん人形
花嫁人形
博多人形
そして民芸品のこけしたち
今や人形の世界も
百花繚乱
フィギュア人形とか
ゴスロリ人形とか
まあもう
様々な人形があるのです。
さて
ここで人形に関する「都市伝説」をいくつか、ご紹介しましょう。
1、こけしは子消し?
昔、、、東北地方では飢饉が絶えませんでした。そこで亡くなった子供をしのんで
江戸時代にこけしが作られた、だから。「子消し」という。。
でもこれで葉あまりにも不幸っぽいので、ひらがなで「こけし」としたのだという。
うーん。でもこけしは、ほぼ、明治になってからのものですよ、
江戸時代にこけしはほぼ?なかったでしょ?
まあ明治以降も飢饉は絶えませんでしたが、、、。
2.目のあるものは粗末にしてはいけない。
眼のあるもの、つまり人形のたぐいは、霊がこもりやすいから、
ぞんざいに扱ってはいけない、、という教え?
そりゃあそうですよね。そもそも人形とはとっても呪術的な
モノだったんですから。素末にしたらこわいですよね?
3、淡島神社をご存じですか?
ここは人形の供養で有名ですね。そこには無慮無数の人形が送られてきて供養されていますが。
そこの地下保管庫には、特に妖しい、いわくのある人形ばかりを納めてある
特別室があるのです、そこには髪の毛が伸び続ける人形。
血の涙を流す人形など
聞くのも怖い人形たちが安置されて供養されているのです。
4、人形のホラー映画。
人形は西洋でも、怖い。呪術的な存在ですから
人形ホラー(パペットホラー)映画もたくさんありますね。
人形ホラー映画については次回このサイトで論述するつもりです。
結論、
人形は。安易に、集めたり、粗末に扱ってはいけない、
そうすると怖いことになりますよ。
あそび飽きた人形をぽいと捨ててはいけませんよ。
あそび飽きたら今まで遊んでくれてありがとうと言って
淡島神社、あるいはお近くの
人形供養寺、人形供養神社に奉納しましょうね。




