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EPISODE2 理子:side 〜黄色い扉〜

「黄色い扉は今までなかったよね。どういう意味なんだろう」


陸がそう言いながら、扉を見つめている。


「この場合、選択は2つね。扉に入るか、入らないか?」


身体の前で腕を組み、首を傾げた。


「何が起こるか予想もつかないけど、僕は理子ちゃんの選択に任せるよ」


そう言って、陸は振り向いた。適当にそう言うなら、怒るところだけど。表情が少し哀しげで、口元が上がっていても笑顔に見えない。


「陸・・・何が起きても、知らないからね。今回は手掛かりが少なすぎるもの。どうせ後悔するなら、当たって砕けろってね!」


陸の手を掴み、思いっきり黄色い扉を開けた。

「驚いた・・・部屋だわ」


正方形で白い壁に囲まれただけの、何もない部屋。不思議と明るく、はっきりと内部が分かる。そこには、黒いソファーが一つと、ソファーの左側の壁に青い扉があった。


「座るか、そのまま行くか選びなさいって事・・・だよね?」


迷わないほどの、確信はない。陸がいるから、強がれる。ふと、そんな気がした。


「多分そうね。座りましょ」


二人とも無言で手を握り合いながら、ソファーに座る。白い壁に色が浮かび、段々と形を作っていく。それが、少し離れたところにもう一つ。少しピントがずれた様なところで、動きが止まった。


白いウェディングドレスで満面の笑みで微笑む新婦と隣に並ぶ新郎。新郎の顔は画面から外れ写っていない。


「理子ちゃんだ・・・」


「アタシ・・・よね、アレは」


それは予想もしないモノ、だった。


「もう一つは・・・アタシと陸?」


向かい合った横顔で、陸の顔がアタシより頭一つ分、上にある。今より年齢が上の事は確かだ。何故か、二人とも目を閉じている。


「・・・用意された結末だね」


陸が言った。


「上手くいけば、二人とも元の世界に戻れてハッピーエンドってこと?」


「次の扉で帰れるんだよ! あと少し頑張ろうね、理子ちゃん」


「よしっ。気合い入れていくよっ、陸!」


ソファーから勢いよく立ち上がる。陸が、くいくいとスカートを引く。




「少しここで作戦会議しようよ?」

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