ローレンズ
ゆっくり見ていってくださいね
私は産まれながら
顔がふたつある
後頭部にも顔があるのだ
目、鼻、口、もある
耳だけは共有みたいだ
私は正面の顔はみなと同じだが
後ろの顔は少しつぶれていて
意地悪そうな顔をしている
神様はなんて酷い事をしてくれるのだと
呪いそうな気分の時もあった
後ろの顔も口があるので
しゃべる事が出来る
基本、悪口しか言わないが喋り出す
それを聞く度に私は悩まされてしまう
周囲の人たちからは好奇の目で見られるが
普段は変わらなく接してくれる
それは私に取って希望だった
こんな私にも彼女が出来た
彼女の手作りの料理を食べている時に
後ろの顔が喋りだした
「こんな不味い物食えたもんじゃねー」
私はそれを聞いて怒った
「なんて事を言うんだ!」
彼女のナンシーは
「あなたが全部食べてくれてるから気にしてないわよ」
私はそんなナンシーの優しさが嬉しかった
僕は周りの人たちの理解で支えられていた
そしていつも通り家に帰って眠り就こうとした時
後ろの顔がとんでもない事を言い出した
「お前ばかり相手にしてもらって俺の存在なんてないようなもんだぜ!
俺達は体は1つなんだから俺にも権利はあるはずだぜ?
これ以上お前がチヤホヤされるのなら俺はお前と一緒に死ぬぜ?」
それを聞いて私は眠れなくなってしまった
そして行動に移す事にした
後ろの顔をナイフで切り取ろうと
私は、鏡を見ながらナイフを後ろの顔に突き刺した
すると何故かは知らないが後ろの顔は笑っていた
まずナイフで目を突き刺した
そして目玉をえぐり出した
それから鼻を切り落とした
最後に口を切り裂いた
私の後頭部は真ん中に穴の開いた血だらけな姿になっていた
当然、痛みがあったが
これ以上こいつと付き合うのが嫌だった
すると突然、異変に気付いた
心の中にもアイツいる
そして私に伝えてくるのだ
「まだまだだぜ?」
私は覚悟した!
自分の胸にナイフを突き刺した!
これでアイツも消えるだろう?
私はやっとアイツを殺せたのだ!
はははは
そして数日後、後頭部が血まみれの心臓にナイフの刺さった遺体が発見された
警察は異常な自殺と判断し遺体を処理した
そしてローレンズは死んだ
読んでいただきありがとうございました
もしよかったら来週のも見てください
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ありがとうございました!(* ̄∇ ̄)ノ




