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宇宙戦艦三笠  作者: 大橋むつお
41/50

41:宇宙戦艦グリンハーヘン・3

宇宙戦艦三笠


41[宇宙戦艦グリンハーヘン・3] 修一  





「ええ! また偽物!?」


 樟葉が警戒心丸出しの表情で後ずさる。気づくと天音もトシも、クレアでさえ疑惑の目で俺を見て、ネコのままのネコメイドたちは「フーーーー!」って唸りながら毛を逆立てる。


「どうやら、おまえらもホログラムの偽物に会ったみたいだな……」


 そう言いながら壁を叩く。


 ドンという音がして、みんな安堵のため息をつく。ちょっと、手が痛かったけどな(^△^;)。


「こっちも体が触れ合うまでは、分からなかった」


「触れるって、どんな風に?」


「何気なく肩に手を掛けたら、素通しになった」


「修一が、あんまりグダグダ聞くんで、おかしいと思って……」


「オレといっしょだ。樟葉がくどかったから、おかしいと思った」


「いっしょだ。あたしは頭をはり倒したら、空振りになった。修一は?」


「キスしようとしたら、顔が重なってしまった」


「ええー、キスなんかしたの!?」


「だから怪しいと思ったからさ。ちょっと大きな声じゃ言えないって誘ったら、顔を寄せてきた。で、ホログラムの偽物だって分かった」


「本物だったら、どうするつもりだったのよ!?」


 樟葉がむくれた。


 他のやつらは呆れながらも笑ってる。


「しかし、なんだな……俺たちって、あんまりスキンシップしてなかったんだ」


「されてたまるか!」


「それは文化の差よ。ウレシコワさんやジェーンさんはよくボディータッチやハグしてくれてた。日本人はしないから」


 クレアがフォローした。


「しかし、なにもキスしなくてもさ!」


「とっさだよ、とっさ!」


「それより、本物の艦長かどうか確認しておきましょう!」


「そうだな、ホログラムの偽物に会ったって言うけど、油断させるための罠かもしれん」


 トシの提案に天音が同意して、四人と四匹で迫って来やがった。


「ちょ、おまえら目つきが怖い」


「いくぞ!」


「ちょ、やめ、いて! 痛い! ちょ、アハハ ギャハハ……」


 で、捻られたり、つねられたり、くすぐられたり。俺は、まるで罰ゲームのような目に遭った。


「艦内に動きがあります……三笠にかなりの人数が……」


 笑い死ぬかと思った時、クレアが警戒の顔つきになった。


「何をしに行ってるんでしょう」


「あたしたちの情報を総合して、まだ誰か残っている人間がいると思っているらしいです……」


 クレアも自分でバージョンアップしているようで、この秘匿性の高い敵艦の中でも、ある程度は読めるようだ。


「他に、人間て……」


 みんなの頭の中で、同時に一人の顔が浮かんだ……ミカさんだ。


「敵に動き。三笠から退去しようとしています!」


「……ミカさんは船霊、神さまだから、予見できない能力を恐れたんでしょう」


 クレアの分析は正しく、ミカさんの能力は、そのクレアの分析を超えていた。なんと三笠に乗り移った敵兵たちが、三笠の艦内に閉じ込められてしまったのだ。


 そして、ミカさんの力は、それだけでは無かった……。





☆ 主な登場人物


 修一(東郷修一)    横須賀国際高校二年 艦長

 樟葉(秋野樟葉)    横須賀国際高校二年 航海長

 天音(山本天音)    横須賀国際高校二年 砲術長

 トシ(秋山昭利)    横須賀国際高校一年 機関長

 レイマ姫        暗黒星団の王女 主計長

 ミカさん(神さま)   戦艦三笠の船霊

 メイドさんたち     シロメ クロメ チャメ ミケメ

 テキサスジェーン    戦艦テキサスの船霊

 クレア         ボイジャーが擬人化したもの

 ウレシコワ       遼寧=ワリヤーグの船霊

 こうちゃん       ろんりねすの星霊

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