表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙戦艦三笠  作者: 大橋むつお
31/50

31・水の惑星アクアリンド・1

宇宙戦艦三笠


31[水の惑星アクアリンド・1] 修一  





「両舷10時と2時の方向に敵艦体!」「距離4パーセク!」


 Jアラートみたいな警報とともに当直のクレアとウレシコワが叫んだ。



「両舷共に10万隻、クルーザーとコルベットの混成艦隊、あと1パーセクで射程に入ります」


「敵艦隊、共にエネルギー充填中の模様。モニターに出します」



 クレアとウレシコワが的確に分析し、報告を上げてくる。モニターには、敵艦一隻ずつのエネルギー充填の様子がグラフに表され、まるで、シャワーのようなスピードでスクロールされている。


「全艦の充填には3分ほどだな。両舷前方にバリアー展開!」


 俺が命じたときに、砲術長の天音が遅れて駆け込んできた。


「ごめん! ミカさんバリアーお願い!」


 天音は、濡れた髪のまま、いきなり船霊のミカさんに頼んだ。


「天音、冷静に。ボタンぐらい留めてからきなさいよ(#`_´#)!」


 樟葉に怒られる。


 天音は、ざっと体を拭いたあとにいきなり戦闘服を着て、第一第二ボタンが外れたままだった。俺とトシの視線が自然に天音の胸元に向く。さすがに、0・2秒で、天音はボタンを留めた。


 が、その0・2秒が命とりになった!


「敵、全艦光子砲発射。着弾まで15秒!」


「ミカさん、バリアー!」


「大丈夫、間に合うわ」


 ミカさんは冷静に言った。


「カウンター砲撃セット!」


 カウンター砲撃とは、三笠の隠し技で、敵の攻撃エネルギーを瞬時に三笠のエネルギー変換し、着弾と同時に、そのエネルギーの衝撃を和らげて、攻撃力に変えるという優れ技である。カタログスペック通りにいけば、三笠は無事で、敵は鏡に反射した光を受けるように、自分の攻撃のお返しを受けるはずだった。


「着弾まで2秒。対衝撃閃光防御!」


 クルーは、ゴーグルを下ろし、身を縮め持ち場の機器に掴まった。




 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!




 ウワアアアアアアアア!!


 震度7ぐらいの衝撃がきた!


 天音が急場に留めたボタンが、みんな弾け飛んだ。瞬間胸が露わになった天音だったが、余裕ぶって見ている余裕はなかった。


 三笠はシールドで受け止めたエネルギーの大半を攻撃力に変換。カウンター砲撃を行った。主砲、舷側砲から、毎秒100発の斉射で光子砲が放たれた。


 しかし、両舷で100万発を超える敵弾のエネルギーは変換しきれず。舷側をつたって、シールドの無い艦の後方に着弾し、いくらかの被害が出てしまった。



「敵、6万隻を撃破。シールドを張りながら撤退していきます」


「各部、被害報告!」


「推進機、機関共に異常無し!」


「主砲、舷側砲異常なし!」


「右舷ガンルームに被弾。隔壁閉鎖」


「……後部水タンクに被弾。残水10だす」

 

「天音、シャワー済ましといてよかったね。飲料用に一週間もつかどうかだよ……」


 樟葉が優しくフォローするが、責任感と癇癪の強い天音は唇を噛んでいる。


「ここらへんで、水を補給できる星はないかしら?」


 ウレシコワが、真っ直ぐにレイマ姫に声を掛けた。


「右舷の2パーセクさアクアリンドがあるじゃ……」


「「「「アクアリンド……」」」」


「んだ……覚悟が必要じゃ」


 アクアリンドは、表面の90%が水という星であったが、グリンヘルドもシュトルハーヘンも手を付けないだけの理由があったのだ……。



☆ 主な登場人物


 修一          横須賀国際高校二年 艦長

 樟葉          横須賀国際高校二年 航海長

 天音          横須賀国際高校二年 砲術長

 トシ          横須賀国際高校一年 機関長

 レイマ姫        暗黒星団の王女 主計長

 ミカさん(神さま)   戦艦三笠の船霊

 クレア         ボイジャーのスピリット

 ウレシコワ       ブァリヤーグの船霊

 メイドさんたち     シロメ クロメ チャメ ミケメ  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ