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現状確認

プロローグの、三ヶ月経ったとしてましたが、二ヶ月に変更しました。


この話は復習の意味合いが強いです。


それから、プロローグとこの話は、この話の方が時系列としては早く、10~15日のズレがあります。

 



 聖堂院



「それでは広坪様、本日も取引ありがとうございました」


 商人、ガレストさんがポーションを買い付けに来て、帰っていく。


 公爵様の使者が来てから二ヶ月に程が経ち、もうすく10月になる。

 王国軍が進攻は、ガレストに教えてもらった通りの予定で進んだらしく、王国軍が魔境に進攻して二ヶ月半ほどたろう。

 情報の伝達に遅れはあるが、先程ガレストによる最新の情報では、かなり順調との事だった。


 子爵の病死の話も俺達の耳に入ってきていた。

 カティによると、処刑の可能性が高いとの事だった。

 公爵の使者が来た後でもあるし、ほぼ間違いないだろうとなった。

 噂ではあるが、多くの女性が犠牲になっていたのだ。

 これも天罰だろう。



 それにしても、これでルティ達が子爵に追われる事が無くなったので、一安心ではある。

 これなら、ルティや三姉妹を堂々と表に出せる。



 そして、子爵の後を継いだのが、あのカバリムさんだと言う。

 カバリムさんが子爵の娘と結婚し、モルトルデンの姓を継いだとの事だ。

 年齢差30近いそうだ。

 ……あの人から悪い感じは受けなかったので、頑張って領地を盛り上げていって欲しい。

 ただ、カバリムさんは子爵をそのまま継いだのではなく、男爵になっていた。

 これは、モルトルデン家に対なる罰らしい。




 外の状況が大きく変わっていったが、俺達もこの二ヶ月の間で様々な変化があった。



 まずは戦力の強化だ。

 王国軍が150,000もの軍勢で魔境に攻めている。

 素晴らしい事だが、魔境を制圧した後に、ここにその戦力がそのまま来る。

 なんて事になったら、流石に大変なので、色々と準備を重ねた。

 と言っても、ゴーレムを増産した程度だ。


 これまで、俺達が保有するゴーレムの数は、搭乗型や遠征用、オシホ様達精霊用のゴーレムを除くと、攻撃型、防御型合わせて、戦闘用ゴーレムが400体、作業用ゴーレムが200体だった。

 これを、倍の戦闘用ゴーレム800体、作業用ゴーレム400体まで増やした。

 ゴーレムのコアのために、今まで溜めていた魔核の大半を使用した。

 なので、魔核がかなり目減りした。

 だが、魔具がまだ全然売れていないので、魔核には余裕がある。


 ほとんどの戦闘用ゴーレムの体は、頑丈な岩で作ってあるロックゴーレムだ。

 腕や手足は断面が八角形になっており、手足の動きを阻害しにくく作ってある。

 関節は球体、目は一つ目で、愛嬌が多少ある気が……する。

 手はかなりゴツいが人形で、物を掴むことができる。

 例外は防御型で、全身が金属でできた、アイアンゴーレムだ。

 50体から100体に増やしたが、2mクラスのゴーレムなので、かなりの鉄を消費した。

 防御型は、最後の砦になるので、超頑丈に作られている。

 全体的に流線型だが、フォルムは攻撃型の戦闘用ゴーレムとそう変わらない。


 作業用ゴーレムもロックゴーレムだが、丁寧に加工してあり、流線型で、戦闘用に比べると二回りほど小さいが、ゴーレムだけあって、かなりのパワーがある。

 作業用なので、特に手が細かく作ってあり、人と同じ程度には動かす事がでいる。


 そして、新精霊達用の戦闘用仮面メイドゴーレムも完成した。

 今までは遠征用仮面メイドゴーレムと室内用に作業用仮面メイドゴーレムしか無かったので、これで全力で戦ってもらえる。

 メイドゴーレムは、人形に似せているので、作業用ゴーレムに近い形をしているが、特製の岩を使っているので、特に頑丈になっている。

 コアも特別な物を使っているので、防御能力はかなり高い。


 最後に、遠征用のゴーレムを増産した。

 遠征用ゴーレムは、魔力の保有量を爆発的に増やして、魔力供給範囲外でも活動出来るようにしたものだ。

 なので、魔力供給範囲外に行く場合も使えるが、魔力供給範囲を外れて逃げる時にも有用なので、一定の数が作られた。

 戦闘用の方は、魔力消費を抑えるために、簡略化が図られており、腕がランス、馬上槍の様になっており、物は掴めくなったが、戦闘力はそれほど変わらない。


 今までは、オシホ様と精霊トリオに戦闘用の遠征ゴーレムが各2体の合計8体、物資運搬を目的とした作業用ゴーレム6体と、オシホ様と精霊トリオ用の仮面メイドゴーレムが4体、搭乗型ゴーレムが俺、カティ、マリー、三姉妹用の6体、新精霊達用に最初に作った遠征用ゴーレム10体のみだった。

 なので、戦闘用遠征ゴーレムを、オシホ様に8体、精霊トリオに3体、新精霊に2体の、合計で37体、作業用のゴーレムを9体を増産して配備した。


 これで、遠征用の戦闘用ゴーレムは、オシホ様に10体、精霊トリオに各5体、新精霊に各2体で、合計で45体、作業用ゴーレムが15体になった。

 これに、オシホ様、精霊トリオ、新精霊達の遠征用仮面メイドゴーレム14体と搭乗型ゴーレムが加わったのが、現在の魔力供給範囲外への捌けん派遣可能な戦力であり、もしもの時の護衛戦力になる。



 戦力の増強は、数を増やしただけでては無い。


 新精霊達を鍛えた。

 当初は、新精霊達に護衛訓練をさせて上手くいっていたが、オシホ様達が敵役として出ると、戦闘経験の無さ故か簡単に崩された。

 なので、護衛訓練を一時中止し、オシホ様と精霊トリオが新精霊達と戦闘用ゴーレムを使って、模擬戦を繰り返した。

 模擬戦は、各人に戦闘用ゴーレムを2体のみなので実施された。

 戦力的に新精霊達が圧倒的に有利ではあったが、最初の頃はオシホ様達にボコボコにされていた。

 新精霊達に秩序はあったが、陽動や偽装撤退、罠に尽く嵌まった。

 その後、オシホ様やカティ達の指導を受けながら、模擬戦を繰り返し、今では新精霊達の半数でオシホ様達と拮抗出来るようになった。

 ただ、ここからはゴーレムの操作が上手いオシホ様と精霊トリオに勝つことは難しくて、大胆な作戦をとらなければならない。

 大胆な作戦は、一か八かになるので、極希にしか勝てない。


 一か八かな作戦は、護衛としては落第点なので、模擬戦は新精霊達全員と戦闘用ゴーレムでの大多数の敵に対する防御訓練へ移行していった。

 この訓練には、護衛対象役として、俺も参加させられた。

 100対31でボコボコにされた。

 搭乗型ゴーレムに乗っていながら、久々に投げ飛ばされたのは、ブラックベアーとの戦闘を思い出させてもらい、良い訓練になり、新精霊達との連携もそれなりになった。



 次に聖堂院での農耕についてだ。


 こちらは、保護している女性達によって、春から夏にかけて、様々な野菜が作れた。

 この辺りは雨が少し少なかったが、水さえ与えることが出来れば、思っていた以上に色々な野菜を育てる事が分かったのは大きい。

 そして、一部で果樹の移植を行った。

 果樹は、林檎の木を選び、研究所の地下である程度成長させた物を持ってきた。

 オシホ様の協力もあり、なんとか定着させ、今月の下旬から収穫ができそうだ。



 次に家畜についてだ。


 家畜は、未だに鶏しか居ない。

 食糧不足の影響で、この辺りに牛や豚を売れる村や街が無く、更には遠征軍の影響で、他からの仕入れがガレストさんには出来ず、未だに入手出来ていない。

 だが、鶏は更に15羽追加され、卵が次々に孵り、今では100羽程度まで増えている。

 初代の鶏から生まれた雛達が、卵を生むようになるまてはまだ時間がかかるので、まだ卵を収穫は出来ないが、来年の2月ぐらいには、卵を収穫できるだろう。



 次に、研究所で保護している者達についてだ。


 聖堂院で保護している女性達は、様々な作物を作ったり、花を育てている。

 ヒマワリ的な物から見たことはあるが、名前を知らない花、全く見たことの無い花等が花壇に咲いていた。

 ただ、今は秋なので、別の花が準備されている。

 そして、花や作物を育てつつ、彼女達の訓練は続いており、最初は運動が苦手だった者も、多少は動ける体力がついてきており、来年の春にここを出る事も可能だろう。

 彼女達に渡せる資金も稼げているし、彼女達はこのまま冬を越して旅立つ事になるだろう。


 研究所に残ってくれた女性達は、皆が出来ることをしてくれていた。

 獣人の皆さんは、カティの部下達と戦闘訓練を行い、護衛としての訓練をしてくれている。

 彼女達には、将来的にルティ達を安全な場所に送り届ける役目を担ってもらうかも知れないので、出来るだけ便宜を図っている。

 さらに、新精霊達の訓練にも参加してもらい、対人戦の経験を積ませてもらった。


 ドワーフは、俺達の装備の手入れや、家具の製造をしてくれて、かなり助かっている。

 魔法や魔具で鉄を剣の形にするより、鍛冶師の彼女達に鍛えてもらった方が遥かに丈夫で切れ味が良い。


 エルフは、地下での作物の一部を世話をしてもらっている。

 正直、まだこの人達を信用は出来ない。

 いや、エルフそのものを信用が出来ないでいる。

 自分でも、思っていた以上に反乱の件が尾を引いており、エルフの人達には悪いことをしていると思う。

 個人的に、この問題を解決するのは難しいので、解放するときに、特に支援を厚くしようと思う。

 問題が発生しなければ……。



 ガレストさんによって俺に売られた少女達は、研究所で元気にしている。

 彼女達は、限定奴隷という形で俺に売られたのだ。

 限定奴隷とは、20歳までの間、奴隷となる事を意味する。

 限定とは言え奴隷は奴隷なので、その体を好きにしても良い。

 ただし、体を欠損させるような事はさせられないし、勝手に殺すことも出来ない。

 それでも、ある程度は雑に扱うことができる。

 それに、正式な奴隷として、重労働や戦闘、性的な事は、成人、15歳になってからであり、それまでは簡単な作業程度しかさせられない。

 なので、15歳が最も高値で取引さる。


 なので、少女達は研究所で教えても問題の無い事を全て教えている。

 読み書きは勿論、魔法や武器の扱い、鍛冶、農作業、料理、裁縫、その他諸々だ。

 教えられないのは、ポーションや少々複雑な魔具の製造法だ。

 これを教えると、解放後の彼女達の身が危なくなる。



 少女達は、リーダーであるステラさんが上手く取りまとめてくれているので、かなり素直に修行してくれている。

 彼女達は、それぞれに得意分野ができつつあり、最近は特化訓練をすることも増えてきている。


 そして、面白いと評した少女、魔力はそれほど無いが魔法の扱いが、新精霊とは言え精霊並と判断された少女には、特殊な魔具を作って使わせてみた。

 すると、彼女達はあっと言う間に俺と同じ程度の魔法が使える様になった。

 少々の訓練であれなら、精霊並と言うのも納得だった。

 俺は、魔力の大量消費に潜在的なストッパーがあるので、魔法的にはこの少女の方が遥かに上手くなるだろうし、驚異度も少女の方が高くなる。


 少女に貸した魔具は、今は封印されている。

 研究所内に新精霊並の敵が発生するかも知れないのだ、少女に渡しておく事は出来ない。

 この魔具は、非常に特殊な物で、魔力タンクと同期型ゴーレムの技術が多分に使われている。

 なので、他で作ることはまず無理であり、同じ様な事が他で発生するとは思えないが、頭の片隅には覚えておこう。




 最後に、家族についてだ。

 現在、妻三人が妊娠中であり、ルティは約8ヶ月、カティは約6ヶ月、マリーが約4ヶ月になっている。

 ルティはつわりも収まり、お腹がかなり大きくなっている。

 カティにはつまりはまったく無く、モリモリ食べている。

 ルティとは二ヶ月班近く違うのに、お腹の大きさが同じ程度になっている。

 オシホ様に調べてもらうと、双子だった。

 通りでよく食べて、お腹も大きくなるハズだ。

 マリーはお腹が少し目立ってきた程度だが、つわりが少しきつそうだった。

 なにも出来ないのが歯痒い。

 それでも、全員が順調に過ごせており、一安心だ。


 ルティの娘、三姉妹については、少々元気になりすぎている。

 魔法もそうだが、搭乗型ゴーレムでの戦闘もかなりこなせる様になっており、三人で精霊トリオと互角に戦えていたりする。

 末恐ろしい才能だ。


 ミリシアさんとレティシアさんについては、つい先日二人同時に妊娠が分かった。

 勿論お祝いをしたが、俺は少々不安に思う事があり、オシホ様に相談した。


 相談内容は、妊娠の早さだ。

 皆が皆、一月か二月で妊娠している。

 あまりの命中率だ。

 天の授かり物とは言え、あまりに出来すぎだ。


 相談結果は単純で、俺が元気だからだそうだ。

 俺は寿命がかなり縮んだが、その分元気になっており、種も元気になっているので、その結果だそうだ。


 あんまりな答えに、俺は思わず笑ってしまった。

 まぁ、出来にくいよりは、出来やすい方が良かったので、これはこれで良いのだが、俺の相手が空いたので、次を押し込もうとされており、現在抵抗中だ。

 相手が少女達の纏め役のステラさんだからだ。


 俺に、相手を選り好みする資格は無いと思うが、15歳は早い!




 そして、半月後に急報が飛び込んできて、俺達は一気に慌ただしくなる。






ここまで読んでくださりありがとうございます。


初感想をいただきました!

肯定的で嬉しかったです。


記念評価もいただき、テンション高いです。

毎日更新もできるだげ頑張っていくので、これからも読んでいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします!

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