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プラス28




 商人、ガレストさんとの商談を終えた。

 思っていた以上に上手くいったので一安心だ。

 俺の見込みが正しければ、だが。



 商談を終えた後に残ったのは、多少の金貨と28人の少女達だ。

 今回来た少女達は、15~9歳で、器量が良いと言えるのが10人、それ以外の少女達も悪くは内が、普通以上といった具合だ。

 ガレストさんの話にもあったが、彼女の達は二種類に分けることができる。

 ガレストさんの行商ルートの村から売られた少女と、街で買われた少女だ。

 器量が良い方の少女達が一塊になっており、先に預かっていた少女達と同じような感じなので、こちらが村から買われた少女達の様だ。

 他の少女達は、一団とか一行といった感じで集まってはいるが、密集はしておらず、適度に距離がある。

 それでも、二人で固まっている者達も居る。


 これで、先に預かっていた少女達と合わせて39人になる。

 少々人数として多いな。



 少女達は、馬車から降ろされ、ガレストさんが去るまで、立たされたまま放置していたが、このままという訳には行かないので、改めで自己紹介することにした。


「改めで自己紹介する。俺が君達を買った、広坪 土倉だ。君達には、しばらく地下で暮らしてもらう事になる。細かい事は先に買い取った君達の先輩に聞くと良い。だが、その前に、オシホ様お願いします」


 彼女達は汚れたらままだったので、オシホ様にお願いして『クリーン』の魔具でキレイにしてもらう。


 新手に買い取った少女達は、先に買い取った少女達と同じ処置にする。

 分ける理由も無いし、先に買い取った少女達はかなり従順になってきているので、混ぜても大丈夫だろう。

 早速ステラさん達が、新たに買い取った少女達と話始めた。

 ステラさんがかなり積極的に話しかけているので、すぐに馴染んでいくだろう。



 少女達の事はこれで良いが、商人との商談が非常に早く終わったので、時間がある。

 研究所に戻る事もできるが、せっかく少女達を日の当たる場所に連れてきたのだ。

 この一ヶ月ほど真面目に訓練していたので、少しぐらいは日下で遊ばせても良いだろう。

 それに、商人が当初は一泊する事を想定していたので、宿泊の準備もある。


 俺は少女達を集合させて、話す。


「ステラ達は、この一ヶ月良く頑張ってくれた。なので、今日と明日夕方まで休みにして、太陽の下で存分に遊んでくれ。そのあとは、一ヶ月は地下になる。新しく加わった者達もしばらく太陽とお別れになる。今の内に太陽を楽しむ様に。それから、ステラ達のご褒美と、新しく加わった者達の歓迎の意味を込めて、明日のおやつは、久しぶりのプリンにする」


 新加入の少女達はキョトンとしているが、ステラ達は声を上げて喜んでいる。

 プリンは、材料の少なさから、あまり出せていないので、ステラ達には最初に出したのと、もう一度だけしか出していない。

 なので、かなり喜ばれた様だ。


「落ち着いて下さい。それから、活動範囲、行っても良いのは、皆が今居るこの場所と、第一防壁内の東側だけになります。あとで細かいところは案内します。できれば、この辺りで遊ぶ事と良いでしょう」


 手である程度の位置関係を指し示しながら、説明する。


「何か要望があれば、出来るだけ答えますが、全てに答えられる訳ではないので、その辺りはご了承くたさい。それでは案内します」


 それから少女達を案内したが、ステラさん達も、こちらには少しの間しか居なかったので、一緒に案内する。

 案内を終えて解散したが、遊ぶにも何も無い。

 居ても馬ぐらいなので、トランプ、オセロ、魔具による射的などを用意した。

 トランプやオセロだけでは、室内での遊びになってしまうので、魔具による射的を用意した。

 臨時なので本物になる。

 安全のために、ベータを魔具の監視につけたので、大丈夫だろう。


 ただ、それら以外で少女達に外で遊ばせるにしても、どうすれば良いのか検討がつかない。

 マリーに尋ねてみたが、狩りという答えが返ってきた時点で諦めた。

 カティの部下二人にも尋ねたが、武具の整備の仕方を教えますとか言い出したので、止めた。

 それでは休暇にならん。

 なので、苦肉の策として縄跳びと称してただの縄を提供して、遊び方を説明した。

 思いの外喜んでくれたが、明日はどうしようか。

 テラス的な傘と席を用意して、そこでオセロやトランプに任せるか。


 ルティや三姉妹達は何をしていたか……。

 服を作ったり、編み物か。

 これも室内向けだな。

 駄目だ。これ以上は思い付かない。

 まぁ、明日を過ぎれば次は一ヶ月後になるし、彼女達に意見を出してもらおう。

 なので、今回はこのままで投げよう。



 今日は、もう既にやることが特に無いので、少女達を精霊の皆さんに任せ、カティの部下は聖堂院に移住した者達との交流をさせて、俺はマリーと部屋に籠る事にした。




 翌日は、午前中は少女達も適当に遊んでいたが、午後からはステラ達から訓練用の武器を要望された。

 休暇に訓練をしなくても、とも思ったが、何をしても良いのだし、訓練なら問題は無いので提供した。


 新加入の少女達に、持ち方や使い方等を、ステラ達が軽く教えていた。

 これから始まる訓練に、少しでも早く馴れて欲しい、という思いらしい。

 ただ、それに触発されたカティの部下二人がやる気になり、俺も訓練に参加させられ、少女達の前で二人にボコボコにされた。

 加減されているし、ポーションで治るとは言え、なかなかに辛い訓練だ。


 この訓練を見て、少女達の反応は二つに分かれた。

 一つは尊敬、ステラさん達、先行組は俺の訓練の厳しさに尊敬の念を向けてくれた。

 これも、研究所での教育の結果かも知れない。

 もう一つは恐怖、新加入組で、こんな訓練をさせられるのではないか、という思いを抱いたらしく、少々早いが、訓練の説明をして、護身程度の訓練をして、それ以上は希望者のみになるので、無理にはさせないと説明して、恐怖を取り除いた。



 そして、おやつの時間になったので、プリンを提供した。

 やはり今回も反応は劇的で、新加入の少女達は非常に喜んでくれた。

 掴みには非常に使える、有り難いプリンに感謝。



 おやつの後は、魔法を見せた。

 使った魔法は、『ロックバレット』、『ロックジャベリン』、『クリエイトゴーレム』、『アースランス』の4つを見せた。


 どれも驚いてくれたが、最後に使った『アースランス』は、中規模程度だったが、無数に生えた石の槍に驚かれ、尊敬の目を向けられた。

 ちょっと気持ち良かったが、自重しよう。


 ちなみに、『クリエイトゴーレム』は、俺達の切り札だったりする。

 俺はゴーレム同時に3体までしか作り操る事ができないが、オシホ様や精霊トリオは桁が違う。

 なので、危機的状況になった場合に備えての最終手段として、外部には秘匿している。



 日が沈んで休暇は終わったので、彼女達に夕食を食べさせてから眠ったのを確認して、魔法で眠りを固定して、研究所に移送した。


 俺は、今日もマリーと共に就寝した。




 研究所



 少女達を研究所に移送した後は、多少の混乱もあったが、ステラさん達の協力もあり、新加入の少女達も研究所に馴れてくれた。

 ステラさん達も受けた魔法の適性検査では、新たに5名の魔法使いクラスの魔力を持った者達が居た。


 少々多すぎる検査結果に驚いた。

 村かの者達の中に一人、街で買ったそうだ買われた者達の中に四人だった。

 確率的に、買われた少女達の中に魔法使いが多すぎる。

 これもガレストさんが何かを意図した行いなのか?

 魔法の適性検査用の魔具は珍しいというし、単なる偶然かも知れない……か。



 新加入少女達に、妻達と三姉妹も紹介し、注意も出しておいた。

 危害は加えない様に、極刑が待っていると、改めで皆に言い聞かせておいたのだ。



 新加入の少女達も、三姉妹を受け入れてくれて、皆で仲良くとは行かないが、ある程度は仲良くしてくれている。



 帰還後に、少女達の遊びについて話し合いをしたが、出てきたのは、料理(お菓子作り含む)、刺繍、編み物などの、花嫁修行的な物ばかりだった。

 トランプやオセロが異常なので、テラスでも作って、そこで遊ばせれば良いそうだ。

 それか、訓練を趣味にして、それで休暇を楽しむという、脳筋的な意見もあったが、黙殺した。




 半月が経ち、新加入の少女達も研究所に馴れた頃に、マリーの妊娠が分かった。

 俺の相手が居なくなったので、少々悲しいが、他の二人がかなり早めに出来ていたので、なかなか出来なかったマリーが少々悩んでいたので、正直助かった。


 妊娠が分かった日は、簡単ではあるがお祝いをした。

 そして、翌日の夕食後に、妻達三人からの要請により、大人だけで家族会議が開かれた。


「それで、三人揃っての家族会議を要請した理由は何ですか?」


 俺の問いにルティが答えてくれた。


「はい。マリーの懐妊により、広坪様の相手が居なくなったので、新たに側室を迎えようかと思っています」


 俺はルティの発言に驚く。


「え?いや、俺は三人で十分ですよ?その、自分でも処理できますし、気にしなくて大丈夫です。それに、第一相手が居ません」


「相手なら居ますし、側室と言ったのには理由があります。アリスさんお願いします」


 ルティがアリスさんにお願いして、アリスさんが会議室に二人の女性を連れてきた。

 その二人は、カティの部下のミリシアさんとレティシアさんだった。


「何故二人が?」


 俺は思わず疑問を口にした。


「それは、私から説明します」


 答えたのはカティだった。


「少々驚かれるかも知れませんが、二人は恋人なのです」


「それは、女同士のカップルという意味ですか?」


「その通りです。あまり驚かれませんね?」


「まぁ、俺の故郷には、そういった人も居ましたから、多少は馴れています。それに、俺個人として、そういった人達には悪くないと思っているので、大丈夫です」


「そうですか。理解があって助かります。二人は恋人なのですが、子供を欲しがったのです。私が妊娠したのもそうですが、マリーが妊娠した事で、欲しくなったみたいです。ですが、女同士では子が出来ません。なので、広坪様の相手をする代わりに、子を望むそうです。いかがですか?どうしても広坪様が嫌だと仰るなら、諦めさせます」


「いえ、嫌とう訳ではありませんが、三人は良いのですか?その、俺が種馬みたいな真似をしても」


「彼女達の想いは真剣でしたので、私としては、広坪様さえ良ければ是非と思っています」


「私も、子が欲しいという気持ちは良くわかるので、考えて頂きたい」


「私は種馬、良いと思います」


 ルティ、カティ、マリーの順番で答えた。


「分かりました。ですが、一つ訊きたいのですが、もしかして、ですが、俺の相手を定期的に見つけて居るのではありませんよね?タイミングが毎回良い気がするのですが?」


「今回は違います。完全に偶然です」


 ルティが答えた。


「今回は、ですか?ではカティとマリーは……」


「元々二人の意思がありましたし、広坪様の反応も確認してから、軽く段取りをしただけです。ですから、愛が無いとかはありませんので、安心してください」


「本当です。私からは言い出し難かったのを、ルティに認めてもらって、勇気を持てたのです!」


「私も広坪様のお嫁さんになれて良かったです」


 ルティの言葉を、カティとマリーが援護する。


「三人の愛を疑ったりはしていません。これからもよろしく。それで、俺はどっちを孕ませれば良いのですか?」


「二人です」


「え?」


「二人とも、両方てす」


 理解できずに聞き返すと、カティ両方を孕ませると答えられた。


「……、あー、その、良いの、ですか?」


 俺はミリシアさんとレティシアさんに尋ねる。


「私達は、苦楽を共にすると誓いました。それに、血の繋がった姉妹を産みたいのです。広坪様には失礼かも知れませんが、是非お願いします!」


「お願いします!」


 二人が頭を下げてくる。


「分かりました。俺で良いなら、相手をしてもらいます。ただし、妻には手を出さない事、男は俺だけです。良いですね?」


「「承知しました」」


 事前に俺の事を話していたみたいなので、簡単に了承してくれた。


「それで、いつからにしますか?」


「今日からでお願いします」


「了解です。今日はどちらからが相手をしてくれるのですか??」


「「二人でお願いします!」」


「え?」


「「二人一緒にお願いします」」


 俺は思わず三人の妻達に顔を向ける。


「「「二人で相手をして、丁度良いと思います」」」


「そ、そうですか。了解です。よろしくお願いします」




 なんだか、とんでもない事になってきた。




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