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報告会と今後の方針

内容が繰返し気味になってしまいました。

すみませんorz

 



 聖堂院を再訪問したが、思わぬ事態に、予定よりもかなり早く帰還する事になり、俺が先導して、研究所への帰路に着いた。

 だが、帰還途中に、雪で道が分からなくなってしまい、先導をオシホ様に代わってもって、無事に帰還することができた。

 帰還が予定よりもかなり早い時間だったので、アリストラさんに驚かれた。




 研究所へ帰還した俺達は、夕食まで時間があったので、そのまま報告会をする事になった。


「まず、俺から報告します。主目的であった、オークについての情報を知らせる事ができましたし、支援物資も無事に渡せました。それから、オークについて協議したところ、砦前で戦闘許可をもらえました。そして、この冬の間は、聖堂院の驚異になるモンスターに対して、できるだけ力になると、約束をしてきました」


「主目的の達成、砦前での戦闘許可は良かったです。ですが、冬の間力になると約束した、ですか?」


「はい。聞けば、聖堂院の戦力や施設では、現在確認されている群れの、どれか一つにでも攻められると、不味いみたいです」


「それは……。広坪様から見ても、守れそうにはありませんでしたか?」


「確かな事は言えませんが、ハイオークならば門の突破も可能でしょうし、オークでも、体当たりを続けられれば、突破は十分にあり得ます。弓を使えば、オークは倒せると思いますが、どの程度倒せるか分かりません。それに、問題なのはオークジェネラルですね。聖堂院の方々に倒せるかは、全く分かりません。聖堂院の方々の戦闘は、ゴブリンと戦ってるのを遠目に見たたけですから……」


「それなら、オークはできるだけこちらで始末した方がいいですね」


「ルティリアさん達の事も考えると、是非ともそうしたいです」



 ルティリアさんだけなら、ここで保護した方が楽なのだが、三人の娘さんや、妹さんの事を考えると、外部との交流が必要だ。

 ルティリアさんも、人間が俺しか居ないような場所に閉じ込めるのは申し訳無い気がするが、娘さんや妹さんは、結婚相手も必要だろう。彼女達が望めば、だが。それらを考えると、外との交流が可能な聖堂院で保護されているのが最適なのだ。

 驚異は俺達で排除すれば、なんの問題も無い。




「それから、オークキングが領域支配者になっている可能性も告げたのですが、聖堂院の放棄を検討すると言っていました。これは、聖堂院の問題だけでは無く、地域そのものが危険と判断していました。それに、どうやら、聖堂院が所属する本国が腐敗しているみたいで、聖堂院ほ十分な支援を受けれないみたいなので、この際放棄をするつもりみたいでした」


「聖地の放棄、ですか。戦力的には仕方がないと思いますが、実行したら聖堂院の最高責任者は確実に首が飛びますね」


「それどころか、全員の首が飛んでもおかしくないと、俺は思いますよ」


「それは、流石に無いのでは?」


「すみません、俺が宗教という物をあまり良く思っていないので、過剰に反応しているだけかもしれません。ですが、絶対に無いとは思っていません」


「……そうですか。そうなると、腐敗の件は意図して話したのかも知れませんね。こちらからの譲歩を最大限に得るために」


「かもしれませんね。俺みたいな得たいの知れない人間に話す様な事でもありませんしね。ですが、やることは変わりません。ルティリアさんの居る聖堂院を守ります」


「そうですね。魔具の製作をできるだけ急ぎます」


「よろしくお願いします」


 簡単な魔具なら俺でも作れるようになったが、魔力供給用魔具などは、アリストラさんしか作れない。

 ずっとアリストラさんに頼りっぱなしだ。いつかお礼が出来れば良いのだが……。




「待つのじゃ」


「オシホ様、どうかしましたか?」


「問題があるのじゃ。今回早く帰還したのは、聖堂院側の者達と敵対的な別れをしてきたからじゃ。砦前での戦闘許可は出たが、今も有効かは分からぬ」


「敵対的な別れ、ですか?」


「そうじゃ。ワシ等が怒りに我を忘れてしまってな。広坪が止めてくれなければ、どうなっておだたか分からぬ様な事態になってな。昼食前に聖堂院側の許可も無く、聖堂院から出てきたのじゃ。そのせいで、ルティリア殿達ともまともに話せなかったのじゃ」


「待ってください!それでは、オシホ様達だけが悪い様な言い方になっています!あれは、タイミングが悪かったのです。それに、俺にも責任がありますし、先に怒ったのは俺です。決してオシホ様達だけに、責任があるわけではありません」


「広坪様、詳しくお願いいたします」



 俺は、問題の件をアリストラさんに詳しく話した。


「聖堂院側の人達は、オシホ様達の事を人だと思っていたみたいで、完全自律型ゴーレムと分かり、大変に驚いていました。そして、ゴーレムなら何故喋るのか質問を受けたのですが、その際、オシホ様達が物扱いされた事に怒ってしまいました。その時に、オシホ様達に人格があると、言ったのですが、聖堂院側の人達は、ゴーレムに人を材料にしたのでは……。と思われた様でして、誤解を解こうとしてみたのですが、精霊であるとは言えませんし、俺の言い方が悪かったのか、誤解は解けず、聖堂院に対する支援は、ゴーレムの材料として、人を得るためのものではないか、という結論に達したみたいでして……。そこで、オシホ様達がお怒りになられまして、怒り方が危険と判断したので、会談を中止して、即時撤退をしました」


「そうじゃ。ワシらが冷静でさえ居れば、誤解を解くことができたかも知れぬのに、ワシ等は怒り、会談を台無しにし、今後に重大な影響を残してしまったのじゃ」


「いいえ。あの場でオシホ様達がお怒りにならなかったとしても、俺に誤解を解く話術は無かったので、今より悪化していた可能性さえあります。最悪にはなっていませんし、今はこれで良かったのかも知れません」



 一通り説明をしたが、アリストラさんの反応が無い。

 顔は仮面なので、表情は分からないのだが、押さえきれないといった感じで、圧力が漏れでて来ている。

 オシホ様達同様にお怒りのご様子だ。

 というか、オシホ様達より恐ろしい圧力が……。

 こ、これは、不味い。なんとか、宥めなければ。


「す、少し支援し過ぎたのかも知れませんね。ほぼ無償でしたし、怪しまれたのは仕方がないでしょう。それに、俺の人相が悪かったのかもしれませんね。もっと顔が良ければ、怪しまれる事も無かったかも――」


 ダンッ!


「広坪様は素晴らしいお顔立ちです!」


 アリストラさんが、机を叩きなから立ち上がり、言ってきた。


 カッコイイと言わない辺りがミソなのだろうか?

 まぁ、俺は、イケメンと呼べるような顔では無いし、ちょいぶさにならないぐらいだと自分では思っている。

 ただ、生まれてからずっと一緒な顔だ。見馴れているとう事を考えると……。


 やめよう。自分で自分の心をえぐっても仕方がない。


 それより、アリストラの発言に対応しなければならない。

 せっかく「素晴らしいお顔立ち」と言ってくれているのだ。何が素晴らしいのかは分からないが、感謝の言葉を言わなければ!

 幸いにも、恐ろしい圧力は無くなっている。



「あ、ありがとうございます。アリスさんにそう言ってもらえると嬉しいです」


「あの、いえ、はい……」


 アリストラさんは、大人しくなり、椅子に座る。



 ここで一気に問題を押し流してしまおう。


「聖堂院の人達も悪気は無かったと思いまし、タイミングが悪かったかもしれません。オークの件を知ってからだったので、不安な所に、強力と言われている完全自律型ゴーレムが現れて、押し留めていた不信感が爆発してしまったのでしょう。こちらとしては、敵対する意味もありませんし、ルティリアさん達が無事なら、それだけで良いと思っています。どうでしょうか?」


「ルティリア殿達の保護が目的である以上、聖堂院の者達と必要以上に友好に接する必要はないの。ワシは特に問題は無いのじゃ」


「……広坪様の言う通り、オークの件で不安だった可能性は否定できません。本国の腐敗の状況などは、ある程度信用していなければ話さなかった事でしょうし、タイミングが悪かったのでしょう。ただ、敵対する様なら、無理に交流をする必要は無いと思います」


 オシホ様とアリストラさんは、聖堂院と敵対するすのを待ってくれた。

 後は、友好とは言わないまでも、敵対しないような関係性に移行てきれば、なるとかなるだろう。

 まぁ、それが難しのだが……。




 改めて、騎士団長さんの話を思い出す。


 戦力不足による聖堂院の放棄に、本国の腐敗。とちらもあまり良い話ではないが、それを俺達に言ってきた。

 その話を聞いて、俺達は聖堂院の守護と物資の支援をする気になった。

 ルティリアさん達を守る以上、必要な事ではあったが、聖堂院側は大きな利益を得たことになる。

 だが、戦力不足も本国の腐敗も、騎士団長さんから聞いただけで、事実を確認した訳ではない。


 聖堂院全ての戦力を確認していないし、聖堂院内も確認していない。もしかしたら、聖堂院内に秘密兵器がある可能性だってある。

 あんな所にあるのだから、モンスター対策はそれなりにあるはずだし、もしかしたら、もしかするかも……。


 本国の腐敗は、外部との交流が聖堂院しか無い以上ら事実確認が出来ない。

 だが、俺達が外部との交流が無いと、聖堂院側の人達は知らない以上、全くの嘘とも言えない……と、思う。

 聖堂院側は、俺達が聖堂院の本国の腐敗を信じていると思っているハズだ。少なくとも、本国の腐敗を言われた時に、俺達信じ、疑う素振りを見せなかった。



 事実だったら問題は無い。

 敵対しないような関係を形勢できるように頑張れば良い。


 もし、嘘だった場合は、ルティリアさんの保護も考えないといけない。

 俺達からの譲歩を引き出すために、人質なんて事にならなければ良いが……。



 悪く考えすぎ……かな?

 問題が発生する前に、昼食に誘われていた。友好的に接しようとしてくれていた。

 ルティリアさん達も見た限りでは、元気そうだった。悪い扱いは受けていないみたいだったし、案外なんとかなるかも?


 いや、楽観し過ぎない様に今後の事を検討しなければならない。




「――広坪よ、聞いておるか?」


「ん?あ、はい。すみません、考え事をしていて、聞いてませんでした」


 考え事に没頭していて、全く聞いていなかった。


「今後の活動方針じゃ。まずは、聖堂院への対応じゃ」


「あぁ、はい。聖堂院は、一週間後に再訪問しようと思います。少し時間を空けて様子を見に行きます。話し合いができたなら、多少の交渉を、敵対してきたなら、引けば良いと思います」


「まぁ、それしか無いじゃろうな。それで、ルティリア殿達はどうするのじゃ?」


「扱いが悪くないなら、そのままです。交渉ができたなら、確認をしてみます。敵対され、人質にでもされたら、無理矢理にでも奪還します」


「救出の時は全力で行くのじゃ」


「私もその辺りで良いかと思います」


 オシホ様とアリストラさんに賛成してもらえた。

 まぁ、これ以外にとてる手はないのだが……。



「次はオーク対策じゃ。現在三つの群れが北上しておる。どこで迎撃するか……じゃ」


「アリスさん、一週間で、魔力供給用魔具を聖堂院まで設置して、聖堂院前で戦える様にできますか?」


「材料不足で、物理的に無理です」


「となると、研究所から西に設置して迎撃するしかありませんね。取り合えずばこんな感じでしょうか?」


「そうですね。西で迎撃して時間を稼げば、聖堂院まで魔具を設置するのに必要な数を用意できると思います」


「そうですね。なら、後は迎撃作戦を練りましょう」




 その後、敵の行動予測や、前回思い付いた作戦、魔具の設置方法など、迎撃に関する話し合いを重ねていった。



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