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護送

 


 俺達は街道を北上している。



 全ての準備を終えて、熊と戦った場所まで来た俺達は、まずは街道を目指し、移動をした。

 山脈沿いを進む事もできたと思うが、悪路である事が予想され、拠点発覚のリスクを無駄に高める事になるだろうし、正確な場所を知っている訳ではないので、街道に出てから北上する事になった。


 街道へは、雪が5cm以上積もっていたが、問題なく到達できた。

 ただ、移動した痕跡が雪にハッキリ残っていたので、街道付近のもののみ隠蔽し、夜営をしたような痕跡を残す事にした。

 これには、ルティリアさんの魔法が非常に役立った。


 この時期にここを通る者は少ないとの事だったが、一応の用心だ。




 街道を北上して二時間近くになるが、全く問題が無い。


 そろそろお昼なので、馬車を停めて昼食にする。

 昼食は、アリストラさんが作って持たせてくれたシチューとパンだ。


 シチューは、俺が作った魔具に入っている。小さい寸胴鍋に魔方陣を刻み、保温する機能を持たせてあり、入れた物の温度を一定に保ってくれる。

 この魔具は燃費を最重視してあり、ゴブリンの魔石一つで、10時間以上保温可能だった。

 ただし、研究所内ではほとんど意味の無い魔具で、少し前まで倉庫に安置されていた物だ。

 今回は俺の我が儘でつかわせてもらっている。


 作ったなら、一度は使ってみたかったのです。




 食事も終わり、皆で集まり、話し合いをした。


 研究所前の森も、熊と戦った場所から街道までも、街道を北上している間も、何も問題が無い。


 ゴブリンの一匹も居ないのだ。


 昨日あれだけ居たゴブリンが一匹も居ないのは不自然であり、ルティリアさん達も不安がっていた。

 なので、昼食を食べている間に、アインとドライにゴーレムを連れて、周辺の偵察に出てもらい、特に街道の西に広がる森を中心に調べてもらった。


 昼食の短い時間だが、周辺の確認ができたみたいだ。


「それで、どうでした?」

「ダメダメ!まーったく何も居ない!東の平地はもちろん西の森の中にも何も居ないよ!」


 アインの周辺探索では、何も居ない事が分かった分かった。


「そうですか……。それで、ドライ様はどうでしたか?」

「前方を可能な限り調べた。何も居ない」


 ドライには前方を集中的に調べてもらったのだが、これは流石に……。


「どう思いますか?」

「逃げたか、向かったか」

「そうなりますかね……。どちらにしても、不安です。最悪は撤退も視野に入れて行動しましょう。ルティリアさん達も良いですか?」


 護送の目的は、ルティリアさん達を無事に送り届けられる事なのだ。

 事態が不明な今では、戦力が足りるか分からないので、撤退も視野に入れるが、いざと言うときに、手間取らない様に意思統一をしておく。


「はい。私達も、今の状況は不自然に感じています。何かあるなら、撤退しても良いと思います」

「ありがとうございます。では、オシホ様、お願いいたします」

「うむ。では撤退も視野に入れて行動するのじゃ。安全確認の為に、ドライは指揮下のゴーレムで先行偵察せよ。広坪はワシの側に移動して前衛にする。後方は左右のアインとツヴァイに任せる。良いな?」

「「「「はい!」」」」

「では、出発じゃ!」


 陣形を変更して、北上を再開した。



 雪道なので、多少スピードを緩めているが、それなりのスピードでは移動をしている。だが、馬よりは遅いので、あと一、二時間はかかりそうだ。





 北上を再開してしばらくだった頃、ドライが異変を察知した。


 先行させていたゴーレムが、大量の足跡を発見したそうだ。

 足跡の大きさから、ゴブリンのと思われるが、かなりの数、数千は居るみたいだ。

 痕跡から、移動して一時間ほどしかが経ってないそうだ。


 ゴブリン達の進行方向は北。


 聖堂院に向かったか可能性が高いそうだ。


 そして、ゴブリン達は東から来てるとの事だ。



 東から?俺達の研究所がある方向だ。

 聖堂院と研究所の間に大量のゴブリンが居た?


 かなりの数を昨日倒したのに?

 昨日回収された魔石の数は、1,736個あった。


 逃がしたのは、全体の2、3割ほどとの事だったので、二千以上居たことになるが、その群れは壊滅状態になってる。

 今回も数千以上が街道を北へ向かっている。


 この群れが本体?なら、もう少し別動隊が居てもおかしくない。

 いや、この群れが別動隊が別動隊だったら?

 いくらゴブリンとは言え、かなりの数だ。聖堂院が無事か分からないな。



 それにしても、かなりの数のゴブリンが居た事になる。

 そんな数が研究所と聖堂院の間の森に居たとは考えにくい。


 もし、居たなら、以前からゴブリンがもう少しまとまった数で行動していたと思う。

 精々4、5匹の小さな集団しか居なかった。



 東は研究所があり、入り口から森までの間を通ったなら察知できるし、森の中にはまだ雪がそれほど積もっておらず、痕跡を確認できたが、それらしい痕跡は無かった。


 そして、西は子爵領で、ダンジョンがあるので、魔物の発生は少ない。


 と言うことは、だ。南から北上してきた可能性が高い。



 南には熊の縄張りがあったが、今はもう居ない。

 つまり、ゴブリン達は平野を北上した。

 だが、俺達は街道へ出るためにそこを横断したはずだが……そうか、雪で痕跡を認識できなかったのか。


 つまり、俺が熊を倒した後から、移動の痕跡が分からなくなるぐらいの雪が降る時間を考えると、24時前後には移動していた可能性が高い。


 俺の考えをオシホ様に話した。


「そうかもしれぬの。じゃが、聖堂院の者達は精鋭だと言っておったではないか、大丈夫じゃろう」

「……そうですね。ですが、まだ戦闘中なら支援したいと思います」

「まぁ、良かろう。それでお主の気が済むならな」

「ありがとうございます」

「では、少し急ぐのじゃ!」


 オシホ様の掛け声でスピードを上げて移動しだした。





 ドライのゴーレムは、引き続き先行偵察に出た。


 しばらく進むと、報告のあった場所が見えた。確かに雪に大量の足跡があり、街道を北へ向かっている。


 ここからは、陣形の間隔を狭め、密集して進む。




 そろそろ聖堂院では無いかと思っていると、ドライから報告が来た。


 報告は、先行しているゴーレムが、聖堂院と思われる砦を発見、そこにゴブリンが群がっているそうだ。


 ゴブリンの数は一万数千。


 数からして、俺達が見付けた痕跡は別動隊だったか。そして、本体が一万程度は居るのか。


 それにしても、砦か……。聖堂院って教会みたいなイメージだったのだが……。前線基地みたいな物なのだろう。



 ゴブリンの侵攻状況を確認してもらったが、の壁は木製で、あまり長く持たないかも、との事だった。

 そして、東側に敵の本陣の様なものがあるらしい。


「オシホ様!」


 俺は思わずオシホ様に声をかける。


「うむ。アインは敵の本陣に突撃し撹乱、ツヴァイは群れを突破し、砦の門を守るのじゃ!行け!」

「「はい!」」


 オシホ様の命令でアインとツヴァイが先行した。


「ドライはゴーレムを戻して護衛じゃ。我々はゴブリンが見える位置まで前進する」

「はい!」

「了解しました」

「広坪よ、お主はワシと共に待機じゃぞ?」

「はい。承知しています」

「ならば、良い」



 オシホ様に釘を刺された。

 遠距離武器か……。また、魔具を装備してないが、あっても使わせてもらえないだろうな。

 皆も剣で戦うみたいだし、魔力の消費は極力押さえるのが良いだろう。


 今後は、魔力を使わない遠距装備の準備もしよう。

 マリーディアさんみたいな弓かクロスボウでも作るか……。

 4mサイズに合う弓か、難しいかも……。クロスボウは全自動を目指してみよう。





 今後の遠距離攻撃用の装備について考えていると、聖堂院と思われる砦が見えてきた。



 崖を背にした木製の砦で、木製の壁が三面あり、その全てにゴブリンが群がっている


 防壁上から弓や投石に加え、魔法と思われる攻撃がされている。


 アインとツヴァイは既に既に戦闘状態で、それぞれが目標に向けて突撃していた。



 ゴブリン二千の群れでも相当に驚いたが、これだけの数が集まっていると、壮観ではある。

 かなり離れた距離だが、一万もののゴブリンの鳴き声や足音に戦闘音は凄い。

 ただ、守っている側からすると、ゾッとする光景や音だろう。



 戦場を見ていたが、確かに東側に砦からの攻撃圏外に、ゴブリンの一団が居る。しかも、砦を攻撃しているゴブリン達より体格が一回り大きいゴブリンの群だ。

 数は二千近く居ると思う。


 その群れに、ドライが戦闘用ゴーレムを二体連れて突撃している。

 多少苦戦するかと思ったが、一塊になり、奥へと進んでいく。



 ツヴァイはゴブリンを突破し、砦の門へ到達しそうだったが、砦から攻撃を受けていた。

 だが、その攻撃を物ともせず、砦の門へたどひ着き、ゴブリンを排除して、砦からの攻撃を無視して、砦の門の守りについた。




 順調に支援できていると思う。


 俺達は一通り状況を把握したので、場所を少し移動し、砦が見える位置で、一番狭い場所に陣取る事にした。


 右手が丘で、左手が森な場所で、追加物資が満載された馬車を横にして並べ、道幅をさらに狭くして、撤退時の追撃妨害用の障害物にした。


 並べた馬車の間はゴーレムや馬車が通れるだけ開けてあり、撤退や前進の邪魔にはならない。


 それこら、右手の丘だが、当然越えて来れるので、丘の上にドライのゴーレムが一体見張りについている。


 ゴブリンがこちらに来た場合の守りは十分だ。




 アインは、相変わらず突撃しており、一回り大きいゴブリンを粉砕している。


 ツヴァイは、防壁上からの攻撃が無くなり、砦の門を守りながら、ゴブリンを殲滅している。



 俺とドライは暇だ。

 まだまだゴブリンの数が多く、殲滅にはまだ時間がかかるだろう。



 ルティリアさん達はゴブリンの多さに顔を青くしていたが、アインとツヴァイの突撃を見て、安心したみたいだ。


 もし、全てのゴブリンがこちらに来たら大変だが、負けはしないだろう。

 逃走は問題なくできるだろうし、迎撃も簡易シェルターを使えば、ルティリアさん達の安全を確保しながら戦えるな……。



 そう考えて、ふと気付く。

 俺も突撃して良いんじゃない?


 早速オシホ様に進言してみる。



「――という訳で、俺も殲滅に参加したいのですが、どうでしょうか?」

「ふむ。しかしな……」

「ゴブリンの群れの外縁部の敵を少し狩るだけにしますから、お願いします!何かあればすぐに戻ります!」

「分かったのじゃ、ドライと戦闘用ゴーレム一体を連れていくのじゃ。あまり離れ過ぎるでないぞ」


 オシホ様が仕方がないという仕草で許してくれた。


「はい!ありがとうございます!」

「簡易シェルターを設置して行くのじゃぞ。ドライも聞いておったな。広坪が行き過ぎないように注意せよ」

「了解です!」

「承知しました」


 手早くシェルターを設置して、ドライと共にゴブリン殲滅に参加した。



 ゴブリンの攻撃なんて、全く効かないので、盾で殴り、剣で切り裂き攻撃に専念し続けた。


 ドライと戦闘用ゴーレムも俺の左右に位置取り、ゴブリンを殲滅していく。



 戦闘に熱くなりすぎないように、時折後方に下がってオシホ様を確認する。

 今のところ何も無いようだ。


 それにしても、数が多い



 千に届かないぐらいの数を倒した頃、今まで砦を攻め、ただ近くの敵に対応するだけだったゴブリン達に、変化が起きた。

 俺達を無視して、東に向かいだしたのだ。


 何かしらの変化が起きたのは間違いないので、一度オシホ様の所まで下がり、状況を確認する事にした。



「オシホ様、何かありましたか?」

「うむ。アインが、敵本陣を滅茶苦茶にしての。恐らく、敵指揮個体が全てのゴブリンを呼び戻したのだろう」


 なるほど、アインが敵本陣の戦力をボロボロにしたから、守りに戦力を戻したのか。


「そうですか、全体的にはどうですか?かなり数が減った様に見えるのですが?」

「まぁ、半分といったところじゃろう。ちょうど敵が一塊になっておるし、ツヴァイとドライも突撃させて殲滅させるが、お主はどうする?」

「それなりに戦いましたし、万が一に備えて、ここで待機します」

「そうか、まぁ、それも良かろう。少し休んでおるがいい。警戒はワシがしておく」



 そう言って、丘の上に置いたドライの戦闘用ゴーレムを呼び戻し、作業用ゴーレムを丘の上に二体上げて監視させ、ドライにツヴァイと共に突撃を指示した。


 ドライは、戦闘用ゴーレムを引き連れて、ツヴァイの元に向かった。



 俺はまだ戦闘中だが、一度ゴーレムから降りる事にした。

 簡易シェルターの近くにゴーレムを座らせ、降りる。


 ゴーレムから降りて、体の凝りを解すように、背伸びをし、マジックバックから水袋を取り出し、二口飲む。



 戦場はもう大丈夫そうなので、シェルター近くに停めてある馬車に乗ってる、ルティリアさん達に声をかける。


「ゴブリン達は何とかなりそうですよ。砦に大きな被害は見えませんし、大丈夫そうですね。ルティリアさん達はどうですか?」

「はい。私達は大丈夫です。それにしても、皆様凄いです。あの数のゴブリンを圧倒していました」


 ん?昨日も似たような……。あぁ、昨日はシェルターの中だったから、見てなかったのか。


 俺が黙ったので、怒ったとでも思ったのか、慌てて俺の事を褒めてくる。


「広坪様も凄かったです!剣と盾でゴブリンをどんどん倒していって素晴らしかったです!」

「ありがとうございます。ですが、ゴーレムの性能のお陰です。ルティリアさん達も、少し練習すれば、すぐに同じような事ができますよ」


 ごの性能のをアピールしたつもりだが、ルティリアの表情が固くなる。

 ……え?何故?と思っていると、気付いた。そうか!ゴーレムに乗って戦えとでも言われたと思ったのか!

 それとなく否定しておこう。


「まぁ、あのゴーレムは開発中なので、そうそうに使わせてあげられません。それに、今回は護送なので、ルティリアさん達に戦わせる事なんて無いと思います」


 それとなくのつもりが、ガッツリ言ってしまった。

 目を見なければ、ある程度は話せる様になったと思っていたが、駄目だな。

 これ以上墓穴を掘るのはやめよう。



 戦場を見るが、ゴブリン達は順調に数を減らしている。


 敵の指揮個体を狙えそうだが、狙っていない。

 指揮個体を倒したら、ゴブリン達がバラバラになって、殲滅が大変になると判断したのだろう。



 問題なく殲滅できるだろうと思っていると、砦の門が開き、中から百人ほどの武装した人達が出てきた。


 それを見たオシホ様は、俺に指示をした。


「広坪よ、ゴーレムに乗っておくのじゃ」

「了解です」



 ゴーレムに再び乗り込み、ゴーレムを立ち上がらせ、戦場を見る。



 既に砦の門は閉じはじめていて、間もなく閉まるだろう。

 砦から出てきた人達は、隊列を整えて、ゴブリンへ突撃をした。


 俺達が戦場に到着してから、三分の一程度に減らされていたゴブリンは五千ほどに見え、それに突撃をし、ゴブリンを殲滅していく。



 それを見た精霊トリオは、ゴブリンを殲滅しながら、東へ移動していた。

 西には砦から出た兵士達が居たので、挟撃を狙った行動だと思われる。



 だが、オシホ様は機嫌が悪くなり、俺に指示を出す。


「広坪よ突撃準備じゃ。こちらに来るぞ、ワシの戦闘用ゴーレムで支援する」

「了解です」


 俺に指示を出したオシホ様は、ルティリアさん達へも指示を出した。

「ゴブリンを通すつもりは無いが、万が一があるといかん。シェルターの中へ入るのじゃ。すまんの」

「いえ!大丈夫です。御武運をお祈りしています」

「ゴブリンじゃから大丈夫じゃよ。じゃが、気持ちは有り難く貰っておくのじゃ。さ、早う中へ」

「はい」


 ルティリアさん達がシェルターの中へ入る。




 それにしても、こちらに来る?左右から挟んだから、こちらに来るのか?


 いや、そうか、アインが引いたからか。ゴブリンは大将が危険になったから、全ての戦力を集中して、守っていた。だが、アインが引いて、一応大将が安全になったから、脱出のために、空いているこちらへ向かい、突破を図るつもりか。


 考えを巡らしていると、作業用ゴーレムが馬車を移動させていた。

 ルティリアさんの馬車をゴブリンから見えない様に、シェルターの裏に隠し、その左右に追加物資が満載された馬車を配置し、可能な限り守れる様にした。



 最早撤退する必要は無く、後はどう被害を出さずに、ゴブリンを倒すかになっているので、障害物は必要は無くなったので、馬車の守りに使ったのか。


 俺はオシホ様の前方に立ち、左右にはオシホ様指揮下の戦闘用ゴーレムが並び、突撃の準備を終えた。


 オシホ様も作業用ゴーレムを横に並ばせて、迎撃の構えだ。


 二体の作業用ゴーレムは、今も丘の上だ。最低限の警戒は怠っていない。



 こちらの配置が終わるのに前後して、ゴブリンにも動きがあった。


 千ほどが、体格が一回り大きいゴブリン共を中心にこちらへ突撃してきた。

 残りの二千ほどのゴブリンは、精霊トリオや砦の兵士達の足止めを行っている。



「広坪よ、来たぞ、目標は敵大将じゃ!突撃せよ!」

「了解!」



 オシホ様の命令に返事をし、突撃した。


 全力で走ったので、戦闘用ゴーレムが遅れる。



 隊列も無く、一塊な状態のゴブリン共の正面から、盾を構えて突撃した。


 勢いそのままに、体格が一回り大きいゴブリンへ、一気に接近し、盾を除けて、一番大きい個体を加減しつつ蹴った。


 そのゴブリンはボロボロだが、剣を持っており、それで防御しようとしたが、剣は折れ、綺麗な放物線を描きながら、飛んでいった。


 すると、足止めをしていたゴブリンも、俺の回りに居るゴブリンも、全てのゴブリンが蹴っ飛ばした個体へ向かって走り出した。


 どうやら、あれが指揮個体だったみたいだ。



 まぁ、そんなことどうでもいいので、回りのゴブリンを片っ端から倒していく。


 精霊トリオも、砦の兵士達も好機とばかりに、ゴブリンを蹂躙していた。


 残りのゴブリンが、俺が蹴飛ばしたゴブリンの落ちた場所に集まったので、一応オシホ様を確認したら、手招きしていたので、オシホ様の所に戻る。


 俺に着いてきたゴーレムはそのままにゴブリン殲滅に走って行った。



 オシホ様の元に戻ると、オシホ様に褒められた。


「広坪よ!良き判断じゃった!にしても、綺麗に飛んでおったな!良いものが見れたぞ!アハハハ!」

「ありがとうございます」


 先程とは売って変わって、非常に機嫌の良いオシホ様に絶賛されたので、素直に感謝しておく。




 それから少しして、ゴブリン共は殲滅された。


 これで、後はルティリアさん達を聖堂院へ送り届ければ、護送完了だ。





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