最近のひどい妄想
妄想について書く。あまりに酷いので、もうおれの中では、妄想でなく、真実に近い事で、最近はつい、その事について考える気分になると、腹が減ったので牛丼でも食おうという気分になっても、あの椅子に座って、あの清潔な体裁だけ整えた店内で、牛丼大盛りなんて言って、丼が来るまでの間待ち、煙草も吸えない事を考えると、もう面倒くさくなり、ポテトチップスなんかで腹の減りを満たしている。完全に、頭がおかしい、世間の価値観からズレた人間の言葉だと思い、まあ、笑い飛ばすなり、真剣に考えるなり、好きにしてくれればいい。
あまりもったいぶるのも何なのではっきり書くと、もうこの世界は、全て、夢幻なのではないかという事だ。一番近いものでいうと、孔子(間違えているかもしれない)の胡蝶の夢に近い。何もかも、どこかの誰かの夢か何かに過ぎないのではないか、という妄想を、頭から離すことができない。所謂自分だけが生きているのではないか? という思春期特有の感覚とは違い、自分すらも、嘘ではないかという、妄想に、囚われている。
元々そういうケはあったのだけども、最近はとても、酷い。どこに歩いていっても同じような人間しか居なく、同じように騒いでいて、また同じように悲しんでいる。そして、どれだけの天才を見ても、それと似たような人はいくらでも、同じく天才と呼ばれる人か、そうでもない人のどこかに居て、それの意味する所は、人間は結局、DNAやそういうものに沿って生きているだけで、それ以上の何か、生き方といえばいいのだろうか、そういう何かをする事は出来ないのではないか? という事でもある。つまり、それはもう、理性というか、世界を認識している何か、いわゆる個性とか理性とかいうなんとかは、幻想で、ただあるものがあるだけではないのか? という事。そして、もしそうなら、あるものがある、という事は、意味のない事、嘘ではないのか? という事。
どうしても、文章が下手なので、わかりにくくなってしまうな。いまおれは芋けんぴを食べている。(深夜に食べる甘いものはおいしい。)甘いと感じる。おれは嬉しくなる。それが、なに? ということ。たぶん、ニーチェやダヴィンチやアリストテレスが芋けんぴを食べても、あ、甘い。おいしいな。と思うだろう。おれはそれに酷く限界を感じている。自分とは違った人が欲しいのだろうか?
恐らく、それが近いだろう。おれは雑音みたいな音楽が好きで、筋トレも好き(だった。今はしていない。)顔立ちは酷く醜い。目が一つしかなく、眉は繋がっていて、歯はなく、ケツから物を食べる。なので、日本という、すぐ近くにある共同体に、ちっとも馴染めない。つまり、海の向こうには何かがある、と島国根性から、そう思っていた。それでまあ、外人の世界に足を踏み入れたのだが、これがまったく、日本の共同体と変わらず、クラブミュージックもどきが好きで、自らの精神性について考えることなく、ただ娯楽として作られた娯楽を好み、明日死ぬとは考えないような連中ばっかりだった。それで、余計に、妄想が酷くなったのだろう。
言い方を変えよう。この世界は空虚ではないか? なにも、意味がないのではないか?
おれは最近真剣にこう思う。まったく違う人間の脳をもう一つ、自分の体に組み込みたいと。一つのものを、多角的な視点で、同時に考えたいのだ。例えばおれはピンクを見ると、女々しい色だな、おれは好きじゃないな、と思う。おれに組み込まれた脳はこう思う。可愛らしい色だな、おれには似合うと思う。そう同時に考えることで、はじめておれは、自分がうれしいと思えるようになると思うのだ。
つまりおれは、真剣に、他人を理解したいのだろうか? 薄っぺらい、わかる、わかる。と言いあうのではなく、本当に、心の底から、誰かを理解したいのだろうか。そうかもしれない。
つなげて関連性の高い事で、今感心のあることで、おれは今、100%、自分の、かっこう悪い所も、醜い所も、悪くない所も、全て含めて、吐き出そうと努めて努力している。事故承認欲求の化け物だというやつもいる。だからどうした? おれもそいつも、100年経てば、死んでいる。今苦しいのだから、今しかないのだから、死んでしまえば何もかも、うれしいと思う事すらなくなってしまうのだから、事故承認欲求の化け物になるしかないじゃないか。つまり、それがどうした? おれが社会的に悪だろうが、きちがいだろうが、おれには、おれしかない。
空虚を感じている。しかし一つ、救いも見つけている。嬉しいと思う事は嬉しいし、悲しいと思う事は、悲しいのだ。結局、嘘でも、まやかしでも、自分は、自分の考えている事は、はじめて、自分の事なのだ。嘘でもなんでも、それしかないのだから。だからおれは今、生きているし、こういうくだらない文を書いている。
それで、まぁ、結局おれというおれの意識を確立させるためには、おれでしかできないものをするしかないと思うんだけども、一人の一個体の脳みそで思いつくことなんて、大してないよなぁ、と思う、という話だが、それでまぁ、つまんねえ話をぽちぽち書いてんだけど、おれなんでこんなことしてんだろう。おれはギターを弾いて大声で歌いたかったのに。