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プロローグ
ふと空を見上げると、雲ひとつない青空だった。
それはひどく空虚で、虚ろでさえあった。
私が見るにはきっと100年も200年も早いものだったのだろう・・・。
--けれどそれは、とても明るく羨ましいものでもあったに違いなかった。
それにずっと気づかなかった。
タダ、ソレダケ。
気づいていたら、何か変わったかもしれない。
でも、変わらなかったかもしれない。
そんなこと、今となってはわからないから。
だから、考えるのは、それを、見た、聴いた、皆さんです。
これは、変われなかった私と、変われなかった貴方の物語・・・。
貴方ハ聞イテクレマスカ?