第2話 初めてのテイム
「とりあえず…薬草とか集めながら、ちょっと近くにあるシェムって所に行ってみるか…」
村をでた私は、薬草などの売れるものを集めながら、近くにある街 シェム に行くことにした。
「これは大丈夫…これは確か、毒あるやつ…」
幸い私は村を出る6年の間に本や図鑑を読んでいたため、ここら辺の薬草などは分かる。
色々集めながら歩いていたら、森に来た。
シェムに行くにはここを通らなければならない。
「お…もうここまで来たんだ」
「ちょっと休憩しよ…」
休憩していたら、なにやら傷ついてるスライムが近ずいてきていた。
「……あれは、スライム?回復ポーション…ちょっと高かったけど、あのままほっとくのも嫌だしなぁ…よし!ちょっと待っててね」
悩んだが私は回復ポーションを使うことにした。
「ちょっと痛いかもだけど…我慢してね」
傷ついているからか襲ってはこなかったため、ポーションを バシャ っとかけると、徐々に傷が消えていった。すると、スライムの体の周りが光はじめた。
「え…?ステータスオープン……」
何が起こったのか分からなかったが、もしかしたらと思い、ステータスを見ようとした。
「…テイム済みになってる」
まさかのテイム済みになっていた。
どうやらこの世界の生き物はテイムすると体の周りが光はじめるらしい…
「とりあえず、この子のステータス確認してみよう…ステータスは、レベル1の、体力8・攻撃力2・魔力2・防御力1かぁ…他のモンスターに襲われちゃって傷ついてたのかな」
ステータスは案の定とでも言うべきかそこまで高くは無かった。ちなみに私のステータスは、レベル1の
体力13・攻撃力1・魔力3・防御力1…テイマーが不遇職と言われている理由の一つがこのステータスの弱さである。
攻撃も弱ければ耐久力がある訳でもない。
「とりあえず、名前つけてあげなきゃなー…そうだ!スランとかどう!?」
心なしかスランが喜んでいるようにみえる。
「よーし!じゃあシェムにしゅっぱーつ!」
道中は特に危険もなく無事にシェムまで行くことができた。
どうやら入る前に検問をうけなきゃいけないみたい。
「次の方」
やっと私の番がきた。
「失礼ですが、テイマーの方ですか?」
「あっ、そうです」
「申し訳ありませんが、お二人のステータスを見させていただいても良いでしょうか」
このステータスを見られるのはちょっと恥ずかしいが見せないわけにもいかないのでおとなしく見せよう…
「ステータスオープン」
「……はい、確認しました
ご協力ありがとうございました」
どうやら大丈夫だったみたい。
とりあえず今日はこの、ベアラビット?って所に泊まろう…
宿屋に入ると、若そうな男の人がカウンターにいた。
「すいません、部屋って空いてますか?」
「空いてますよ!テイムされてるモンスターと一緒にご利用なら少し値段が高くなってしまいますがよろしいでしょうか…?」
「大丈夫です」
一応もってきた食料はあるとはいえ、スランにもあげなければいけない…ちょっと聞いてみよう。
「そういえば、ここって朝食とかってだしていただけますか?」
「7時までにはなりますが、
ご希望であればだせますよ!」
「じゃあ…お願いします」
「ちなみに宿泊期間は?」
「2週間でお願いします」
「かしこまりました
では、お値段4銅になります」
4銅…とある別の世界で言うところの4000円?っていうのと同じくらいだ。
「これで」
「では、こちら鍵になります
階段を登り左にまがった13号室がお部屋になります」
「ありがとうございます」
とりあえず…今日は寝よう。
おやすみ、スラン。
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