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エピローグ 天使な息子を抱いているとちょくちょく王子が邪魔しに来るようになりました

少し雷撃の力が弱かったらしい。

犯人たちは助かった。

私も天使な息子のシャルルちゃんが生まれてからは少し甘くなったらしい。

良くない傾向だ。


側妃は厳しいと有名な修道院送りになり、財務卿らは鉱山送りになったのだ。




そして、私は今日もシャルルをあやしていた。


「天使な天使な息子のシャルルちゃん。今日もなんてかわいいの!」

私はシャルルにキスした。

シャルルはキャッキャ喜んでいる。


「うーん、可愛い」

私はもう一度キスした。


「おい」

「まあ、なんてシャルルちゃんは可愛いんでしょ」

そのお手々にもキスする。


「おい!」

なんか外野が煩いが無視だ。

「シャルルちゃんのほっぺも可愛い!」

私はキスした。


「ブー」

なんかほっぺは嫌いみたいだ。私がいつも寝ている時につついて起こすからかもしれない。少し自重しようと思った。


「おい、ジャンヌ。いい加減に俺を無視するな」

「何よ一体」

「うー」

天使な息子のシャルルちゃんも一緒に文句を言ってくれた。


「そうよね。シャルルちゃんも怒っているのよね」

私はまたシャルルに頬ずりした。


「で、一体何の用なのよ。私は天使な息子のシャルルちゃんの相手で忙しいのよ」

私がムツとしていうと、


「いや、実は母が呼んでいて」

「まあ、王妃様が」

私は驚いた。

ここの所、二日に一度王妃様に呼ばれているのだ。


いつもシャルルを見せに来いとのことだから、将来的に王妃様に好かれるのはこの子にとってとても良いことだと思うから喜んでいくけれど、さすがに呼ばれ過ぎではないだろうか?


「エド、王妃様にこの子をかわいがってもらうのは嬉しいんだけど、王妃様も早く孫の顔が見たいんじゃないの? 誰でもいいから早く結婚したら」

私がエドにアドヴァイスしてあげたのだ。


「何を言う。俺に女の怖さを教えてくれたのはお前だろうが。俺は今はまだ結婚する気はない」

エドが意地になって言ってくれるんだけど。


「それに何で毎回あんたが呼びに来るのよ」

私が文句を言うと


「仕方がないだろう。母の命令なんだ」

「あんたも暇じゃないんでしょ。たまには断りなさいよ」

私がエドに文句を言うと


「断ったら、あんたは私の願いも聞いてくれないのかと延々怒られて、仕事どころじゃなくなるんだよ」

ムッとしてエドが言ってくれるんだけど。


「仕方がないわね。すぐに着替えるわ」

私はエドを追い出してその場で着替えだしたんだけど。


「王妃様も変よね。なんで毎回エドに迎えに来させるのかしら」

私が独り言をつぶやいた。

使いのものを寄越せば良いのだ。

私一人いれば大軍に襲われても問題ないし、何も王子を迎えに来させなくても良いと思うのだが。


「それは、王妃様はお嬢様と殿下をくっつけたいからだと思いますわ」

アリスがとんでもないことを言ってくれるんだけど、


「そんな訳無いわよ。ねえ、メリー」

私が私の代わりにシャルルを抱っこしているメリーに聞いたら


「いえ、私もアリス様と同じ意見です」

メリーまで言ってくれるんだけど。


「そうでなかったら、いくら王妃様でも、殿下にわざわざ毎回迎えにこさせませんよ」

「その後お茶まで殿下といっしょにされているんでしょう」

二人は言ってくれるんだけど。


「そんな訳無いでしょ」

「そうだ。ありえない」

エドまで外から叫んでくれるんだけど。


「でも、シャルル様の異父弟が王子になればシャルル様の未来も安泰です」

「というか、ジャンヌ様が王太子妃になられた段階で先は安泰だと思うんですけど」

「ちょっと、あんた達、なんてこと言ってくれるのよ。それはシャルルのためなら何でもするけれど、それと王子妃になるのはまた違うわよ」

「そうだ。俺はこんな男女は嫌だ」

「ギャっ」

そう言う、エドに靴を投げつけたんだけど。


「でも、王妃様はしつこいですから」

アリスが言ってくれるんだけど。


「そんな事言っても私は可愛い天使な息子のシャルルちゃんのお母さんだし、無理よね」

「うー」

シャルルはそう言って喜んでくれたのだ。


まあ、王妃様がしつこいのは知っているけれど……


私は天使な息子のシャルルさえいれば良いのだ。


私はぎゅっと天使な息子のシャルルを抱き締めたら


キャッキャッ


シャルルは喜んでくれたのだった。


おしまい




ここまで読んでいただいて有難うございました。

続きもちょくちょく書いていこうとは思います。

評価等頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

新作開始


『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』

https://ncode.syosetu.com/n9991iq/

「3日後の卒業パーティーでお前のエスコートは出来ない」子爵家のエリーゼは婚約者の第一王子から宣言されてしまった。そんな、このままではゲーム通りにその卒業パーティーで皆の前で断罪されて最悪処刑されてしまう。そんな事になったらお母様と約束した事も守れないじゃないかと、エリーゼは絶望した。しかし、そんなエリーゼの元に超過保護な義兄が現れて話はますますややこしくなっていく。更に今まで厳しかった義兄がやたらエリーゼに優しいんだけど、何か変だ。

第一王子はエリーゼを帝国の公爵家の傍流に過ぎないと思っていたのだが、実はエリーゼの正体は……ヒロインの正体とその義兄の正体が判明した時、馬鹿にしていたこの国の貴族たちの間に激震が走る!

果たしてこの危機をエリーゼは義兄とともに乗り切れるのか?

ヒロインを守るために命をかける義兄の愛、ハッピーエンドはお約束です。



この話の元の

短編の作品はこちら


『天使な息子にこの命捧げます』

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アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

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なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/


2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

第一部の紹介は
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。

しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。



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