第5章 光の一瞥
数日間にわたり、暗い夢の中を彷徨った後、フルノは植物園を避けるようになった。彼は闇の中にそびえ立つ2つの奇妙な植物の姿を思い出す。その光景は彼の心に鮮明に刻まれている。
ある昼下がり、雨もよいの空の下でフルノは再び植物園を訪れることを思う。植物園に入ると、カフェから柔らかな光が漏れ出ているのに気づく。モモノギはそこにおり、いつものピンクの服装ではなく、こざっぱりした白い服を身にまとっている。薄暗いカフェは静寂な雰囲気を醸し出し、周囲に幻想的な輝きを投影する。
フルノはぎこちなく話しかけるが、モモノギは変わりない様子で、フルノの髪が寝ぐせでボサボサだよと言ったり、とりとめのない会話を交わす。そこに最初の出会いのような詩的な響きはない。しかし深淵を知ったフルノはこの何気ない日常の中にこそ、これまでにない何かを感じていた。彼は日常生活の単純さの中に、これまでに経験したことのない深い繋がりを感じるのだ。
静かなカフェに他の客はおらず、フルノとモモノギはココアを分け合い、軽い会話を楽しむ。些細なことについて話し、優しい笑顔を交わしながら、彼らを包んでいる静けさをただ味わう。
薄暗さが深まり灯かりが濃くなる頃、フルノはまたねと短い挨拶を言うモモノギに別れを告げ、去っていく。彼はまたこの植物園カフェに足を運ぼうと思いながら帰途に着いた。
雨は、降らなかった。
カフェの薄暗い雰囲気と窓から見える植物園の風景は、彼の感覚を魅了する。光と影の繊細な交差、そよ風にささやく葉の音、そして自然界の静謐な美しさが彼を包み込む。
そしてその奥深くで栄える謎めいた植物たちの存在から放たれる光を見出す。それはかすかで不気味でそれでいて不思議な安らぎと静けさへと導く光だ。
そこではまだ、絶え間のない雨が降り続いている。
フルノは"雨の植物園カフェ"の奥深くへ旅を続けていくことを思った。
※この章に至って、そこそこの加筆修正を施しました。一つには何故か翻訳がですます調になったり翻訳精度がいまいちに感じたりしたため(ChatGPTとは英語でやり取り後に日本語に翻訳してもらっています)。また、話が進んでくると作者(原案者)として向かわせたい方向性の収拾・集約をしたくてどうしても手を動かしてしまったため。この章までは特に最初の方はほぼ手を入れずに来ましたが、実際にはChatGPTで書き上げてから全体を加筆修正して整えるといったところがChatGPTに清書をしてもらう使い方としての落としどころか、といったところを思いました。
他、最初の章は提示したあらすじをChatGPTが上手く清書にしてくれた感じでしたが、進める中で(一章書き終えたら次のあらすじを考えるという手順でした)、後半はほぼあらすじの書き換えプラスアルファというふうに感じたので、後半はあらすじを書きすぎて内容を固定しすぎたのかもしれない等振り返ってみるべき点があるかと感じました。
今回、設定やあらすじに関してはChatGPTの手を借りず全て考え、清書のみChatGPTに任せてみる、という方法を採っています(4章までの清書は一部加筆修正、5章は大幅加筆修正あり)。尚、章タイトルに関してはChatGPTが付けたものをそのまま採用しています。