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チャッピーとピーコ  作者: タニコロ
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向こうに東京があるかも

日和一行は村に戻って来ていた。

洞窟でゲットした剣はミーに持たす予定だ。

一番攻撃力のあるエレンとチャッピーは素手で大丈夫だ。

「日和さん、いや、ピーコ。トイレの水道に見たようなネットと石鹸あるんですが」

と泰子が言うと日和が

「やっぱり、おかしい。私、昨日、サントリーのウイスキー見たような気がするねん。あと、この街、土浦じゃ。あの湖、霞ヶ浦じゃ。昔、大学の研究でレンコン見に来て来たことあるねん。遠かった」

「変ですよね。私ら死んじゃったから変なこと言えないけど、なんか混ざってますよね」

「明日、何気なく東京の方に行ってみよう」

日和は馬車で東京に行ってみることにした。


「今日はこれから西に行きます」

と日和が言うとリドが

「何でですか。西には魔王がいて危ないと言われてますよ」

「大丈夫、エレンがいるし。魔王が5人いても大丈夫だよ」

日和はリドを落ち着かせ馬車を引いた。

馬車は緑いっぱいの平地を進む。

黒いライオンみたいな動物たちが走ってこちらに向かってきた。

「ミー、あれ何」

「わかりません。肉食みたいですね。狙われてますね」

「エレンお願い」

エレンは無言で馬車を飛び出して行った。

右ストレート、左ストレート、右キック、左キック、右ストレート。

一瞬で5匹のライオンを倒せた。

「今回は足が使えて良かったです」

「え、そっち」

日和はエレンの強さに驚いた。これなら本当に魔王が倒せるかも知れない。

「じゃあ次はチャッピーが強さを見せて」

日和が言うと

「あのバカ強女に任せておけばいいじゃん」

とチャッピーが返した。

エレンは今、泰子に三つ編みをしてもらってる。二人とも幸せそうだ。こういう時に限って敵が出てくる。

「あ、翼の生えたサイだ。あれ飛ぶの、ミー」

「飛びませんね。あ、私倒してきます。昨日の剣の様子も知りたいので」

「お願いね」

ミーはサイの方に飛び出し、剣を振りかざした。

青色の電気光線がサイに落ちる。一瞬で赤く燃え、コテンと倒れた。

「なんじゃあれ、スーパー戦隊の巨大ロボの剣じゃん。楽勝やん」

日和が驚いて言うとリドが

「私も使ってみたい」

と言った。

「やめときなさい。あなたなら絶対光を自分の頭に落とすわ」

「そうかなぁ」

「絶対そうよ」

日和は馬車をミーに近づけた。

「やるじゃない」

「剣のおかげです。あっ、猛牛だ」

剣を振るとズドンと光る。

「ね、簡単でしょ」

「リドでもできる?」

「それは無理だと思います」

「やっぱりね」

日和は笑いながら馬車を動かした。

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