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チャッピーとピーコ  作者: タニコロ
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あなたが人で私が犬?

ワンちゃんってペットの時代、人のすることを全て受け売れるわけではない。それはワンちゃんが人になるとわかるかもしれない。そして飼い主が犬になると仕返しされるかも。そんな一人と一匹の魔王退治物語です。あなたもペットに気をつけよう。

ピーコこと日和は可愛いダックスフンドを飼っている。

メスのブラックで名前をチャッピーと言う。

5年前、生まれてすぐに日和の家にやってきた。

ちなみに日和は亡くなったおばあちゃんに子供の頃からずっとピーコと呼ばれてきた。

大学を卒業して社会人になってもいまだに家族や友人からピーコと呼ばれている。

「チャッピー、散歩行く? 今日どこ行きたい?」

「バウウウン」

「え、長居公園? チャリンコで行くから向こうでちゃんと歩くの。3キロ近くあるよ」

「バウーン」

「やっぱり万代池にするの? あそこは700メートルや」

「ホワワン」

「じゃあ行こう」

ピーコは自転車の前かごにチャッピーを乗せて走った。

「ああ、チャッピーはかわいいな」

と言いながらピーコは左右を見ずに車道をわたった。

すると右側からトラックがズドン。

チャッピーもピーコも命を失ったと思ったら

緑の平地に落ちた。

「あれ、私誰。え、人間なの。あれ、人間になったの。あ、い、う、え、お。あ、しゃべれる」

チャッピーは犬から人間になった。

20歳くらいの人間だ。一方、ピーコは

「あれ、どうしたの。何この腕。足も変。おい、あんた誰や」

「チャッピーと言います」

「え。チャッピー? 人間になったの?」

「ていうか、犬がしゃべれるんだ。へーっお手。一度やって見たかったの」

「え、何で私がお手? 何で」

「おい、犬。くるくる回れ。あはははは。私の飼い主って可愛がってくれたけど、やること無茶苦茶だったのよね」

「チャッピーやめてよ」

「気やすく私の名前呼ぶな。ボケ犬」

とチャッピーは犬の両足を引っ張った。

「やめて。やめて。やめて」

「わめくな犬。しゃべれるって珍しいな」

「私人間。人間だったのよ」

「え、人間だったの。でも、今はワンコロよ」

「やめて、日和って女の子だったの」

「何、ピーコ? いつも私を無理やり走らせていたピーコ?」

「無理やりじゃないわよ。走らせたくて走らせてあげてたの」

「いや、あれは無理やりよ。苦しかったわ。ほかにも私を笑いながら苦しめて。あははは。仕返しよ」

チャッピーはピーコの両耳を引っ張った。

「取れろ。取れろ。あなたよく私を布団に入れてくれたけど、あれ臭くて嫌だったのよ」

「わーん、そんなこと言わないで」

「今も臭いけどね。バカピーコ」

「わー。やめて」

「でも、知恵はあるだろうから飼ってあげるわ。お手」

ピーコは仕方なくお手をした。

向こうではねられて異世界に転生した時に生物的な種類が変わっていたのである。

「じゃあピーコ。こっちではあなたがペットよ」

「でも、チャッピー、人のことはわからないでしょ」

「だから、ピーコが耳元で教えてくれればいいのよ」

チャッピーがピーコを脇に抱えて歩き出した。

「この道を真っ直ぐ歩くと何かあるかも知れない」

山の細道を進み続けると木の影から牙の生えたウサギが出てきた。

「ピーコやって」

とチャッピーはピーコをウサギに向かって投げつけた。

投げられた瞬間、ピーコは

「何で。私? 噛みつかないと刺される」

と思ってウサギの首に噛み付いた。

ピーコの牙もまぁまぁ出ていたのである。

ウサギは首筋の動脈を髪切られ出血多量で死亡。

ピーコは噛み付いたまま

「グフグフ」

言ってる。

「ピーコやるやん」

「はっ、今何してた私。え、このウサギ何?」

「覚えてへんの。まぁいいわ。このウサギ食べれるかなぁ。料理してもらえるかなぁ。あ、この先に街があるみたい」

「知識ないのにまぁまぁしゃべれるのね」

「うるさい、猛獣ピーコ」

チャッピーは右手にピーコ、左手にウサギを抱えて街まで走り出した。

「で、チャッピーはお金持ってるの」

「そこからか。お金はモノを得るのに必要なもの。そうね。このうさぎ売れないかしら」

「どこで」

「わからない。どこかで聞いてみよう」

「ピーコ聞いて」

「犬がしゃべったらびっくりされるよ。そうだ肩の上乗せて口動かして」

「わかった」

チャッピーがピーコを肩口に乗せてピーコにしゃべらせた。

「あのうすみませんが、ウサギ売りたいんですけど」

話を聞いていたおばさんが

「この犬かわいいけど、ワンワンうるさいねぇ」

「何ぃ。チャッピー、ちょっと向こうに行って」

ピーコがチャッピーを建物の間に連れ出す。

「チャッピー、私の言葉、人間にはわからないみたい」

「私にしかわからんってこと」

「そうみたい」

「じゃあ隣で普通に喋ってくれればいいやん」

「前向きだなぁ」

チャッピーはまたピーコとウサギを抱えて道を歩くおばさんの所にいった。

隣のピーコの言葉を聞きながら

「すみません。このウサギをどこで売ればいいですか」

「あつ、レッサーウサギじゃない。角、高く売れるよ。あそこ。あっちのお店で売れるよ」

「ありがとうございました」

チャッピーは店に向かって歩いた。






ありがとうございました。いくつか作品を書いてみてやっと何が書きたいかわかってきました。この作品はしっかり書きます。よろしくお願いします。会社に行く途中、黒門市場で思いつきました。出来る限り、面白くします。


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