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何から始めよう

 私がプログラミングを勉強し始めたのは息子が生まれるタイミングだった。


 何も知らない私はたまたま手に取った本がJavaScriptについての本だった。古いパソコンとその本でプログラミングというものを勉強した。


 JavaScriptというのはプログラミング言語の一つである。メジャーなプログラミング言語からマイナーなプログラミング言語を合わせると200言語あるらしい。


 当然、言語により、動きが異なってくる。私は何も知らないままJavaScriptを選んでいた。


 時間はあると思っていた。


 育児のために二ヶ月程度休暇を取り、日中と夜中に妻と私で交代しながら24時間体制で子供を育てた。

 3時間おきにミルクをあげなければならないので、日中は妻が担当し、夜中は私が担当した。その日中で睡眠を取り、プログラミングの勉強をした。


 3時間おきのミルクなので、2時間くらいは夜寝られると思っていたが、甘かった。なかなかミルクを飲まない、なかなかゲップしない、なかなか寝付かない、哺乳瓶を洗って煮沸消毒して時計を見るも次のミルクの時間が迫っているのでミルクの準備……というサイクルだった。


 あれ? 時間なくない?


 何にでも慣れるモノで、日中も夜中も時間の取り方を覚えた。日中も夜中も本で勉強し、YouTubeで勉強し、色々なサイトで勉強した。


 そこでフロントエンド言語とサーバーサイド言語なるプログラミング言語があることを知った。


 フロントエンド言語と呼ばれるJavaScriptはホームページを作成するのにうってつけの言語であると参考書やインターネットに書いてあった。


「良かった。たまたま手に取ったJavaScriptが作成に適しているなんてラッキーじゃないか」


 そう、たまたま手に取ったJavaScriptは優秀だった。いや、別に他の言語が優秀じゃないというわけではないが。


 たまたまが良かったのだ。


 そうだ、JavaScriptから始めよう。

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