イマジナリーフレンドと恋愛は可能か否か
*夕子(ゆうこ)という人間において、イマジナリーフレンドは、仲良くなりたい現実にいる人を幻想の友達と置き換えているだけだ。別人格――『夕子』はその置き換えをひた隠しにでき、夕子を騙し続けている。夕子を騙すことは、『夕子』にとって簡単だ。例えば、イマジナリーフレンドを似ている概念に置き換えれば、夕子は騙される。*
彼女はイマジナリーフレンドを幽霊と誤認し続けて、女子高生になった今でも誤認し続けている。
イマジナリーフレンドではないと思わせるために、別人格の『夕子』まで作り上げ、彼女は幻想と現実の狭間の区別さえつけずに、現実を生きている。
幻想が現実にないのは当たり前。彼女はそれに気が付くのも時間の問題と言ってもいい。
幻想で騙し続けた人生。そこに終わりがあるならば、幽霊だと誤認したことを、理解。そして、自身が見続けてきた景色をイマジナリーフレンドだったと再認識するほかない。
でも、夕子はそれが大嫌いだった。
そして。
あまりにも幻想に焦がれ続け、彼女は、最高最悪のイマジナリーフレンドを生み出してしまった。
幻想にヒビが入り、幻想が壊れるのも、近い。
夕子にハッピーエンドは訪れるのか。イマジナリーフレンドに恋をしてもハッピーエンドは訪れるのか。この物語はいわば、史上最高の幻想に囚われた女子高生が、現実を目にしても、それでも前向きに、絶望せずに幸せになれるかを見守る物語。
<一章>
夕子は幽霊と誤認しているハルと出会う。
<二章>
ハルに似ている委員長は秘密を隠し持っていた。
<三章>
私の世界で『試練』が始まる。
*この作品はシャッフル短編企画(URL:https://www.magnet-novels.com/novels/62875)で投稿した作品『トゥルーラブ・イマジナリーフレンド』の続きの物語です。一章は『トゥルーラブ・イマジナリーフレンド』の内容とほとんど変わりないです。
一章
幽霊と付き合うことは可能か否か
2020/04/17 01:23
二章
1話 委員長に会ったのは運命なのか否か
2020/04/17 01:40
(改)
2話 彼女は幽霊が見えるのか否か
2020/04/17 14:34
(改)
3話 果たして本当に幽霊がいるのか否か
2020/04/18 01:57
(改)
4話 幽霊は退治可能か否か
2020/04/18 21:12
(改)
5話 彼女は真実に気づいてしまうか否か
2020/04/19 15:28
(改)
三章
1話 委員長は夕子を助ける覚悟を決めたのか否か
2020/04/20 12:45
(改)
2話 夕子は『試練』壱を超えられるのか否か
2020/04/21 16:57
(改)
3話 嫌われる覚悟を彼女は持てるのか否か
2020/04/22 15:43
(改)
4話 夕子は『試練』弐を越えられるのか否か
2020/08/18 17:36
(改)
5話 彼女は傲慢なのか否か
2020/09/18 01:45
最終話 イマジナリーフレンドと付き合うことはハッピーエンドで終わるのか否か
2020/09/18 02:19
(改)
エピローグ
2020/09/18 02:48