電車内で
前回の続き。
2人は同じ国立大にバスと電車を乗り継いで通学していた。
大学の授業は1時限が90分。
高校の50分授業でも「がまんできない」2人が、90分も持つわけはない。
当然の対策で、大学にもおむつをはいて行き、
授業中には数回の尿失禁・・
階段教室ではできるだけ上の席にすわり、教授が板書しているときにそっと抜け出し、
トイレでおむつを替えることも。
さて、2人がいつも乗る電車に、朝のラッシュ時間帯に女性専用車両が導入された。
ある日の朝。
電車は途中で急停車。
「人身事故のため、しばらく停車いたします。ご迷惑をおかけしますが・・」
2人は女性専用車両に乗っていたが、停車から2分か3分しか経たないときに・・
おむつにジョーーーー
お互いに目で合図した。
「もらした」
高校時代からの以心伝心。
2人のすぐ隣で、スカートの女性が片手でお股のところを押さえつけ、
泣きそうな表情で冷や汗をかいている。
2人は瞬時に察した。
A子がその女性の耳元で「トイレですか?」
返事は「もれそうなの」
「これをはいて」
トートバッグから「替えのおむつ」が出され、困っている女性に渡された。
車内はすし詰め。
おむつは見られず、その女性はA子の助けを借りて、
パンプスやスカート、パンストをはいたまま、おむつをはくことができた。
B子が、「ヒップにぴったり着けると、やっちゃっても大丈夫」
彼女は泣きそうな表情のままでうなづいた。
後は省略。
何が役に立つかわからないときもある。