BLに余念の無い俺がある日突然女魔法剣士になってしまった!
新年明けましておめでとうございます。
いつも通り公園のベンチでサブちゃんとひなたぼっこをしていると―――
──ドーーーーン!!!!
「ぴぎゃあ!!」
俺は青天の霹靂とやらに撃たれ、激しい電撃が俺の体を突き抜けた!!
「シゲ!! 大丈夫か!?」
黒焦げになった俺を心配して揺さぶるサブちゃん。しかし次の瞬間サブちゃんが吐いた。
「おぇぇぇぇ!! お前女になってるぞ!!」
「はぁ!?」
俺は体を触り確かめた!!
……有る!!……無い!?……足ツルツル!!……メタボ腹がくびれている!!……髪がサラサラ!?……ヒゲが消えたぁぁぁぁ!!!!
「……俺……女になっちゃった!?」
「おえぇぇぇぇ!!」
根っからのホモビーストなサブちゃんは女に触れたことで全身に蕁麻疹が出来ていた。そう言えば以前何かの拍子にオバチャンのパンツが見えたとき心臓麻痺で死にかけたっけ……。
道路のミラーに己の姿を映し出すと、そこには金髪を靡かせた凛々しい女魔法剣士が居た。
「うわぁ……マジモンのマジモンだ…………」
「おえぇぇぇぇ!!!!」
サブちゃんは先程仲良く食べたカニ鍋を見事吐き戻している。俺は大地へと還るカニ鍋に別れを告げ、女魔法剣士を楽しんでいた。
「サブちゃん魔法が使えるぞ!!」
俺は公園にあるすべり台やブランコへ手当たり次第ホモになる魔法をかけた。
「……シゲよ」
「何だいサブちゃん!?」
「俺はもうお前と一緒に居ることは出来ない……」
「!!!!」
俺は愕然とした! まさかサブちゃんが俺が女になった位で別れを切り出すとは!!
「そんな! 俺はサブちゃんを思い出になんかしたくない!!」
「しかし俺は重度の女アレルギー体質なんだ。お前の半径5メートル以内に近付けば発作でヤバいだろう……」
そこで俺は閃いた。女が嫌ならサブちゃんも女になれば良いのだ!!
俺はサブちゃんに魔法をかけた。サブちゃんが女になれば女同士ホモれる筈だから……。
──ボワンッ!
白い煙と共にサブちゃんが可愛らしい女の子へと変身する。
「うわぁ!! なんだこれ!?」
自らが女になり、暫し驚くサブちゃん。……どうやら発作は起きない。これならば!
「サブちゃん!!」
「うおぉぉぉぉ!! 男が欲しいぃぃぃぃ!!!!」
「サブちゃん!?」
サブちゃんは俺が抱き付こうが満足せず男を求めて止まない。
「サブちゃんには俺がいるだろう!!」
「お前は女じゃねぇか!!」
俺は唖然とした。まさかサブちゃんは……俺が男だったから今まで一緒に居てくれたのか?
「サブちゃん…………」
俺は女魔法剣士を止める決意をした。男に戻ればサブちゃんの愛を取り戻せる筈さ!
「俺は女魔法剣士を止めるぞ!!」
──ボワンッ!
全ての魔法をかなぐり捨て、俺はいつものシゲに戻った……。
「サブちゃん!」
「シゲ!!」
──ガシッ!
「おえぇぇぇぇ……!!!!」
俺はサブちゃんと抱き合った瞬間盛大にゲロを吐いてしまった。
「シゲ……お前…………」
「サブちゃんすまない……どうやら俺も女アレルギー体質みたいだ…………」
俺はサブちゃんを諦めた。
なんか……ごめん。




