表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
quiet gerden  作者: サファイア
消えた⁉夏休み
2/3

na ma ka

周りを見るとほぼ霧が無くなっていた。そして信じられないほどに明るくなっていた。


「ここどこだ?」

校門を見ても見慣れない。こんな学校近くにあったのか?校舎の鐘がなる。時計では8時20分を指していた。


「おい!何してるんだ‼」

雷のような怒号が響く。

「あ、すみません。」

見た目熱血教師が立っていた。こんなのが担任だったらきついだろうな、と思い学校を去ろうとする。


「どこへ行くんだ!もうホームルーは始まるぞ。」

「へっ!?」

驚きながら腕を引っ張られる。


その教師はオレの下駄箱やクラスを教えてくれた。

「お前は2年A組だろう。」

なるほど、ホームルームが始まる時間は25分かららしい。周りの生徒も急いでいた。


席は…どうやらいつも学校で座っている窓際の場所らしかった。


「ようし、皆そろっているな?」

…あの熱血先生が立っていた。多分担任確定だろう。


(てか、どういうことだ?)

オレはさっきまで買い物に出かけていた。そして気づけば他の高校に来ていた。しかも周りは特に気にする様子もない。


(…そうか、夢だ。)

きっとそうに違いない。こんな夢を見ることだってあるだろう。

机の中を見てみると、見事に教科書が入っている。とりあえずは開いておきたい。


「はいそこ、起こしてあげて。」

いつの間にか眠ってしまい、隣の生徒に体を揺すられる。周りはクスクスと笑いこっちを見ていた。

「あ、すみません!」

あと少しで1時限目が終わる時間か。夢で眠ってしまうとは…。


(って、これ夢じゃないだろ。)

さっきから空腹と夏特有の暑さを感じる。あまりにもリアルすぎている。夢じゃないとしたら考えられるのは…。

ドッキリだ。多分テレビでやっているようなドッキリをしているのだ。そういえば[よ〇こ]のは〇ぐちさんも大学ドッキリに引っかかっていた。

多分これが答えに近い。

きっと校舎を作って1000人近いアシスタントを雇い、霧を出して時間を遡らせた…。


「んなわけあるかっ。」

昼休みになってパンとコーヒーを買いひと気の少ない屋上で食べていた。夢にしてはリアルで、テレビにしてはやりすぎている…。!


「これは今流行りの、異世界転生だ!」

言葉に出してみたがそっちのほうが違和感があった。そっちの線のほうが難しい。

「にしても暑いな―。」


あいにく近くに水道がある。少し水を浴びようと思って上を脱いだ。


「きゃあ!!」

可憐な女子の声が聞こえた。見るとなるほど、黒髪のスタイルいい人が立っていた。


「なんで脱いでるのよ!?」

「それは人がなぜ息をするのかという質問並みに愚弄な問いだ。」

「変なこと言ってないで。私はあなたより年上よ!」


たしかに上履きの色が違う。オレは緑で相手は赤だった。

「ということは3年ですか?」


「そ、そうよ!」

「それは失礼。つい暑かったんで。どうすればいいですか?」

「とりあえず服を着なさい!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ