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プロローグ
遥か昔、人類が出現して間もない頃。この星ザイガには魔物や妖怪達が溢れ返っていた。人類との共存を許さなかった彼らは人間を喰らい、人々は日々怯えながら暮らしていた。
人類出現から数万年、一人の青年がついに魔物たちを封印した。その青年の名はカオス。彼は、封印が解かれた時にそなえ、自らの体を魔物や妖怪と共に封印したという。
彼はその間際に一つの予言を残している。
『例えこの世にいかなる光が宿ったとしても、闇が栄え、悪が生まれるときがくるだろう。』
物語はそれからさらに数百年後――――