表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/95

第21話『魔神襲来 その2』



 俺と優美ちゃんは、なんとか駅の地下に避難する事ができた。


「どうする、空音くん?」

「俺のキャラを集め、作戦会議をする」

「私も作戦会議に参加していい?」

「もちろんだよ」


 俺のお母さんや妹は、実家から近い、駅の地下で避難し無事だ。

 優美ちゃんの家族も、駅の地下で避難し、無事である。

 そして、俺やキャラが一同に集まる。

 地下の隅っこで、地べたに座って作戦会議だ。


「これより、作戦会議を開く。どんどん、意見を言ってくれてかまわない。だが、時間を気にして欲しい」


「「「わかりました!」」」


 俺は、『スマグリ』をいじり、アイテムボックスから地図と、駒を取り出す。

 こういう時のために、事前に地図と駒を用意しといた。


「僕も、駒を置いていいですか?」

「いいよ」

「では、駒を置きますね」


 ルシファーが駒を、どんどん置いてく。

 横浜の西区と中区に多くの駒が置かれた。

 ルシファーは指をパチンとならし、駒の色を赤から、黄色に変える。


「黄色が敵の駒です」

「えーっと、32個もあるんだが」

「ちょっと、待って下さい。駒を増やしますね」


 ルシファーは無詠唱で駒を増やし、更に地図に置いていく。


「今、37体目の魔神があらわれています」

「えええ!! どういう事だ!!」

「僕の友人からの情報によると、人間が魔神化し、暴れている様子なのです」


 ルシファーはとんでもない情報を言った。


「人間が、魔神化! まさか、そんな! うッ!!」


 ルピナスが驚き、頭を抱えた。


「どうした? ルピナス!?」

「わたし……何か重要な情報を掴んでいるんだけど、思い出せないわ……」

「無理に思い出さなくていい、深呼吸するんだ」

「そうね」


 ルピナスを深呼吸させ、落ち着かせる。


「人間が魔神化してるとしたら、倒していいのでしょうか?」


 セイラが非常に重要な質問をする。


「それは、マズいな。できれば、魔神化した人間を元に戻す方法があれば、いいんだが」


「あるよ」


 ルダ様が手を上げる。


「あるんですか?」


「時魔術をいえば、クロノースが得意としている魔術なのだが、魔神化した人間の時間を巻き戻し、魔神因子を取り除き、破壊すればいい」


「時魔法は難易度が高い魔術。できるんですか?」


 花輪囲優美ちゃんが質問する。


「そうだねぇ、時魔法といえば、クロノースなんだろうけど。まあ、そのうち降りて来て、協力してくれるだろね。現時点では、あたし、ジュピタル、ルシファー、ウリエルあたりが、時魔法が扱えるだろうし、可能だと思うよ」


「では、ルダ様、ジュピタル様、ルシファー、ウリエル様が魔神化した人間を元に戻す。それでいいか?」


「いいよ」

「いいよ~!」

「いいですよ!」

「いいぞ!」


 4人とも了承した。


「わたしは、何をしたらいいでしょう?」

 

 ファニールが手を上げる。


「そうだね。天界に行って、協力者を連れてきなさい。人が足りないからね」

 

 ルダ様が言う。


「わかりました」


 ファニールは頷く。


「では、黒幕を捕まえ者は誰にしましょう?」

「黒幕?」

「僕は、魔神襲来を計画し襲撃した実行犯や黒幕がいると思うのです」

「実行犯と黒幕か……」

 ルシファーが言うとおり、そんなヤバい計画をした犯人や黒幕がいるかもしれないな。

「そうなると、黒幕は誰なんでしょう?」

 セイラは首をかしげる。

「わからない。よし、犯人を探すグループを作る」

 俺は、思案し。

「犯人を探すのは、俺、ルピナス、セイラ、ビナで行く」


「「「了解!」」」


「もし、何かわかったら、この場にいる司令官であるウネちゃんに連絡する」

「え? あたし??」


 ウネちゃんは、突然、指名されて驚く。


「ウネちゃん。この場で待機し、みんなの情報を受け取ったり、伝えたり、して欲しい」

 ウネちゃんなら、司令官が務まるだろう。


「わかったわ!! まかせなさい!!」


 ウネちゃんは自分の胸を叩き、まかせなさい、ポーズを取る。


「優美ちゃんは、ウネちゃんの補佐をして欲しい」


「わかったわ!」


 花輪囲優美ちゃんは、頷く。


「俺やローズはどうすればいい?」


 デグラスが言う。


「デグラスとローズは地下世界から協力者を連れてきて欲しい」


「わかった」

「わかりましたわ」


 デグラスとローズは頷く。


「余はどうしたらいい?」

「あたし達、何をすればいい?」

「どうすればいいですか?」


 ロザリンヌ、マリン、ルグが聞く。


「SRキャラ達を統率し、民間人を避難させて欲しい」


「「「了解!」」」



「わたし達は?」

「「うんうん」」

「魔法少女の3人は、魔神の動きを鈍らせる事。動きを遅くしたり、他の人間に危害を加えないようにする事。いいか? 元人間である魔神は倒しちゃダメだぞ?」


「「「わかった!!」」」


 俺のように地下に逃げる市民が、時間がたつにつれて、どんどん増えていく。


「よし、じゃあ、行くぞ!!」


「「「おう!!」」」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ