第15話『いろんなキャラを解放してみよう! その2』
Universe rareである『ジュピタル』を解放してみた。
「……コンニチワ、ワタシハ、ウチュウジンデス」
銀色のタイツの美少女が、あらわれた。それに、喋り方がもろ、宇宙人だ。
「お、おう……」
どう反応していいんだ??
ジュピタルは突然、バク転した。
「!!」
綺麗なバク転である。なぜ、バク転をするんだ??
「冗談はさて置き、こんにちは! 八雲空音!」
「普通に、喋った!!」
なんだよ! 普通に喋れるのかよ!
「ふふ、わたしは宇宙人だよ! 八雲空音の役立てるよう頑張るよ!」
ジュピタルは指でブイサインを作る。
なんというか、独特のテンションだな。
そして、俺はどんどんキャラを解放していく。
SSR ラブリー魔法少女『羽亜戸ピンク』
SSR ラブリー魔法少女『大矢レモン』
SSR ラブリー魔法少女『水玉ブル』
「「「こんにちは! 空音!」」」
ラブリーな格好をして魔法少女が声をそろえる。
3人ともフリルがあしらった衣装を着ている。
「わたし達!」
「ラブリー魔法少女!」
「だよ!」
「えーっと、ピンクの衣装を着ているのが、羽亜戸ピンクで、黄色の衣装が大矢レモンで、水色の衣装が水玉ブルだな?」
「「「そうだよ!!」」」
「わたし達!」
「マスターのために!」
「頑張るからね!」
「「「いっせぇ~、のうせッ、よろしくね!!」」」
「お、おう!」
この子達、元気だな。
俺は、初めて1000連ガチャをして、解放していないキャラがいる。
SSR 嫉妬の火炎竜女帝『ロザリンヌ・ベルル3世』
SSR 純潔の天女人魚『マリン・チャイム』
SSR 勤勉の白銀魔狼『ルグ・フェンリル』
である。
「余は、待ちわびたぞ!」
ロザリンヌ・ベルル3世は腕を組んでプンスカ怒った。
赤髪碧眼の美少女である。赤い軍服に身を包んでいる。
「そうよ、そうよ、ずっとずっと待っていたのよ!」
マリン・チャイムも怒っていた。青髪に水色の瞳をしている。
マリンも美少女である。青いドレスを身につけており、足は魚の尾だ。
「主は、我々を忘れていたのだろ。だが、いい。わたしは勉強がしたい」
ルグ・フェンリルは本を読みながらつぶやく。学生が着るブレザーのような格好をしている。
学生なのか? ルグも美少女である。
肩まである銀髪に碧い瞳をしている。眼鏡をかけ、本を読んでいる。
確かに、待たせたな。何か、謝礼はできないだろうか?
「すいません、許してください!!」
素直に謝ると。
「まあ、よい。余にデザートを献上するなら、すべて許そう」
「わたくしにもデザートが欲しいですわ!」
「わたしにも下さい」
おいおい、デザートあげたら、それでいいのか??
「よし! じゃあ、奮発して一個、800円するケーキを買ってきてやる!」
「まあよい」
「いいわよ」
「やった」
3人とも、ケーキでどうにかなるみたいだ。
チョロくないか?
SR以下は後でいいや。残りの、
UR 強欲ノ魔竜王『デグラス』
UR 薔薇ノ悪魔『ローズ・D・ブラッディ』
を解放した。
「ハハハ、そなたが我が主になる者か、童顔で可愛いな」
ツノを生やしたイケメン親父が現れた。
コイツは、デグラスだ。
「あら、可愛いわね(ハート)、あなたが、わたしの主かしら?」
腰まである赤髪と赤い瞳、赤と黒を基調としたドレスを身につけた、美女があらわれた。背中にはコウモリのような黒い羽が生えている。
この、美女がローズ・D・ブラッディだ。
「2人とも、俺の力になって欲しい。よろしくお願いします」
「いいだろう! どーんっと、頼れ!」
「いいわよ~、お姉さんが力になってあげる(ハート)」
こうして、俺は最強の戦力を持つ事になった。こんなに強いキャラ達を所持して大丈夫なのか心配したが。どうやら、俺の器は余裕らしい。
大いなる進化したおかげだ。
俺の日常がよりいっそう、騒がしくなりそうだ。