第8話『1000連ガチャを回そう! その2』
俺、八雲空音は世界の管理者『ワールドアドミン』が設置したといわれる、巨大なキャラガチャマシンの前にいた。
巨大なガチャマシンは長方形で、馴染みのある形をしている。
ガチャマシンの中には、カプセルが入っており、全て白い。
どのカプセルにどの『キャラ』が入っているか、わかないようになっている。
透視や鑑定スキルはもちろん無効だ。
右側に目を向けると、風神様の石像が鎮座。
左側には雷神様の石像も鎮座し、両者ともども俺の様子を伺っていた。
まさか、またこんな早くにガチャの間に、これるとは思わなかった。
今回もまた、1000連ガチャを回すのだ、本来だったら、一生かけて霊宝石を集めて、やっと1回できるかどうかなのだ。2回目もできるとは思わなかった。
ガチャの間は、1人しか入れない。
ルピナス達は俺の部屋で待機だ。
「さあ、回すぞ!」
そして、
俺は、リュックから最新の魔導情報端末『ノートパソコン型グリモワール』を手に取る。
その『グリパソ』を素早く操作。
霊宝石の数、約401万個。
俺は、背負っていたリュックをおろし、中から最新の『ノートパソコン型グリモワール』を取り出し、開く。
名称が長いので『パソグリ』と呼ばれている。
その『パソグリ』を素早く操作。
『1回、回す』
『10連、回す』
『100連、回す』
『1000連、回す』
俺はタッチパッドで操作。
右手がプルプル震えた。
デジャブだ。
あの時も、手が震えていた。
俺は深呼吸をしてから、震える手で『1000連、回す』をタップ。
すると、部屋が宇宙になった。
「な、なんだ!!」
そして、星々がキラキラと輝き、壮大な音楽がなった。
オーケストラの音楽だ。
「息はできるな」
本物の宇宙じゃないよな?
ガチャマシンは太陽のように光を放ち、穴からカプセルが、次々と出てくる。
そして、『パソグリ』に転送されていく。
俺は『パソグリ』画面を見て、目を疑った。
SSR ラブリー魔法少女『羽亜戸ピンク』
SSR ラブリー魔法少女『大矢レモン』
SSR ラブリー魔法少女『水玉ブル』
UR 強欲ノ魔竜王『デグラス』
UR 薔薇ノ悪魔『ローズ・D・ブラッディ』
UR 能天使『ファニール』
LR 熾天使『ウリエル』
LR 上位大悪魔『ルシファー』
GR 魔術を司る神『ルダ・クロウリー・マギウス』
Universe rare 宇宙人『ジュピタル』
「なンじゃ!! こりゃああああああああああああああああああ――!!!」