第29話『全日本ギルド対抗戦大会、開始!』
草津巨大迷宮
俺は次郎、強司、今野くん、長田くん、柊木先輩、苦野先輩、甘菓子先輩の第3魔導学校パーティーを組む。
草津大迷宮の出入り口には12ヶ所、大きな門があり。俺達は3番目の門を通る。
いざダンジョンへ。
横浜大迷宮と構造も魔物も似ている。
例えば、第1層では横浜巨大迷宮の場合、ただのスライムが出てくる。
草津大迷宮では、弱いロックスライムが出てくるのだ。
それに、横浜巨大迷宮よりレベルの高い魔物が出現するらしい。
第1層、草津大迷宮で一番、弱いロックスライム
弱いといっても、レベル25である。
ロックスライムは土属性なので、弱点属性である風属性の魔法で倒す。
次郎と強司が慣れた様子で倒していく。
階層ボスは、ロックスライム(中)×1
ロックスライム(中)はレベル32である。
難なく、倒す。
第2層はロックスライム、ロックツノウサギである。
ロックツノウサギはレベル30。
ロックツノウサギも土属性であり、風属性が弱点属性である。
階層ボスは、ロックツノウサギ(中)×1
ロックツノウサギ(中)レベル42である。
こちらも、難なく倒す。
第3層はロックスライム、ロックツノウサギ、ソイルレッサーエント。
ソイルレッサーエントはレベル35。こちらも土属性であり風属性が弱点である。
階層ボスは、ソイルレッサーエント(中)×3。
ソイルレッサーエントはレベルは50である。
群で襲ってくるが、逆にポイント稼ぎにもなるので、悪くない。
第4層
ロックスライム、ロックツノウサギ、ソイルレッサーエント、ダーティーゴブリン。
ダーティーゴブリンはレベル50。
階層ボスはダーティーホブゴブリン×1
ダーティーホブゴブリンはレベル60である。
第5層
ロックスライム、ロックツノウサギ、ソイルレッサーエント、ダーティーゴブリン、ソイルレッサーウルフ。
階層ボスはソイルウルフ×4、ソイルレッドウルフ×1。
ソイルウルフがレベル65。
ソイルレッドウルフがレベル70だ。
ソイルウルフと、ソイルレッドウルフは風属性と土属性で重複属性であり、弱点属性がない。
柊先輩と強司は余裕そうだが。他の団員は、ちょっとキツそうな表情になる。
第6層ロックスライム、ロックツノウサギ、ソイルレッサーエント、ダーディーゴブリン、ソイルレッサーウルフ、ダンシングソイルフラワーである。
ダンシングソイルフラワーのレベルは70。
階層ボスはダンシングソイルフラワー×2、ダンシングソイルフラワー(中)×1。
ダンシングソイルフラワーとダンシングソイルフラワー(中)は風属性と土属性の重複属性であり、弱点は属性は、ない。
ダンシングソイルフラワー(中)はレベル80だ。
柊先輩と強司は、まだ余裕みたいだ。柊木先輩はともかく、強司も結構、強いな。
次郎、今野くん、長田くん、苦野先輩、甘菓子先輩は疲労を隠せないほど、疲れている。
「おい、そろそろ休憩しないか?」
次郎が手を上げる。
「そうだな。休憩しよう」
柊木先輩は、腰に手を当て、頷く。
俺達は第7層の入口付近にある休憩ポイントで休む事になった。
「よっこらせっと」
「ふう」
「ああ、疲れたよん」
「疲れた」
俺は次郎の隣に座る。
「お前も、余裕そうだな」
「まあね」
「ああ、俺って弱いのかな?」
次郎は弱音を吐く。すると、強司はフフと笑い次郎に優しげな眼差しを向ける。
「そんな事ないよ。次郎は伸びしろがあるんだから、これから成長すればいい」
「おお、強司! 良いこというな」
「強司。あんま、次郎を甘やかすな。こいつが、強くなれないぞ?」
柊木トオル先輩が厳しい事をいう。
「そうかな?」
強司は目を丸くし。首をかしげる。
「そうだ」
「……そうだよな」
次郎はショックを受け、うなだれる。
若干、暗い空気になったので、俺はパンパンと手を叩く。
「はいはい、柊先輩もそれくらいにして。お互い、協力しあって、頑張ろうよ!」
「八雲くんがそう言うなら、ぼくも頑張るよ」
「次郎、お前は1人じゃないんだ。共に頑張ろうよ」
そう励ますと、次郎の表情はみるみる明るくなり。
「……そうだよな! ああ、頑張ろう!」