表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/95

第28話『全日本ギルド対抗戦大会』


 そして2日後。

 

 第42回全日本ギルド対抗戦大会、当日。

 空は青く、雲一つなかった。晴天。

 太陽は眩しく、空気も生暖かい。

 

 試合会場は群馬県草津町にある草津巨大迷宮である。

 茶色を基調とした巨大なドーム。

 門番のように鎮座する、高さ5メートルを超えるロックゴーレムが2体。

 

 群馬県にある草津巨大迷宮の魔物を倒すと、銅塊、銀塊、金塊など武器や防具、アクセサリーに必要な素材が他のダンジョンより高い確率でドロップする。

 

 皆、ギルドの制服を身に包み、斧使い、剣士、槍使いなどは屈強な男達が多く威圧感がある。戦士系いがいのジョブ、魔導士も司祭、ハンターなどは、服からでもわかるほど、鍛え上げられている。

 

 俺は、だいぶランクもレベルも上がり強くなったので、そこそこマッチョな良い体をしている。

 

 参加人数は一つのギルドに50名まで。ポイント制で、強力な魔物をたくさん、倒せば倒すほど多くのポイントが入る。

 一番ポイントが多いギルドが、優勝する。

 

 俺が着用している、この『赤桜騎士団』の制服。かなりカッコイイ。

 桜をモチーフにした赤い制服で、デザインも材質も、かなり良い。


 次郎は厳しい表情で立っている。


「次郎? 緊張しているのか?」

「少しな」


 珍しいな。次郎が緊張するなんて。


「安心しろ。俺がついてる。大船に乗ったつもりで挑んでくれ」

「おいおい、雑魚次郎じゃ頼りないよ」


 柊木トオル先輩が、茶々を入れる。


「トオル、相変わらず毒舌だよん」


 苦野菜にがや さい先輩は苦笑しつぶやく。


「同感」


 甘菓子あまがし千代子ちよこ先輩は静かにつぶやく。


「次郎も柊木先輩も仲いいな」


 今野はこともなげに、言う。


「「仲良くない!!」」

 

 次郎と柊木先輩がハモる。


「はは、面白いな!」

「確かに!」

 今野くん長田くんがケラケラ笑う。


 そして、開始から5分前。

 堂々とした足取りで、男が前に出る。


「おいおい、緊張してるのか? わかっている、魔導士が少ないからな。だが、安心しろ。魔剣士のオレがいる」


 超絶イケメンが自信満々に言う。

 藤堂とうどうレオ。

 この赤桜騎士団の団長だ。

 彼はS級冒険者であり、上級冒険者。

 プレイヤーランク302

 桜をモチーフにした赤い制服のマントが揺れる。

 レオ団長は鞘から剣を抜く。


「てめえら!! 本気だせ!! 今、本気出さなくていつ出すってんだ!!」


 覇気のある声で皆を鼓舞する。


「「「今です!! 現在です!!」」」


 『赤桜騎士団』の中から選ばれた50名が声を上げる。


 藤堂レオ団長はニヤリとし。


「そうだ!! てめぇら、絶対いい結果、残そうぜ!!」


「「「はい!!」」」


「「「俺達に勝利を!!」」」


「「「勝利を!!」」」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ