第17話『準決勝 パート1』
『空音ラブチームがスタートダッシュだああああ!』
「早い!!」
『空音ラブチームは3-3-2ですね』
柊木くん達は猛スピードで走りながら、腕輪型グリモワール『グリワ』に魔力をこめる。
「《エアーバレット(風弾Ⅲ)》」
「《ロックバレット(土弾Ⅲ)》」
「《アイスバレット(氷弾Ⅲ)》」
3発の風弾Ⅲと3発の土弾Ⅲ、50発の氷弾Ⅲが、俺達を襲う。
「《マジックシールド(魔法の盾Ⅲ)》」
「《マジックシールド(魔法の盾Ⅲ)》」
「《マジックスールド(魔法の盾Ⅲ)》」
「《マジックシールド(魔法の盾Ⅲ)》」
「《マジックシールド(魔法の盾Ⅳ)》」
次郎、強司、長田くん、今野くん、俺はマジックシールドを展開、風弾と土弾を防ぐ事ができたが。
「今野!!」
15発の氷弾Ⅲが今野くんのマジックシールドを破り、着弾。
「ぐあッ!!」
今野くんは倒れた。
『今野選手に氷弾が当たったあああああああ!!』
『追尾型!! それに氷弾Ⅲでこの威力!!』
「今野くん!!」
俺は倒れた今野くんに駆け寄る。
「大丈夫だ。八雲」
彼の両足は氷付けとなっていた。
「《ステータスリカバリー(状態異常回復Ⅲ)》」
「おお! ステータスリカバリーが使えるのか!」
今野くんは驚いた様子だが、今は試合中。
「戦える?」
「もちろんだ!!」
今野くんを腕を引っ張り、立ち上がらせる。
「《ヒョウサンバクダン(氷散爆弾Ⅱ)》」
「《カエンバクダン(火炎爆弾Ⅱ)》」
「《カエンバクダン(火炎爆弾Ⅱ)》」
「《ロックバクダン(岩爆弾Ⅱ)》」
「《ロックバクダン(岩爆弾Ⅱ)》」
「《ロックーバクダン(岩爆弾Ⅱ)》」
50個以上に及ぶ、爆弾が飛んでくる。
「《マジックシールド(魔法の盾Ⅲ)》」
「《マジックシールド(魔法の盾Ⅲ)》」
「《マジックシールド(魔法の盾Ⅲ)》」
次郎達はマジックシールドを展開。
「《マジックシールド(魔法のⅣ)》」
俺も唱える。
「《マジックシールド(魔法の盾Ⅲ)》」
今野くんも唱える。
ヤバい! これはヤバい!
爆弾の雨が降り、着弾。
ドガーン!! ドガーン!! ドガーン!! ドガーン――
『なんと凄まじい爆弾魔法だーッ!! 50個以上はあるぞーッ!!』
次郎達はなんとか防いだみたいだ。後ろを振り返る。
輪花囲さん、輝喜、オサムはシールドを展開し、核を守り切った。
『花輪囲さん達、素晴らしいシールド展開です』
次郎が柊木くんを、強司と長田くんが苦野先輩と甘菓子先輩を相手をする。
そして、俺と今野くんで『猫の月』ギルドの3人と戦う。
「お前ら、馬鹿今野を狙え!!」
「「「オーケー!」」」
「うっせぇ!! おれは馬鹿じゃねぇ!!」
今野くんは吠える。
手加減してる場合じゃないか。少し本気を出そう。
「『トラッキングパラライズバレット(追尾型麻痺弾Ⅳ)』」
20発の弾丸を放つ。
「「「《マジックシールド(魔法の盾Ⅲ)》」」」
3人の先輩がマジックシールドを展開するが、マジックシールドを突き破り、先輩達の足に着弾。
「「「ぎゃああああああああああああ――!!」」」
3人の先輩達は悲鳴を上げ、バタバタと倒れる。
麻痺状態になっただろう。これで、とうぶん、動けない。
「す、すげぇ!!」
今野くんは驚く。
『おおっと!! 八雲選手が麻痺弾で、3人の選手を撃沈させた!!』
『これは、スゴイです!! ただのパラライズバレットではなく、追尾型。トラッキングパラライズバレットです! かなり高度な魔術ですよ!!』
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