第4話『学校に向かう途中』
俺は学校に向かい――魔導電車に乗車。
車内では、みな『スマートフォン型グリモワール』である『スマグリ』をいじってる。
電話としても使えるし、魔術を行使するための魔導書や杖としても扱える。
今じゃ、ゲームもできるしな。
便利すぎて、もしこれがなくなったら、発狂するだろう。
もはや、『スマグリ』がない生活はない。それくらい、『スマグリ』は俺達にとって重要なアイテムなのである。
『スマグリ』を使って、ネット検索をする。とにかく情報が欲しい。
特に、URに関する情報だ。
ネット情報によると、1体でもSSRキャラを持ってるいる人間は、日本国内だと558933人。2体目の所持だと、15328人。3体だと、1528人。4体は13人。
俺はSSRを5体。SSR交換チケット1枚。URを1体、所持している。
そうなると日本で一番、SSRキャラを所持している者は俺となる。
もちろん、URを所持している者は日本国内では0。
そうなると、俺は実質、日本一となる。
「そう考えると……」
俺ってすごいんじゃないだろうか?
SSRを5体。SSR交換チケット1枚。URを1体。
それって普通はありえない。
まあ、特別な腕輪と悪魔の血結晶があったおかげなんだが……
俺には懸念すべき事はたくさんある。
まず、俺がこれらを所持している事が世間にバレたら、おそらくだが、誘拐されるだろう。そして、犯罪グループに勧誘される。
もう一つは、半強制的に防衛軍に入隊させられるだろう。
一番、嫌なのは危険物扱いされて、隔離施設にぶち込まれる事。
死ぬまで、そこにいれられたら、たまったもんじゃない。
俺の人生は詰んでしまう。
絶対に、この事を外部にもらしてはいけない。
どうしよう、考えたら、ものすごく怖くなってきた。
冷や汗をかき、手が震えてきので、俺はスクールバックに『スマグリ』をいれる。
電車を降り。早足で改札口を抜ける。
駅から徒歩で、学校に向かう。
バレないようにしないと!!