第9話『魔導高校魔導コアブレイク大会、試合開始』
俺達はDブロックである。
参加グループはいくつかのグループに分けられる。
各チームは他のチームと対戦し、勝ち点を獲得する。
グループステージの結果に基づいて、上位進出チームが決定される。
決勝トーナメントはグループステージを通過したチームは決勝トーナメントに進める。1試合限りの対戦が行われ、勝者が次のラウンドに進出。
決勝戦では2つのチームが対戦し、優勝を争う。
まあ、FIF○のサッカーと同じようなシステムだ。
会場では四つのチームが同時で行う。
俺達は会場の東側を使う。
俺のチームは、こんな感じだ。
龍千地次郎
久遠強司
今野佐助
長田力男
八雲空音
茶良輝喜
遊園時オサム(ゆうえんじ おさむ)
花輪囲優美
うちのチームのキャプテンは龍千地次郎である。
「俺と強司がオフェンス。ミッドフィルダーは今野と長田。ディフェンダーは空音、優美ちゃん、茶良、遊園時だ」
次郎が指揮をとる。
「練習通り、2-2-4で行く」
次郎が仕切る。
「オーソドックスだよな~」
今野佐助くんがつぶやく。
「しょうがないだろ。おれ達は、3日間しか練習してねぇんだから」
長田力男くんが苦笑する。
「7-0-1にしたら、面白そうじゃないか?」
今野くんが提案する。
「馬鹿か、お前! 1人で守りきれる訳ねぇだろ!」
次郎はツッコミをいれる。
「さすが佐助! 今日もお馬鹿だね!」
強司はいつもの笑顔で毒を吐く。
「うっせぇ!! ジョークを言っただけだろ!!」
今野くんは顔を真っ赤にして訴える。
「みな、すまない、今野は馬鹿なんだよ。許しやってくれ」
長田くんはなぜか、火に油を注ぐ。
「な~が~た~!」
今野は長田の頬をつねる。
「――ひてぇよ!!」
「ハハハ! 面白いな、今野達は!」
茶良輝喜が腹を抱えて笑う。
「確かにな!」
遊園時オサムもつられて、笑う。
なかなか、チームの雰囲気がいいなと思う。
「八雲くん」
「ん?」
花輪囲優美さんにこちらに、声をかける。
彼女は桜色の長い髪を一つに束ねていた。
そういう髪型も素敵である。
「頑張りましょ!」
「うん!」
『制限時間は30分。どちらかの、コアを破壊したら試合は終了だ。では、位置につけ』
俺達は事前に決めた位置につく。フォーメンションは2-2-4だ。
『ワロス対花輪囲さんカワE――では、試合開始!!』
そう、うちのチーム名は『花輪囲さんカワE』である。
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