第28話『Cランク昇格試験を受けよう!』
花輪囲さんは土日はギルドで訓練である。
『青薔薇騎士団』の所にいるなら大丈夫だろう。
俺達は、いつものように横浜大迷宮にいた。
休日なので、利用者でごった返している。
受付で利用手続きをした後、転移門に向かった。
とうとう20層の階層ボスを倒す事に成功した。
プレイヤーランクも98まで上がったし、冒険者Cランク昇格試験を受ける権利がもらえる。俺は今、Dランク。
冒険者ランクが高ければ高いほど、メリットは大きい。
冒険者ランクAともなれば、高難度の依頼を受けられし、医療費無料、教育費無料、所得税減税など、いろんな待遇を受ける事ができる。
後、プレイヤーランクが100になれば、URであるルピナスを解放できる。
プレイヤーランクが100なんて、後5年はかかると思っていたが、後、もう少しだ
いらないドロップアイテムを査定してもらう。
受付女性が、現金の入ったトレーを俺の元に置く。
「査定額は158万7580円です。間違いがないか、確認してください」
「「「おお!」」」
俺達は、思わず声を上げた。
無理もない、1日でこんな大金を稼いだのは、初めてだからだ。
俺はトレーに置かれた、現金を手に取る。
「すげぇな……!」
俺は、思わず感嘆する。
「これなら、ワタシは、アルバイトしなくてもいい系じゃない?」
ウネちゃんが言う。
「そうかもしれませんね」
セイラは同意する。
「デカ盛り食べた~い」
ビナはお食べ物が欲しいみたいだ。
お金の確認を終え、俺達は冒険者ギルドに向かった。
冒険者ランクCの昇格試験を受験する手続きをする。
――それから3日目。
放課後、試験会場に向かった。
花輪囲さんもついてきた。彼女いわく、「メイドなんだから、ついてきて当然よ」
と、張り切っていた。
そういうもんだろうか。
試験会場には多くの受験者がいた。
「強そうな人が大勢いるわね」
「そうだね」
彼女のいうとおり、強そうな男性や女性でいっぱいだった。
受付に行く。
「あの、冒険者ランクCの昇格試験を受けに来ました」
「かしこまいりました。冒険者ギルドカードと受験票をお渡しください」
「はい」
「八雲空音さんが担当する試験官は南条ユウジです」
「そうですか」
俺の知っている冒険者だ。
始まるまで、時間があるので俺は試験会場にある待合室で彼女と話して、暇つぶしする事にした。
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