第20話『SSRキャラ ビナ・ヴァイムの強さ』
彼女を横浜巨大迷宮に連れて行った。
第1層ではビナ・ヴァイムの強さを、わかりずらいだろう。第3層の、アリがたくさん出るエリアに転移する。
「ここは、レッサーアントが出てくるエリアだ。ビナのスキルを試してみてくれ」
彼女は口の中にいれていた、飴玉を歯で割り、ムシャムシャと咀嚼した後、飲み込んだ。
「――ゴクン。わかったよ~、マスター」
「《ダークボム(闇爆弾Ⅲ)》」
真っ黒な爆弾がレッサーアントに向けて放たれた。
「《ホーリーシールド(聖なる盾Ⅲ)》」
ドゴーーーーーーーーーーーン!!!
「うおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーー!」
「きゃああああああああーーーーーーーーーーーーーー!」
俺とウネちゃんが大きな悲鳴を上げる。
セイラは俺達にバリアをはってくれたおかげで、爆弾の熱や衝撃を防いでくれた。
ダンジョンにあった木々のほとんどが、丸焦げになり灰となった。
「……」
「……」
「……」
俺達は無言になった。
「マスタ~?」
「えーっと、他のスキルも試そう」
「わかった~」
「《ダークプリズン(闇の牢獄Ⅲ)》」
黒い霧が3体のレッサーアントを覆う。
「「「グギャアアアアアーーーーーーグギャアアアアアアアーーーーーーーーグギャアアアアーーーッ!!!」」」
レッサーアントの尋常じゃない悲鳴が聞こえる。
「な、何が起きてるんだ!?」
「真っ暗な牢獄にいれただ~け」
「これなら、敵の動きを封じる事ができますね」
「怖いよ~! 怖いよ~! 怖いよ~!」
ウネちゃんは、セイラの腕にしがみつく。
「バレット系で何かあるか?」
「闇弾とか、麻痺弾とか、毒弾、混乱弾、呪弾とか。いろいろ使えるよ~?」
「そんなに使えるのか?」
「うん、使えるよ~」
「だったら麻痺弾を使ってみてくれ」
「いいよ~」
12体のレッサーアントが襲ってきた。おそらくだが、さっきのアリが仲間を呼んだみたいだ。
「全部、いけるか?」
彼女は「うん」と頷く。
「《ペアライズバレット(麻痺弾Ⅰ)》」
彼女は12発の麻痺弾を放つ、レッサーアントに全て命中。
レッサーアント、12体はバタバタを倒れる。
セイラはレッサーアントの元に駆け寄る。彼女がレッサーアントの状態を確認。
「全て、麻痺しています!」
ビナはおそらく手加減したのだろう、彼女なら1発で仕留めるハズだ。レッサーアントが麻痺状態になっている事を、わからせるために弱めに加減して攻撃したのか。
素晴らしい腕前だ。
彼女にいろいろ聞いてみた。
闇爆弾や闇の牢獄、バレット系、いがにも、自己再生。自分の体力を回復させる。腕や手を欠損しても、修復できるらしい。
攻撃力と防御力、敏捷性やかしこさ、運なども下げる、デバフ持ち。敵の体力とMPを吸収するドレインなど、強力なスキルを持っている。
それって、永遠と戦えるじゃないだろうか?
さすがは、SSRキャラだ。彼女は間違いなくセイラに匹敵するほどの強さを持っている。
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