表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/77

第1話『SSRセイラの解放』



 俺は自宅でさっそく、URウルトラレアキャラであるルピナスの解放の手続きをする。

 だが――


「あれ? まさか、これは……」


 URキャラを解放するだけの、ランクが足りなかった。


 必要ランクは100なのである。


「マジかよ!? そんな条件があるなんて!!」


 今の俺は38である。


 どうやら、62ランクも上げないと、彼女を解放できないらしい。


「まあ、URウルトラレアだもんな、そう簡単に解放できるわけないか……」


 俺は深く落胆らくたんした。

 現実はそんなに甘くないという事だろう。

 もっと調べなかった、俺が悪いんだが。


 だが、100ランクあれば彼女を解放できる。

 

 目標ができた。100ランクまで上げるのだ。

 気持ちを切り替え、他のキャラを解放する手続きを進める。


 1000連ガチャをした褒美ほうびとして1枚のSSRキャラ交換チケットがもらえるのだ。そのSSRキャラ交換チケットは、使用期限がないみたいなので、保留ほりゅう

 

 まずは、忠義ちゅうぎ守護光聖竜しゅごこうせいりゅう『セイラ・シュバイナー』を解放しよう。

 

 操作した所、SSRキャラなら、ランクが35以上あれば、解放できるらしい。


 俺は解放にマウスでクリックする。

 

 キャラ霊宝石がヒビが入り、割れる。

 

 中から人間みたいなのが出てくる。

 

 俺は思わず、かたまった。

 

 その女性は金色に輝いていた。

 

 腰まである長い金髪は一つに束ねてあり、顔立ちは端正。

 

 青い瞳も宝石のように綺麗だ。

 

 顔だけじゃない、スタイルもいい。

 

 Fカップはあるんじゃないだろか?

 

 鎧越よろいごしでも、大きいとわかる。

 

 画面ごしでも、見惚みほれてしまうほど美人である。



「あなたが、主様あるじさまですか?」


「ひゃ、ひゃい……!」


 思わず、情けない声をもらしてしまい、あまりのずかしさに顔が赤くなる。


 美女はハッとし。


 突然とつぜん、美女は片膝かたひざをつき、むねに右手を当てる。


「お初目にかかります。我が主。わたしは守護光聖竜です。ぜひともセイラとお呼びください」


 きりりとした目、そしてすずやかな声で答える。

 礼儀正れいぎただしい。それに真面目まじめさを感じる。


「セイラだね。俺は八雲空音やぐも そらねだ。よろしく」


空音様そらねですね! なんとお美しい名前なんでしょう! それに顔もあいらしくて……コホン、あるじ、これからもよろしくお願いします!」


「あ、ありがとう……」


 愛らしいか、結構、恥ずかしいな。


 照れていると、


「ねぇ! ワタシにも紹介してよ!」


『スマートフォン型グリモワール』である『スマグリ』の異空間アプリ『キャラトピア』にいるウネちゃんが声を上げた。



評価、よろしくお願いします! 作者の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ