表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/95

『プロローグ』



 俺、八雲空音やぐも そらねは世界の管理者かんりしゃ『ワールドアドミン』が設置したといわれる、巨大なキャラガチャマシンの前にいた。


 巨大なガチャマシンは赤い色の長方形で、馴染なじみのある形をしている。


 ガチャマシンの中には、カプセルが入っており、全て白い。


 どのカプセルにどの『キャラ』が入っているか、わかないようになっている。

 透視とうし鑑定かんていスキルはもちろん無効むこうだ。



 右側に目を向けると、風神様の石像が鎮座ちんざ


 左側には雷神様の石像も鎮座し、両者ともども俺の様子をうかがっていた。



 緊張きんちょうしないわけがない。俺がここに来たのは中学2年生以来である。

 


 俺は、背負せおっていたリュックをおろし、中から最新の『ノートパソコン型グリモワール』を取り出し、開く。

 名称が長いので『パソグリ』と呼ばれている。


 その『パソグリ』を素早すばや操作そうさ


 霊宝石れいほうせきの数、約300万個。


『1回、回す』

『10連、回す』

『100連、回す』

『1000連、回す』


 俺はタッチパッドで操作。


 右手がプルプル震えた。


 俺は深呼吸しんこきゅうをしてから、ふるえる手で『1000連回す』をタップ。


 ガチャマシンは虹色にじいろかがやき、部屋中、光で満たされる。


 そして、ガチャマシンの穴からカプセルが、次々と出てくる。


 『パソグリ』で、カプセルを見ていく。


 SSR『忠義の守護光聖竜セイラ・シュバイナー』

 SSR『暴食の暗黒王女スライム ビナ・ヴァイム』

 SSR『嫉妬の火炎竜女帝ロザリンヌ・ベルル3世』

 SSR『純潔の天女人魚マリン・チャイム』

 SSR『勤勉の白銀魔狼ルグ・フェンリル』


 俺は思わずガッツポーズと取った。


 5体のSSRキャラを引き当てたのだ。


 普通ならありえない事である。


 1つ虹色に輝くカプセルから未解放みかいほうのキャラ霊石を取り出し、見てみる。


 SSR『忠義の守護光聖竜ガーディアンホーリードラゴン』


 キャラ霊石は金色のオーラをまとい、温かく、輝いていた。


 俺は感動した。


 まさか、SSRキャラを手に入れる日が来るとは。


 俺には特別な腕輪うでわを持っている。その効果こうかで、レアなキャラを引き当てる確率、爆上ばくあげである。


 俺はそれらを『ノートパソコン型グリモワール』である『パソグリ』に転送。


 本当は、ゆっくりカプセルを開封かいふうしたかったのだが、時間がない。


 後日、ゆっくり解放すればいい。


 俺は素早すばやく『パソグリ』を操作。


 メール欄にはあるモノが送られていた。


 俺はその送られたアイテムを見て――泣いた。


『UR悪魔キャラ交換チケットの権利』


 それは俺がのどから手が出るほど欲しかったものだった。


 今は特別キャンペーン中だ。


 期限は今日の朝7時から三日目の夜0時まで。


『UR悪魔キャラ交換チケットの権利』


 期限内に1000連ガチャを回すと、URのキャラチケットの権利がもらえるのだ。


 後、俺は『悪魔の血結晶』を100個を持っている。

 これをキャラ交換所で『UR悪魔キャラ交換チケットの権利』×1と『悪魔の血結晶』×100個で交換できる。

 そして、俺はあるキャラを選ぶ。


 UR『蒼炎そうえんノ悪魔ルピナス・D・ブルフレイム』と交換しますか?――――――【はい】【いいえ】


 もちろん【はい】だ。


 URウルトラレアである『蒼炎ノ悪魔ルピナス・D・ブルフレイム』を選ぶ。

 すると辺り一面が、あおく光る。

 そして、俺の手に、『ルピナス・D・ブルフレイム』のキャラ霊石が美しく輝く。

 綺麗きれいなのだが、そこはかとなく妖艶ようえん蠱惑的こわくてきオーラをまとっている。



 1000連ガチャを回した事により、俺の人生が――いや、日本にとっても大きな影響えいきょうを与えるなんて、この時の俺は想像もしてなかった――


良かったら評価、よろしくお願いします! 作者の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ