【承】連想と収束
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
創作部。の二人。
妹がどうやって言葉出しを行なえば良いのか悩む場面。
あんまり難しく考えなくて良いんですよ。
ベクトルと標準を合わせる様に。と兄さん直々に教えられた。そう思わせる様に誘導する。とも。兄さんにとっての相応しい答えは出したものの、自分の中でしっくりハマるかと言われればそんな事はなく、未だ頭を悩ませていた。
でもまた質問したところで『今少し考える事をお勧めするよ』と返ってきそうなので、暫く考えて見ることにした。
兄さんが最も言いたかった事は、言葉の粒を揃える事だ。つまり極端な話、海の物に山の物を合わせるな。ジビエを海に離したところで生きられない。という事に似ているかも知れない。相性の悪いものを組み合わせるな。そのテーマに沿った素材を取ってこい。
……でも……テーマって?
「おはよう。兄さん」
「ん。おはよう」
兄さんは何時もの様に私より少し早く起きて、珈琲を嗜んでいた。前にはスマホ。元旦という事もあって、また何かしら執筆をしていたのだろう。
兄さんは私の浮かない顔を見詰めると、僅かに口角を上げた。
「考え事?」
「……質問は何回まで付けつけてくれる?」
「別に回数の制限はないよ。ただ何度も言う様に、物を良く見て、考えた後にしてくれれば良い」
一応、お許しらしい事はお許しが出たので、私は昨日受けた『ベクトルと標準』について、今日考えた例文を交えて説明した。
テーマとは何なのか。どうすれば纏まるのか。其れがイマイチ、ピンと来ない。
「『何時も大真面目に考える』というよりは、道を外さないように頭の片隅に入れておく。という事に近いんだよ。
極端な話、『平安時代の人々が現代のステーキとかオムライスとか食べる?』、『コンシューマーゲームを扱って遊ぶ?』、異世界でそういう設定があるならば構わないけれども、普通其れを聞いたら多くの人々が違和感を覚えるだろう?」
其れは全く仰る通り。平安時代に『オムライス』は存在しない。箸はあるかも知れないけれども、箸で食べるオムライスは想像し難い。
「でも……そうだな……。慣れないうちは頭の中でもメモ書きでも良いから、連想ゲームをした方が良い。
今は巳年だから、初詣で訪れる人々の長蛇の列を『蛇の胴のよう』と私なら表すだろう。酉年ならば『山鳥の尾の様』と例えるだろう。
勿論、ハマらなければ別の言葉を持ってくるけれども、『干支の動物』と括り上げて言葉を持ってくるだろうね」
そう言うと兄さんはじっと私の顔を見る。今ので分かったか? と問い掛けて来る。
「物をよく見る事。そして考える事。連想する事。この連想するという事に掛けては数多の知識が必要になる。小説を読むだけじゃ駄目だ。漫画もアニメも曲も落語も歌舞伎も、見れる物、聞けるは一秒で良いから感じて。そして様々な場所ヘ訪れて、感性を磨き上げるんだ」
連載を意識するとどうしても会話がメインになっちゃうよ( ˙-˙ )
取り分け、一人で何か考えるよりも、人から教えを乞うものだから。
という訳で『ベクトルと標準』の言葉の意味が上手く飲み込めなかった妹のお話。
昨日のでは『分かりにくい』というご意見上がりそうだったので。
私が行っているのは大なり小なり連想ゲームです。
幻想奇譚『庭園の縮図』なんかはもろ『庭園』に決めて走りました。
茶菓子の構図が今見える庭園と同じだった。という話。
こうすると文に纏まりが出来るし、逆説に近い『閃き』を相手に渡す事が出来ます。
『なんか、そう言われて見ればそうかも』というもの。
そいでもって、これを外れると、兄さんも言った様に『平安の話してんのに、なんで現代の物が飛んできたんだよ』と相手に違和感を与えてしまう訳です。
たまにやりますよ。そういうことも。
でも考えれば『そう言えばそうかも……』と思わせる様にさせます。
(だから三味線をテーマにしたアニメのOP の『木乃伊』は脱帽でした)
ちなみにこれが出来たらもう最高峰だと思います。
故に作詞のプロには頭ガン下がりです。
じゃあその言葉は何処で拾ってくるの?
って言われたら小説だけでなく、漫画、アニメ、曲、伝統芸能、等々目に見える全てからしょっぴきます。
まずは感性を磨け。過剰な程に言葉を知れ、そこから選べ。と兄さんのお言葉です。




