バサラチーム 2
「ぼ、僕はど、どうせ暇だから、バ、バサラ君いつでも、い、いいんだよ」
体格の割にはかなりおとなしそうに強面の男はバサラ先輩にいう。あの人はあの顔の割には結構気が弱いんだな。
強面の男に対し幼女は強面男の足を蹴りながら
「何言ってるのコウロ!あんたがそんなんだからバサラがつけあがるんでしょ!もう!必要以上に甘やかしちゃだめよ」
「で、でもアザー。バ、バサラ君はじ、実力あるんだし、そ、それに3年生のテンダーに、ど、努力だけで入ったん、だ、だからさ」
何?バサラ先輩がテンダー?聞いてないぞ
「バサラ先輩テンダーなんですか?」
「ん?ああ。そうらしい。俺は別に気にしてはいないんだがな。努力していたらテンダーに入るまでになっていたよ。はっはっは」
ということは俺もこのままやっていけばテンダー入りしてしまうのか?1年生の。あまり目立ちたくはないのだが。
「テンダーって立候補とかランク戦できまるんじゃないですか?」
俺はバサラ先輩に聞くとアザー先輩?がかわりに口をはさんで
「こいつは特別なのよ。なんせこいつの前の3年生のテンダーがかなり素行の悪いやつでね。こいつが倒したらそいつはテンダーから外されてバサラがテンダー入りしたのよ。あ、自己紹介が遅れたわね。あたしはアザー。アザー・マルド。こんななりしてるけど3年生よ。バサラのチームメイトね」
アザーが俺たちに自己紹介すると俺も
「俺はショウ・マスラギです。それでこちらにいる2人は俺のチームメイト、ピンクの髪の子がモルク、赤い髪の子はマルです」
「これはどうもご丁寧にありがとう。ほら!あんたもちゃんと挨拶しな!後輩に示しがつかないでしょ!」
アザーは強面の男に言うと強面男がオドオドしながら
「ご、ごめんなさい。ぼ、僕は3年生の、コウロ・ウラガ、です。よ、よろしく」
コウロは俺たちに頭を下げ俺たちも頭を下げる。俺たちの自己紹介が終わった頃にちょうどギュウが1年生訓練所にきて
「すみません先輩、ショウ。遅れた!」
「ギュウ。やっときたのか」
俺は息のきれているギュウに対し言うとアザー先輩がギュウに近づいて
「ちょっとあんた。息きれて大丈夫かい?水飲むかい?」
「え、あ、ありがとうございます。なんかすいません。遅れてきたのに。というかあなたは?」
ギュウは俺を見ながら聞いてくると俺は
「その人はバサラ先輩のチームメイトのアザー先輩だよ」
「せ、先輩ですか。すいません!遅れてしまって」
「気にしないでいいわよ。それより汗がすごいわよ。タオル持ってこようか?」
アザー先輩って意外と面倒見がいいのな。乱暴だけど




