クルガ組
「ま、その分私がショウちゃんを目立たせてあげるから大丈夫よ。それじゃ私満足したから離脱しましょうか」
「はぁ。もうわかったよ。厄介な女にでも好かれたとでもおもうよ」
俺は諦めながらペロちゃんに言うとペロちゃんは指で口を塞いで俺に
「厄介な女じゃないでしょもう。ショウちゃん照れちゃって。いい女の間違いでしょ。それじゃ戻りましょう」
俺とペロちゃんは戦闘空間離脱と叫び、戦闘空間から離脱した後ペロちゃんはまたどこかに向かい、俺も大人しく寮に戻ってベッドに倒れ込むとそのままベッドの気持ちよさに負けて寝ていた。
その頃アクロバート街の廃墟ビルにて
「いいか。お前ら。俺たちクルガ組にはもう後がねぇ」
やけに細身の筋肉質の男は廃墟に集まる男3人と女2人にいう。
「そんな!頭!俺たちは頭にいつまでもついてきますぜ!」
3人の男のうちの1人、1番年下めの若そうな青年、顔の鼻の部分に漢字の一のような傷ができており、体型はやけに小柄な少年がいう。
「黙りなさいボル。クルガ様が喋っている途中よ。それにもうクルガ様を頭と呼ぶのはやめなさい。私達の会社、クルーガル社は潰れたのだから」
女2人のうちの1人、メガネをかけた赤髪の美しい女性がボルと呼ばれた男にいう。
「だ、だけどさ!クルガルさん!俺たちまだ」
「見苦しいぞ!ボル!」
男3人のうちの2人目、髪が短く筋肉粒々のおっさんがボルの顔を殴る。
「わしらは企業争いに敗北し、コウカのナインズからも落ちた!そして他の社員たちが再就職を探す中わしらはクルガ様についていくと決めた!そしてクルガ様は頭と呼ぶのをやめろとわしらに言っただろうが!」
「で、でもバルザのおやっさん!」
「誰がおやっさんだごら!」
またもバルザと呼ばれた男はボルを殴る。
「ええい!やめんかお前ら!」
クルガは配下の5人に叫ぶと5人とも大人しくなる。
「会社が潰れてお前たちに給料を払えなくなりお前らには自由になれといったのに俺の前に残ってくれたお前たちには感謝している。だから俺はお前達をどんな手を使おうと給料を払えるような職につかせてみせる。それが例え暗黒企業の傘下になってでもな」
クルガは配下の5人に言うと配下の男3人のうち最後の1人、かなり大人しそうな見た目の男が
「大丈夫ですよクルガ様。逆に私たちを必要としてくれたクルガ様についていくのは当たり前です」
「そう言ってくれると助かるよ。メキマ」
メキマと呼ばれた男は嬉しそうにクルガに微笑んだ。




