拘束空間
「いや。それはぁ俺からすれば願ってとない話だがなぁ。ショウはいいのかぁ?」
いやだめだ!と言おうしたのにペロちゃんは俺よりでかい声で
「いいに決まってるでしょ!なめてんの!ショウちゃんは積極的参加よ!」
おぃぃぃ!まてまてまて!毎度毎度ペロちゃんかってすぎぃぃぃ!
「わ、わかった。じゃロコ様ぁ。明後日から頼むぜぇ。休みあけからよぉ。頼むぜぇ。ふたりとぉ。降参だぁ」
アワロは降参と叫ぶと戦闘空間から離脱する。
「ペロちゃん。なんであんなこと言ったんだよ。俺は断る気だったに」
俺はペロちゃんに聞くとペロちゃんは
「そんなこと言って。本当はやる気満々なんでしょー。今だけはやる気ないように見せてるけどいざやるとなればやる気マックスのくせに」
最後にウインクしながら俺にいう。ペロちゃん。そりゃ、敵がきて戦えとか言われれば戦うけどさ。たださ。俺あんまし目立ちたくはないんよ。わかる?
「大丈夫だよー。ショウちゃん。ショウちゃんが照れ屋さんなことは知ってるからさ。その配慮はちゃんとされてるよ。社会人になればね暗黒企業は捕まえなきゃいけない対象だからね。企業にはそれぞれ拘束空間というキューブが与えられているんだよ」
拘束空間?なんだそれは?
「説明しよう!拘束空間とは!」
どこにメガネを隠していたのか急にメガネを服から取り出して拘束空間について説明しようとするがその前に
「戦闘空間から離脱しね?」
「だめよ。私前々からショウちゃんと戦ってみたかったの。だから説明が終わったらショウちゃんと手合わせねがうわ」
えー。ペロちゃん相手か。負けるふりするの面倒だな。
「ちなみにわざと負けた場合にはおしおきで1日間氷漬けで放置します」
発想が怖いよ!あと1日も氷漬けにされてたら普通に死ぬからな!
俺が考えていたことがわかるかのようにペロちゃんは
「安心しなさいな。私の氷は常温でも溶けないから常温にしながら氷漬けにしてあげる。私って優しいー!」
自分が優しいと思うなら後輩をいじめまくるのやめてくださりませんかね!
「それじゃ拘束空間についてだけど戦闘空間とは変わらないわ基本は。ただ人間を捉えることのできる空間。使用者が空間に入れた相手を倒し、相手の名を拘束空間で叫ぶと拘束空間の中に呼ばれた人間は閉じ込められ、然るべき場所に行くまで一生拘束空間にいることになる。起動方法は拘束空間起動!というだけで近くにいる暗黒企業の社員もろとも私たちは拘束空間に入ることになるわ」




