アワロとペロちゃん
「人に名前を尋ねるときは!まず自分から言ったらどうなんですか!」
急に立ち上がって片目を隠しながら謎の決めポーズでいう。どうしたどうしたペロちゃん。情緒大丈夫か!?
「そうだなぁ。俺ぁアワロ・アワレだ。階級はトップ企業のサーズ、ジントル社に勤めてる。まぁ業務内容は俺ぁ詳しくはしらねぇが俺がやることは社の不利益になるやつの掃除だなぁ」
へー。アワロのつとめる企業はジントル社って言うのか。
「そうですか。それで私の名前が知りたいんですか?」
「あぁ。俺ぁ自己紹介したからなぁ。だから教えてくれよ」
アワロがペロちゃんに聞くとペロちゃんはまた謎のポーズをとり
「いいだろうと言うと思いましたか?確かに教えるといいましたが。だが断る!」
何なんださっきからペロちゃんは。謎のポーズとりすぎだぞ。
「かっかっか!面白え女だなぁ。教えてくれねぇならいいや。ショウ。行くぞ」
「あ、ああ。それじゃペロちゃん。なんかよくわからんがじたばたの練習頑張れ」
俺がペロちゃんに言うとペロちゃんは俺の服の垂れている部分を掴むとそのままひきづられてくるというかなぜかひきづる形になる。
「な、何なんだペロちゃん。何で服掴んでくるの?なんかようあるの?」
「ショウの浮気者!私という女がいながらそんな汚らしいおっさんについて行くなんて!私も行くわよ!ただ楽したいから運んでー」
ウインクして俺にいうペロちゃん。なんだかだんだんイラついてきたが仕方ない。借りは返さないとな。
「いいですけどこれで貸し借りはなしだよ。ペロちゃん」
「貸し借り?なんのこと?」
ボルゴレアの件忘れてるのかな?まぁいいや。いうのめんどくさいし。本人が覚えてないならそれでいいや。
「おいおい。そのペロちゃんとやらもついてくるのか?」
「ちょっと!私を気安くペロちゃんと呼ばないで!私のことは水色のショートヘアのイケてる女と呼びなさい!」
何でペロちゃんアワロに当たりが強いんだろ?なんか直感的に嫌いなんかな?
「面倒だから青女でいいか?」
「略しすぎよ!私が体調不良でいつも死にそうな顔してるやつみたいじゃない!しょうがないからロコ様で許してあげるわ!」
許してあげるわってアワロはペロちゃんのこと呼ぶのに対して許可求めないといけないのかよ。
「じゃロコ様。俺らは1年の訓練所に向かうんだがいいかぁ?」
「いいだろう!許可する!それじゃ2人ともすすめ!」
アワロはゆっくりと1年生訓練所に向かい、俺はゆっくりとペロちゃんをひきづりながら1年生訓練所に向かった。




