エピローグ 日常
イルス家と関係を持つに相応しいかの品定めか。
「頑張っておくんなさいまし!私と結婚するんでしょう?でしたらこんな子会社でおさまるような器だとだめですのよ!ショウはもっとでかい企業つとめる器ですのよ!」
アクロバート街がアクロバート大監獄襲撃で罪人が野に放たれた時点でほとんどの企業がやられ企業ランクはなくなり2種類の企業にわかれていた。単純だが上々企業と下々企業だ。そして今やイルス家は上々企業の中でもトップ企業。そうやすやすと入社はできない。俺が面倒見てもらえたのはアーネとの戦いのおかげだ。皮肉なもんだがな。
「そんなみんなで俺を持ち上げても俺は上に立てるような人間じゃないさ。俺はただ戦いでは最強なだけ。一般の上々企業じゃそんなものは役には立たない」
「そうですわね。そんなことをいうなら私のような石を作る異能だって役に立ちませんわよ。そこら辺は努力とかでなんとかするしかないでしょうね」
こういう時こそ事務作業の人らとかは羨ましいよな。戦闘では何も使えないけどこういう時はかなり役に立つ。計算能力が速いとか絶対暗記とかさ。めっちゃ便利だよな。
「あの秘書の異能もスケジュールをすぐに組み立てる異能ですからね。ほんとあの人は一般企業の神とも言えますわ。予定がずれたとしても即座に対応可能にまでできますからね」
ほんと彼女を入れてくれたのは助かるよ。と思っていると秘書の人が慌てて社長室に入ってきて
「し、社長!一階に半グレの方達がいます!どうにかしてください!」
半グレか。マーゼウスの奴らまだ対処しきれていないのか。あまりにも逃しすぎていたら誰かがそのうち殺したりするかもしれないよ。全く。
「わかった。そちらの処理はちゃんとする。でも秘書の組んでくれたスケジュールが」
「そ、それは私が組み立て直しますから大丈夫です!それより早くしてください!」
俺は慌てている秘書を置いて社長室から出てビルの一階に向かうと
「よう。お前がここの社長さんか?」
「そんなとこだよ格下さん。それでなんのようかな?」
俺は目の前にいる半グレ、口には黒いマスクをしており目の色が青で髪の毛の色も青色のショートヘアーの男、釘のバットを持っている男に言う。
「ここのビルをよこせ。俺たちデビルの拠点にするからよ」
「は?嫌なこった。半グレなら実力で奪ったらどうだよ?」
俺が煽ると口に黒いマスクの男は釘バットで俺に攻撃してきたが俺は攻撃をくらう前に腹に蹴りを入れて口に黒いマスクをつけた男は気絶し、周りにいた子分的な奴らはそいつを担いで一目散に逃げていった。




