エピローグ シベリア組
「僕はアーネが起こしたあの戦いのせいで大事な仲間を失った。それで逃げようと僕は一時期記憶を失うにまで至った。でも親友が僕を殴って正気に戻してくれた。僕は1から鍛えなおそうと思っていたところシベリア組に組長がスカウトしてくれましたから。その恩義ぐらいはかえしますよ。学べることはたくさんありましたから。でもいずれは」
「もちろんわかっているよ。彼の起こした企業に行くんだろ?それはわしとしても嬉しいからな。あいつと上手いこと警護の仕事を引き受ければシノギも増えるわけだからな」
ギュウはシデに言うとシデは嬉しそうにギュウに言う。
「それよりお前さん。キリサキはどうした?近々籍をいれるんだろ?こちらの仕事ばかりしていていいのか?」
「そ、それはもちろん。キリのやつは道場でずっと剣を教えてますから」
ギュウは2年前からキリサキと付き合っておりシベリア組とも懇意にしている。シベリア組の若い衆達や兄貴分達ははやくギュウに「籍入れないのか?」とあおられてはいるがギュウはその話がくると話を大体濁していた。
「しかしキサキ道場はすごいの。うちの若い衆の奴らも鍛えてくれているし。本当に頭があがらんの」
キリサキはシベリア組と連動し未来ある若者を鍛えていた。
「キリサキなりの罪滅ぼしなんだろう。やつさ招待されなかったからな。その責任をいまだに感じている」
「別に気にする必要もないのにね。あれはアーネが呼んだものにしか効かない異能を使ったせいなんだからキリサキはそんな責任を感じる必要はないのに」
ギュウはシデに言うとまた組長室に木刀を腰にかけている女が入ってきた。
「誰が責任を感じなくていいって?」
「あ、キリサキ」
ギュウはキリサキの名前を呼ぶとまた若い衆達が
「キリサキの姉御!お疲れ様です!」
「はい。お疲れ様。それで?今日は誰が道場にくるの?私今日は少し用事があるから道場を開けたいんだけど」
キリサキがシデに言うとシデは
「ふむ。なら今日は若い衆を派遣しない方がいいということだな?わかった。ではこちらは今日は主にシノギをやっていこうか」
シデは若い衆に言うと若い衆達は「はい!」と大きな声で返事をする。
「それじゃ私達もいきますか。ギュウ」
「そうだね。しかし久しぶりに会うなショウには元気してるかな?」
ギュウとキリサキは2人で組長室からでてある場所へと向かった。




