告白
マルは俺たち2人に言った後一旦部屋から出ようとする。
「どこに行くんだマル。久しぶりに3人揃ったんだ。3人で話をしようじゃないか」
「大丈夫。私にも用事があるから。ちゃんと帰ってくるからその時に話そう」
マルはそれだけ言うと部屋から出て行き俺とモルクだけが残る。少し沈黙が続いた後モルクが
「ショウ。ありがとね」
「ん?何がだ?」
「私が敵に捕まっていた間私のためを思って手を出さずに我慢してくださって」
「いやまじでなんのことだよ。俺はただ当たり前のことをしただけだよ」
俺はモルクに言うとモルクは
「ショウはやっぱり優しいですわね。嬉しいですわ」
「優しい?普通だろ。大事な仲間が人質にとられていたら誰だって同じことをするさ」
「簡単に言いますけどそう簡単にしてくれるのはショウだけですわ。他の人たちは知りませんがショウは私のことを本当に大事に思ってくれた。それが本当に嬉しいんですわ」
当たり前だ。モルクは大切な仲間であり、チームメイトであり、そして何よりも大切な人だ。
「俺はモルクのこと、好きだよ」
「い、いきなりなんですの。照れますわね。友達として、ですわよね。もちろんわかっていますわ。もちろん」
モルクは首を縦にふりながら言う。
そうだ。俺はモルクがアーネによって人質にとられたとき他の仲間が死んでいく中俺はモルクだけは死んでほしくなかった。他の人が死んでしまってもだ。多分だがもしマルとモルクなら俺はモルクを守ったかもしれない。どうやら俺はマーゼウスにいく前から腹は決まっていたのかもしれない。それが好きときづいていなかっただけなんだろうなきっと。
「違うよモルク。俺はお前のこと1人の女性として好きなんだ」
「・・・ま、ま、ま、マジなんですの?」
顔を真っ赤にしながらもなんとかモルクが答える。俺はそんなモルクの顔を見ながら
「可愛いやつだな」
「!!」
モルクは驚きながら俺を見た後真顔で俺を見て
「あ、あなた本当にショウなんですの!?違う誰かさんとかじゃありませんわよね!」
「そうだな。俺は確かにショウじゃないけど今はショウ・マスラギだよ」
「・・・?言っていることがわかりませんわ。どういうことですの?」
真顔で聞くモルクに俺は
「俺は、俺は人間じゃない。ショウ・マスラギの器としてつくられたホムンクルスだ」
「ホムン、クルス?」




