虎の仮面男
「ここはどこ?私は学園の教室で待機していたのだけど」
セインは周りにいた2人、2人のうちの1人クライスはマーゼウスでの戦いの傷がまだ癒えておらずすやすやと眠っていた。
「さぁな。どことまではわからんがおそらく敵のいる場所であるのは確実だろ」
マダラカは皮肉のように言うと3人の前にいた男。男の特徴はスーツを着ていて顔には仮面で虎のような仮面をかぶっていた。
「そうだ。お前はおいらに殺される為にここにいる。おいらのコードネームはタイガー。冥土に行く前に覚えておくといい!」
スーツを着ていた仮面の男、タイガーはセインに殴りかかるとセインは水の異能で水の龍を作り出し
「水龍!」
水の龍はタイガーにあたる前にタイガーは腕を前に出し
「アニマルハンド・虎!」
タイガーの腕は虎の手のような形に変化し水龍を真正面から殴る。
「そんなもので私の水龍が」
「水の龍如きこの程度で十分よ!」
一撃では無効化は出来ていなかったが水龍が消滅するまでタイガーは水龍を殴り続け水龍は消滅する。
「アニマルレッグ・馬」
今度はタイガーの足がウマの足のようになりその足でセインに近づき蹴りかかる。
セインは水龍で身を守りながら応戦する。
「君の異能は何やら楽しい異能だね」
「そうかい?おいらの異能は腕と足を動物のものに変える異能だからね。アニマルハンド・ワシ」
今度はタイガーは腕が鳥のように翼に変化しある程度空を飛んだ後
「アニマルレッグ・鷹!」
タイガーの足は鋭利な鷹のような足に変化した後空から勢いよくセインに襲い掛かろうとする。
「これで両手をきりさいてやる!」
「寝言は寝て言うといいわ。とっておきを見せてあげる」
セインは襲いかかってくるタイガーを中心に水の丸い球体をつくりだし、タイガーを水の球体に放り込んだ後球体内で、水の龍を無限に作りだす。
「奥義、水龍球体!」
タイガーは襲いかかる水龍を鷹の足で何度もきりさいていたが球体内で何度も襲ってくる水龍に対応しきれずやがて体を水龍に食い散らされていく。水の球体が血まみれで真っ赤に染まるとセインは指をパチンと鳴らし、水の球体を消すと水の球体は消滅、消滅した水の球体からかろうじて人間の形を保っていたタイガーが小刻みに震えながら地面に落ちていた。
「なんだこの程度か」
「ば、化け物、め。で、でも、おいらは所詮アーネ、様の部下の中、では落ちこぼれ。おいらを倒したからっていい気にはなる、なよ」
タイガーはその言葉を最後に動かなくなった。




